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割とどうでもいい世界で  作者: くまじ
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5 フリーランスギルドについて

「ソフィア・リベリテと申しますギルド説明を始めます」

「ランクはSからFまで7段階あります」


「依頼はBからEまではランク別依頼で、Fはランクではなくフリー依頼としてどのランクでも受けられますが、ランクFが受けられる依頼はF依頼のみです」


「F依頼は街の中の何でも屋依頼で、街の外での依頼はありません、街に住む人達の手伝いなどを行います」


「ランクFがF依頼を行う場合、依頼の達成評価は依頼主が行い、依頼達成票に優良2.0、良好1.5、良1.0、可0.5、不可0で評価されます、ランクEへの昇級条件は依頼達成ポイントが30を超える事と依頼達成率が5割以上である事の二つを満たした場合です」

「また、F依頼は全てのランクが受けられますが達成ポイントを得られるのはランクFのみです」


「昇級条件を満たした場合、ギルド登録料として白銅貨1枚をギルドに納付して、正式にランクEフリーランサーとして、フリーランスギルド員となります」


「ランクFは正式なフリーランサーではないという事ですか?」


「ランクFは試用期間という一面はあります、それとランクFは依頼を熟す事で街の地理を覚え、街の人に顔を覚えてもらうという一面もあります、なので街の中だけの依頼しか受けられないのです、フリーランサーとしての証明にはなりますが、依頼で街を出る必要のないランクでもありますので、街を出て再び街に入る際は通行料銅貨1枚を払って入街する事になります」


「そういう事なんじゃね、じゃあランクEになったら街に入るのは無料になるん?」


「そうです、ランクEになりますと活動範囲は王都周辺の街や村、王都の経済圏の範囲になります、街が三つと村が八つです、その範囲の街は無料で街に入れます、村には公的な警備が門を守っていませんので通行料を徴収する門はありません」


「それとランクEに討伐依頼は基本的にはありません、主に活動範囲内での薬草採取や配達、村の手伝いとかです、と言ってもスライム、ゴブリン、フォレストドッグ、ホーンラビットなどは遭遇する事はありますので、対処は必要です、ホーンラビットはランクに関わらない常設依頼になります、ホーンラビット以外の討伐依頼は集団の討伐や巣の掃滅ですので、Eランク依頼としては出されません」


(個人のランク呼称はギルドカードの表記どおりランクE、依頼の区分はEランク依頼)


「では遭遇して、対処した場合の素材買取などは?」


「はい、ホーンラビットは魔石の他に解体して肉の買取も行いますが、解体に慣れない内は品質を落として解体手数料を払ってギルドに任せるより買取額が安くなる場合があります、ですがここで解体に慣れないと昇級したあともっと損をする事もあります、それ以外の魔物の素材買取対象は魔石のみです、魔石を抜いた後の死骸は確りと埋めて下さい、処置が悪いと魔物を呼び寄せる事にも繋がり、処置不良が発覚した場合はマイナス査定にもなります」


「面倒なような、簡単なような、実際やってみんと分からんね」


「ランクDへの昇級条件はなんですか?」


「ランクDへの昇級条件は、依頼達成ポイント70ポイントと達成率5割以上です、ランクEまでは達成ポイントと達成率とはっきりしていますが、ランクDからは活動状況やギルドでの評価などが加わります、この辺りはもう少し先になると思いますので、その時にお話しましょう」


「何か質問はございませんか?」


「依頼達成ポイントとはなんでしょう?」


「依頼達成ポイントは、依頼主はギルドに依頼料を支払います、依頼料の内F依頼はギルドの手数料なし、Eランク依頼は手数料1割、Dランク以降は依頼料の2割をギルドが手数料として徴収し、Eランクは依頼料の9割、Dランク以降は依頼料の8割が依頼達成報酬としてフリーランサーが受け取り、ギルドは徴収した手数料を数値化して依頼達成ポイントとしています」


「その達成ポイントはソロとパーティで違いはあるんですか?」


「ああ!そうですね、失礼しました、そのとおりです、手数料を数値化したポイントを仮に10とした場合、ソロでは総取りで、パーティの場合は10を人数で均等割します、ですので人数が少ない程有利ではありますが、達成できなければ逆にペナルティにもなりますので一長一短かと思います」


「ふ~ん、ウチら二人しか居らんからポイント的には有利やけど、失敗するリスクが高いって事やね」


「他には?」


「ギルドってなんでこんな街の外側の街門付近に立地してるんですか?」


「はい、それは長くなりますが、昔はギルドも街の中心付近に立地していたそうです、元々フリーランスギルドは街の何でも屋、今のF依頼がメインで始まった組織なんです、それが段々と魔物討伐がメインになっていき、素材の持ち込みは門の近くが合理的という事と、ギルドが街の中心付近にあると、フリーランサーが魔物や素材を持って街を練り歩く事になり、街の中に魔物や素材の匂いを撒き散らす事になります」


「それに魔物討伐がメインになったフリーランスギルドは訓練場や解体場といった広い敷地が必要になり、訓練場の騒音や解体場から出る魔物の匂い、それに広い敷地も街の中より街の外の方が都合が良く、また敷地が確保し易いと、今では街門付近にギルドが立地するようになりました」


「フリーランスギルドは依頼者からの依頼を受ける事で成り立っていますので、街の外側では依頼者の利便性が悪いという事で、街の中の警備隊の駐屯所の近くに依頼受付事務所を置いて、依頼者からの受付けはそちらで行います、駐屯所近くにあるのは依頼者保護の観点もあります」


「これは、依頼者とフリーランサーが接触する機会を減らす措置でもあります、その…フリーランサーは粗野な方も一定数いますので、それと平民と貴族で受付けは分けられていて、貴族受付けはギルドが行う貴族対応の教育を合格した者だけが受付け業務を担っています」


「受付け事務所は8時に始まり18時に受付け業務を終了し、18時半くらいに受付けた依頼を護衛付きのフリーランスギルドの馬車でギルドに運び、当日ランク分けの作業をして、翌朝に依頼ボードに掲示します、即日の緊急依頼はギルドで直接受付けています」


「ギルドが街門付近なので、この辺りの宿、治癒院、鍛冶屋、食堂、酒場とかは客層をフリーランサーに絞っているので、街の人や商人などとは街の中での棲み分けができています、またギルド付近はフリーランサー街を形成していて、店はフリーランサーを引退した者を雇っていたり、フリーランサー街の屋台広場は引退したフリーランサーが屋台を出していたりします。


街の中の屋台広場は引退したフリーランサーとは限りませんし、棲み分けが出来ていると言いましてもフリーランサーが街の中の店を使ってはいけないという事はありませんし、街の中の店もフリーランサーにお金を落として欲しいとは思ってますので、高ランクの人は積極的に街の中の宿とかを利用してます」


最後はなんだか世知辛いものを感じた干城と奈津希だった。





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