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アラフォーおっさんのSF無双記~最強コロニーとロボットをもらったので自分と美少女クローンだけの楽園を築く~  作者: 白銀天城


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海賊狩りと輸送船侵入

 とりあえず海賊を手早く処理しよう。戦闘機はシオンが撃ち落としてくれた。


「いくぜリリー」


「はいさー!」


 敵はまだ戦艦から出て拡散していく段階だ。リリーが素早く斬り込み、セイバータイプの集団を襲う。


『何だこいつ! うわああぁぁ!』


『速い! 落ち着いて対処しろ!』


 敵がビームソードを構える瞬間には、もう機体の腕と胴体は切断されている。

 圧倒的な速度と近接戦闘センスで2機撃破していた。


『近づかせるな! アーチャー部隊で潰せ!』


「そうはいかないぜ」


 両手からビームを連射して宙域にばら撒く。敵が避けようとしているが無駄だ。撃ち終わったビームが敵に向けて全方位から迫る。


『避けられない! ぎゃあぁ!?』


『こんなことがっ……』


 これにてアーチャー全機爆散。リリーを確認すると、二刀流のセイバータイプと戦っていた。


『なめるなよ連合!』


「連合じゃないんだけどねーっと」


『もう1本だとお!?』


 二刀流で鍔迫り合いになったのは一瞬。残りの腕で背中のビーム刀を振り下ろし、敵の剣ごとまっぷたつに切断した。残りの敵も多腕タイプを想定していないのか、手が足りずに斬り裂かれるだけだ。


「はい終了ー。そっちどうですかー?」


「ブリッジは潰した。ドローンで情報を吸い出している」


 シオンの的確な狙撃により、敵の船は航行不能になっている。面倒だから脱出口とブリッジも潰してある。あとはどれくらいダウンロードが長いかだが。


「終了しました。いつでも破壊してください」


「いつもながら仕事が早いな」


 戦艦爆破して楽園に撤収。ここからは輸送船の監視と、海賊を派遣したアホの捜索を同時にやってもらう。俺にはできないからやってもらう。


「なるほど、地球連合内部に裏で金持ちと繋がっているものがいますね。そこから航路がばれているようです」


「まーたこのパターンだよ」


「人間はお金のために何でもしますねえ」


「貧乏なわけでもないのになぜでしょう? 不思議ですわね」


 結局は貴族と金持ちの内ゲバだな。蓋を開ければこんなんばっかりさ。ぶっ壊すのに躊躇しなくていいから助かるけど。


「今回の犯人はワイルズスター財閥。地球に残った財閥のひとつであり、動物愛護団体を抱える傍ら、裏では希少動物の密輸で稼いでいます」


「シンプルにクズで草」


「今回の海賊は複数いるようです。到着までまだまだ襲撃がありそうですね」


「助けたくねえなあ。ラプターはいい。守りたい。乗っている人間が助かるのが気に入らない。いっそ動物だけパクって……いや飼えない動物は軽々に持ち帰りたくないし……海賊と同じことすんのもなんかやだ」


 これがめんどい。財閥は絶対に潰すとして、輸送船の連中が助かるのがなんかやだ。何俺の目的に便乗してんだよ。


「落ち着いてくださいハヤテ様。はい、心が落ち着く紅茶です」


 シオンがアールグレイを淹れてくれる。ゆっくり飲んで体を温めると、少しだけ冷静になる。


「別に難しく考えなくていいんじゃないですか? なんとなく好き放題やってアドリブかましましょーよ」


 リリーが膝の上に乗ってくる。こいつなりに励まそうとしているのは伝わった。


「そうだな。もう少し肩の力抜くとするか」


「そうそう、そうですよー。シオン、わたしも紅茶飲みたい!」


「はいはい、お砂糖は入れる?」


「んー、ハヤテ様と一緒の! 一緒の味が飲みたい!」


 もっと雑でいいか。なんなら適当に後で殺せばいいや。今はラプターを守ることだけ考えていこう。


「ノイジー、今日戦いそうな海賊は?」


「あと3ポイントに存在します。明日も5ポイントに点在しますね」


「多い多い多いバカか」


「雇いすぎでは? どこかで成功していたら他の海賊が無駄になりますよ?」


「もとより大した額ではないのでしょう。輸送船の特徴を教えておいて、やってきたら確保しろと伝えておけばいいのです。海賊の知能なら、何も考えずのこのこ集まるでしょう」


 アホを数日待機させておけばいいわけか。何もなく金だけ入るならそれもよしと。悪いやり方ではないんだろうけれど、絶対かち合って殺し合いになるだろ。


「めっちゃだるい……」


「全部倒すのはちょっと……」


「輸送船に航路変えるように言うのはどうです?」


「信じるか微妙だな。下手に警戒されると、今度は何が起きるかわからんし」


 しばらく考えて、逆に海賊に偽情報流せばいいじゃんと結論づけた。

 まず集めた情報から財閥の連絡手段を特定。同じ名前で匿名の連絡を送る。海賊全員に同じ指示を出す。すると全員同じ場所に来るので、まとめて潰せる。


「輸送船が進路変更したとでも書いておけ。他の海賊が失敗したとかなんとかな」


「なるほど、海賊の知能ならば食いつくでしょう。メッセージを送りました」


 こうしてわずかに引っかからなかった海賊を消し、情報を手に入れつつ進む。宇宙はどこまでも静かできれいで、それを汚す海賊はいないほうがいいなと思いました。小学生の感想文みたいだな。


「いかん、無駄なこと考えてる」


「そろそろ集合場所に付きます。出撃しますか?」


「飽きてきた……コロニーの見たことない武器シリーズいこう」


「では次元連結交差砲を使います」


 副砲数機の前に丸く巨大なワープゲートが現れる。同じものが海賊のいる宙域に無数に出現している。そしてそこにぶっといビーム砲が撃ち込まれた。


「ほほう?」


 すると主砲のビームがゲートからゲートへと通って、縦横無尽に駆け抜けていく。距離も角度も違うが、驚異的な速度で飛び続けるうちに、大量のビームの線が交差していく。無限の光の網になって敵を焼き続けるのみ。


「おおー、なんかきれいですねぇ」


 ビームの光と敵陣の爆風で宇宙が彩られていく。どこから来るかわからない極太ビームというのはきつい。しかも1回運よくかわせても、まったく予測できない場所から飛んでくるのだ。避け続けるのは無理だろう。


「とても美しい光景でした」


「あとは輸送船が無事に到着することを祈ろう」


 半日ほど監視しながらゲームしたりアニメ見たりしていたが異常なし。このまま到着予定のコロニーまで暇かなと思っていたら。


「輸送船が進路を変えていきます」


「祈りが届かないかー」


「内部の通信傍受に成功。クルーに偽装した特殊部隊が混ざっていた模様。輸送船内部で対立が起きています」


「そうきたか……ラプターがいる以上、船ごとふっ飛ばすわけにもいかんな」


 このままどこかに持ち去られるわけにはいかない。どうせろくなことにはならないだろうし、それならまだ研究所のほうが安全だ。

 だがどうするか。外から制圧するのは難しい。下手に壊せばラプターが危険だ。


「俺が直接侵入することは可能か?」


「緊急用ハッチをハッキングして入ることは可能です」


「危険です! 何が起きるかわかりません!」


「そんな無理しなくてもいいんじゃないですか? 逆に敵の拠点に行ってくれるかもしれませんよ?」


「確かにな。だが敵の拠点から盗み出すのはもっと難しい。あと潜入ミッションがやってみたい」


 結局は面白さと効率を考慮していく。両立させた最善案がこれである。


「危なくなったらすぐ逃げてくださいね」


「ハヤテ様がいなくなったら困るんですよー」


「任せろ。ノイジー、シャトルと宇宙服の用意だ」


「了解。よい旅を」


 いつものように顔を変え、シャトルをステルスモードにして接近し、輸送船のハッチをハッキングして侵入する。そーっと周囲を見渡すと、まだ誰もいない。近くの端末に接続して、ノイジーが完全にシステムに入り込むまで待つ。


「お待たせしました。これで監視カメラを欺きつつ、電子ロックを解除できます」


「よくやった。それじゃあスニーキングミッションいってみよう」


 ちょっと楽しくなってきたぜ。何が起きているのか調べていこう。

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