大乱闘連合戦
バイオ研究所へ向かう途中。俺たちの車を追ってくる装甲車が2台。屋根にガトリング装備か。
「待て撃つな! 私もいる!」
叫んで身を乗り出す男。だが敵は無視して撃ってくる。俺もビームガンで応戦しよう。適当に狙いをつけて連射。やはり左右に動く車から当てるのは難しい。雑に撃ち続けて穴だらけにしてやると、装甲車は爆発して横転する。
「はっはっは! いいぞもっと派手にぶっ壊れろ!」
シオンが運転手を狙撃。防弾ガラスだろうが貫通して頭を吹き飛ばす。運転手を失った戦闘の車は、蛇行して味方にぶつかり被害を出していく。
「それー!」
リリーがばらまいた小型爆弾により、数台まとめてぶっ壊れて火だるまになる。黒煙を上げながら街道が破壊されていくのはちょっと面白い。
「ヘリがきてますよー」
「おいおい、そこまでするか?」
「当然だ。私が乗っているんだからな」
なぜ男が誇らしげなのか知らんが、こいつごと消すつもりなのだろう。
「おやおやー? でも撃ってきましたよ?」
「つまりお前を殺してでも秘密を守るべきと判断したわけだ」
「バカな!?」
「哀れですわね」
ヘリは操縦席とタンクを撃たれて炎上、墜落して派手に爆発する。うちのビームガンならヘリごとき貫通するのだ。あとシオンの狙撃の腕がいい。
「オーナー、そろそろ研究所です。正門は厳重に閉じられています」
「バーストモード」
ビームガンをモードチェンジ。ビームエネルギーを極限まで高めて解き放つ。でっかい門を丸ごと吹き飛ばして、壁や床にも大穴を開ける。ロボットの頭部くらい丸ごと消せる威力だ。門くらい消えるさ。そのまま車で突っ込む。
「この施設のどこかに副官ヘンリーがいる。見つけ出してミザリアへの道を作るぞ」
「了解です」
「任せてくださいなー」
中央の噴水近くに停車。車を降りると、周囲から機銃砲台が大量に出てくる。同時にいたるところから兵士が出てきた。
「連合の兵が混じっているな」
「ここは連合の研究所だ。当然だろう」
「なるほどねえ、まあいい。お前は用済みだ」
男の頭を撃ち抜く。その間に敵集団は迅速に動き、銃を構えていた。
「侵入者発見! 排除する!」
「撃て撃て!」
ビームバリアを展開しつつ、新機能を試していこう。
「バトルスーツの性能を試すぞ」
「了解でーす。へんしーん!」
「変身ですわ!」
2人がネックレスのコアに触れてギミックを解除。するとエネルギーが全身を駆け巡り、楽園から装甲が転送される。1秒にも満たない時間で装着は完了し、全身装甲の戦闘用スーツへと変わった。
「なんだあいつら!?」
「成功だな。俺もいくか、変身!」
ベルトのバックルについているコアを押し込む。同じように装甲で包まれ、敵の機銃を弾く。脚のブーストで一気に敵まで接近し、膝蹴りを叩き込んでヘルメットごと頭を潰す。
「死になあ!」
「ぐげえ!?」
「なんだこいつ!? うぼえ!?」
ビームで敵の装甲が貫通できるのを確認。数発撃って移動。とりあえず空中から撃ちまくる。
「くそっ! 応援を呼べ! あいつを止めないと……」
「はいはーい、そっち見てると死にますよー。まあどっちみち死ぬんですけど」
リリーが舞うように動き、二刀流で敵を斬り裂いていく。
「あばあ!?」
「ぎゃぼお!?」
壁を滑るように走ったり蹴ったりして縦横無尽に飛び回る。対処できない敵は棒立ちになって銃を撃つことしかできていない。首や胴体がばらばらに解体されていく。
「砲台は処理しておきますわね」
シオンの射撃により次々と砲台が破壊されていく。余計な弾が飛んでこなくて助かる。と思ったら見張り台のような塔から狙撃される。適当に移動して壁際に隠れよう。
「スナイパーか。消えろ」
バーストモードのまま見張り台を撃つ。巨大なビームに飲み込まれ、見張り台は上半分が丸くくり抜かれたように消える。中にいたスナイパーも消し飛ばした。
「何だあれは!?」
「逃げろ! そいつら火力が違う!」
「遅いんだよ!」
すべての見張り台を撃ち抜いて消していく。途中で俺が動きやすいように、シオンが敵兵をヘッドショットで沈めてくれているのが見えた。かなり助かる。
「ノイジー、ヘンリーの居場所は?」
「本塔奥の研究室です。中庭の奥の扉から入ってください」
「了解!」
3人で庭を高速移動する。左右の敵は2人が片付け、俺は正面の扉を破壊する。撃ち抜いて中へ入ると、警報が鳴り響いていた。わらわらと中から軍服の銃を持った連中が集まってくる。
「侵入者を通すな!」
「連射モードだ」
「うげえぇ!?」
「物陰に隠れろ! 余ったものは後退して……ぐぼあぁ!?」
数百発のビームを撃ち続けながら走る。俺たちが通ったあとは、人間だったボロクズが残るのみ。奥の扉を蹴破り中へ入る。そこは複数のカプセルと培養槽が並ぶ、妙な場所だった。
「まさかここまで入ってくるとはな」
「あんたがヘンリーだな」
画像と同じ顔だ。金髪で40代くらいのアメリカ人って雰囲気。間違いない。画像で見た男と同じだ。
「狙いは私か? 研究か?」
「ミザリアに会いたい。居場所を教えろ」
言いながらも喋らない可能性を考慮して、適当な端末をハッキングする。データ盗んでおけばいいだろ。
「彼女が目当てか。知ってどうする?」
「復讐したいってやつがいてな。面白そうだから手伝ってる」
「復讐ねえ。心当たりが多すぎるな」
「居場所だけ話せ」
最悪知らないパターンもある。2人にできる限りここの研究を調べさせよう。
「連合の軍事コロニーだよ。そこの最高責任者として、研究を続けている」
ほう、素直に喋るとは意外だな。怯えている風でもないし、何を考えているんだ。普通にコロニーの場所まで喋ってくれた。
「データ解析終わりましたー」
「いつでも撤収できます」
「よくやった。さて、あとはあんたをどうするかだな」
「何か勘違いしているようだね。いかにその装甲が強くても、君たちは生きて帰ることはできない」
研究所が大きく揺れる。やがて小刻みに振動が続き、壁に大穴があいた。
「オーナー、研究所のバトルフレームが起動しています」
「こっちでも確認した」
「いくらなんでも勝てまい。逃げられんよ」
「どうかな? 機体転送」
楽園から転送されたパラドクスが、壁にくっついているバトルフレームを蹴り飛ばす。さらに両手で壁を崩してくれた。
「コスモクラフトだと? コロニー同盟だったか」
「一応違うと言っておく。じゃあな」
撃ち殺してからそれぞれの機体に素早く乗り込み、起動完了。周囲を見渡すと、戦闘態勢に入っているバトルフレームが20機以上いる。
「同盟軍だ!」
「こいつらどこから!?」
戸惑いながらもマシンガンを連射してくる。ブースター吹かせて回避。両手からビームを放つ。正確に胴体を貫いて爆散させた。こいつら練度が高いわけじゃないな。リリーの機体に翻弄されながらビームソードの餌食になっている。
「手加減して勝てる相手ではない! コロニーへのダメージを気にせず戦え!」
「なるほど、だからビーム使ってこないのか。アホだな」
「上です。別の場所からも敵が来ていますわ」
コロニーの内側と外側の部隊を集結させるつもりか。面白い。まとめて倒してやる。右手に巨大なビームボールを発生させ、上空から降りてくる部隊に投げる。
「こんなところでビームだと!? 回避! 回避だ!」
「できねえんだなこれが」
ボールが破裂して、全方位にビームボールが飛び散る。何かに着弾するか、一定以上飛ぶと爆発する。コロニーの空を大小様々な爆発が満たしていく。
「ビーム花火大会だ。死に際を派手に飾ってやろう」
「ぎゃあああ!?」
「逃げ場がない! うわああぁぁ!!」
空中部隊はこれで片がつく。地上はシオンとリリーが掃討している。どう動こうが狙撃によってコクピットを撃ち抜かれ、一瞬でも判断が遅れればリリーが上空から切り下ろす。切ったら急速離脱。ビームを避けながら回転して正確に頭と胴を貫いているのは流石だ。
「ほれほれもう後がないぞ!」
接近してパンチやキックを入れる瞬間、拳や足の裏からビームを放って爆発することで威力を上げる。バトルフレームのボディに穴が空き、ひしゃげて火花が散る。飽きたら敵を掴んで振り回して投げよう。すると体勢を整える前に撃たれるか切られる敵さん。やがて全滅し、煙と炎と残骸だけが大量に残った。
「終わりだな」
「楽勝ですねー」
「研究所は破壊しますか?」
「そうだな。どうせろくな施設じゃない」
研究所を丸ごと爆破してから撤収。楽園に帰還したら、ミザリアのいるコロニーを調べる。特定できたらロッドとカイニスに報告。ミザリアが逃げる前に追い詰めよう。ここからがクライマックスだ。復讐の達成される瞬間を見せてくれ。




