表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
割とどうでもいい世界で  作者: くまじ
29/40

29 セージギルドの成り立ち

宿は5日の宿泊延長し5ネラの宿代も支払った、夕食も済ませ二人はステータスを見てみる。


名前 タテキ・ハヤサカ

年齢 12歳

職業 剣士

職業スキル

剣士 魔術士 治癒士 テイマー 錬金術師 商人

調理師


スキル

魔法(全属性)

錬金魔法

身体強化魔法

生活魔法



「うん、知ってた」

「ウチそれに加えて裁縫師があるよ」

「なんで?」

「こっちの服ってあんまり耐久力ないんよ、そんでぼちぼち繕い物してたから?」

「なんか、服破いてすみません」

「それよかライフワークは錬金術師にしとこうか」

「確かに、変更しとこう」

取り敢えず今日は寝よう。


翌朝二人は散歩を楽しむように歩きながらセージ協会へむかった。


「おはようございますタロスさん、そう言えば、どこに何時とかの具体的な事を聞いてなかったのでこちらに寄らせて頂きました。」

「そう言えばそうだったな、事務職は定時があるが、俺達研究職は定時とか決まった就業時間がないからうっかりしてた」

「定時がない?」

「なんてブラックなんや、どブラックや」

「研究職って始めたらのめり込んだり、時間が不定期だったりするから、寧ろ自由で良いぞ」

フレックスって事か?この世界なりの就業規則があるんだろうな?


「それで私達は何をすれば良いでしょうか?」

「そうだな、部長の所に行ってみよう」

……

「部長、タテキとナツキの二人はどうすれば良いでしょうか」

「あぁ、来てくれたか、二人に聞きたい事があるんだが良いかい?」

「はい、どうぞ」

「君達は昨日初めてポーションを作って成功させた、つまり錬金魔法を使えるという事なんだが、錬金薬士の職業を持ってるのかい?」

「はい、錬金術師の職業を持ってます」

「錬金術師?」

「はい、魔法職はあと魔術士、治癒士、テイマーです」

隠すかどうか奈津希と話し合って隠し立てして辻褄合わせに冷や汗掻くよりぶっちゃけた方が楽となった、すすんで話す必要はないが、召喚されてこの世界に居る事を知られても構わなかった、擦り寄ってくる面倒事なら返り討ちにすれば済む、何人か黙らせれば誰も近付いて来なくなるだろう、少なくともこの国ではペンは剣よりも強しのペンは折っていると気楽に考えていた。


二人は協会会議室に連れて来られていた。

協会長、副協会長、管理部長、錬金部長、付与部長、魔術部長、治癒部長、部長級以上が勢揃いしていた。


「私は協会長のユレイグラス・アガスティアだ、君達は錬金術師の他にも魔術士、治癒士、テイマーの職を持っていると?」

「はい」

「失礼だが開示して貰っても?」

「構いません、ステータスディスクローズ」

奈津希と二人でステータスを開示する


「確かに聞いたとおりだ」

「魔法全属性」

「闇属性のテイマーは貴重だ」

「本当に錬金術師だ」

「君達是非セージ協会に登録してくれないか?」


「私達も錬金術師のライセンスは欲しいと思っておりますので登録はさせて頂きたいですが、その、研究職になろうとは思っていないのですが」

「それは構わない、君達はフリーランサーだからな、協会に登録している魔法職でフリーランサーも大勢いる協会職員にならなくても良い」

「研究に協力してもらう際には、事前に調整するし、協力中は拘束料として日当も支給する」

干城と奈津希は城よりも余程マトモだと思った。


「それでしたら是非お願いします、そうだ、王都にもセージ協会はあるのでしょうか?」

「勿論王都にもある、だいたい人口5万人くらいの街を目安に考えてくれればいい、ここは薬草が豊富なので例外だが、ここのように条件が良くて協会がある地もある」

「そうなのですね、ありがとうございます」

「では登録はこちらで進めておけう」

「お願いします、それで私達は今日何をすれば」

ランツィア錬金部長が口を開く


「今日は、昨日君達がやったポーション作りの再現と検証を行なって貰う」

「検証ですか?」

「そうだよ、昨日直ぐにここに居るメンバーを集めて昨日の報告をしたら、そりゃあ紛糾してね」

「我らとしてもミレアの実を介さずポーションが作成出来るのは一大事なのだよ」

干城も理解はできた、ミレアの実もなしにポーションが作れる事はセージ協会の優位性を失う。


「なのでこの検証作業は極秘試験なんだ」

「承知しました、それでは人目に付かないよう錬金薬士と治癒士の協同試験という事ですね」

「察しが早くて助かるよ」


その後の検証作業で治癒士による調和の魔法を使った共同作業は成功率2割程で、干城と奈津希は全て成功した、成功事例はあるので遣りようはあるが、それを探究するかは後日の課題とされた。


干城はセージ協会の成り立ちをランツィア部長に聞いてみた。


「セージ協会は元々それぞれギルドを作っていた錬金術師、魔術士、治癒士、付与士を120年前に統合して設立たれたんだよ」


「それぞれがバラバラで研究や開発をしていれば、知識や技量の偏りで研究や開発が行き詰ったり失敗したりを繰り返してたんで協同して取り組もうというのが設立の目的だね」


「勿論最初は快く思わない設立反対派の妨害や撹乱、内部闘争があったらしい、それらに対処して、その都度規約や枠組みを作り、それらを乗り越えて今のセージ協会があるんだ」


「フリーランスギルドのように国を跨いだ組織ではないから街の通門料が無料になる事はないが、協会員証が身分証になるくらいには信用があるし、ライセンスがなければ生産魔法職としての取り引きが出来ないくらいの影響力はある」


「あと、国に所属している魔法職はセージ協会には所属していない、彼らは国が発行する身分証を持っているからね、それは彼らの身分を保証するものではあるが、セージ協会員証のように生産魔法職が商売として身を立てる事には使えない、例外として規定年数以上勤務実績があり、定年まで勤めれば国からの恩赦として商売に使えるが、長年組織という囲いの中に居て世間や商人の暗黙の了解を知らない彼らが上手く立ち回れる例は少ないね、だから彼らもわざわざ商売を始めようとはしない、そうしなくても生きていけるからね」











評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ