#押す側 第1章-2 「和やかな時間」
#押す側 第1章-2「和やかな時間」を作成いたしました!プリカラのメンバー達が、初めてのアイドル練習でキラキラした青春物語のスタートを切りました!
少女達の可愛らしいストーリーをぜひ#押す側の第1章-2を読んで物語にのめり込んでくださいね!!
カフェでの話し合いから約一週間が過ぎた。
プロデューサーが用意してくれた練習室は、ひまわりの家から少し離れた静かなビルの一室だった。
窓から差し込む午後の光が、木目の床を優しく照らし、埃がゆっくりと舞っている。
六人が初めて全員で揃ったその日、部屋の中はまだ少しぎこちない空気が残っていた。
いのりは一番に到着すると、大きな声でみんなを呼んだ。
いのり
「みんなー! 今日から本格的に始まるよ! 頑張ろうね!」
彼女の明るい声が響くと、ひまわりは少し遅れて入ってきて、照れくさそうに笑った。
ひまわり
「もぉ〜いのり、ほんと元気だなぁ……でも、ついに本当のアイドルらしいことができるんだよね!」
ルナはいつも通り端の方の席を選び、静かに荷物を置く。
編み込んだ紫がかった髪が今日も綺麗に整えてある。
彼女はほとんど言葉を発さず、イヤホンをつけていた。ただ時折、プロデューサーが部屋に入ってくるのを静かに目で追っていた。
れいはノートとペンを用意し、(活動内容)と書いてあるノートに今日の練習メニューをプロデューサーに聞きメモしていた。
「無駄な時間は無くしたい」と言いながらも、みんなの準備が終わるのを待つ姿勢は真面目そのものだった。
さくらは鏡の前に立って髪を何度も整え、明るい声で話しかける。
さくら
「みんな笑顔がないなぁ、可愛いところ見せてよ!ほらぁ〜」
そうは不器用にマットを広げながら、みんなの顔を交互に見ては小さく微笑んでいた。
彼女の動きはゆっくりで、時々つまずくけれど、諦めずに何度もやり直す姿が、なんだか愛おしかった。
プロデューサーがサンプルのリズムを流すと、六人は音楽に合わせて体を動かし始めた。
最初は誰もがぎこちない。
鏡に映る自分を気にする者、振り付けを必死に覚えようとする者。
それぞれ違う踊り方だったが、その違いこそが六人らしさだった。
いのりは最初からキレがあり、無駄の少ない動きだった、ひまわりとの遊び半分の練習が充分なほど可愛らしいアイドルの形になっていた。
しかしひまわりはあまりうまくいかず、メンバーの前では恥ずかしいようで、ダンスが終わるとすぐに顔を隠す。照れ症なのだ。
ルナはちょっと怠けながらゆったり踊っていた、しかしだんだん慣れてくると自分を曝け出すようにダンスの主張も激しくなっていった。でも完璧には少し遠かった。
れいはダンスを踊らず他のメンバーに口出しをしていた。
れい
「ちょっとルナ!怠けちゃダメよ!恥ずかしくないわ...もっと体を大きく動かして!」
ルナ
「そー言うれいだって、ダンス踊なよ、リズムに合わせてさぁ...」
実はれいはダンスが苦手で、ダンスでかっこよく見せるのが苦手だ、そのためみんなの前では踊りたがらなかった。
しかしさくらは1人黙りこんでダンスを踊ってみせた、とは言うものの、さくらはダンスのビジュアル完璧なものの少しおっちょこちょいなとこがあり、足を絡ませ躓いて転けてしまう。
いのり
「大丈夫?!さくら!怪我してない?」
さくら
「えへへ、心配性だなぁ〜ほんと、大丈夫ー、けど髪型くずれてないよねぇ...?」
ルナ
「いや...そこぉ?!」
ダンスが終わると、みんなで床に座り込んで水を飲んだ。
ひまわり
「ふぅ……疲れたぁ、よっこらしょっと」
ひまわりがボテっと座り込む、たくさん汗をかいていた。いのりは笑いながら彼女の肩を叩いた。
いのり
「お疲れぇ〜!疲れたぁー...やっぱ体硬いわぁ」
さくらがすぐに反応した。
「ちょ、いのりさぁ〜!どうしてそんなダンス上手いの?!ダンス部だった〜?私も負けないように頑張らなきゃ〜」
その言葉にルナも同感と言わんばかりに頷く。
発声練習に移る、まず最初はペットボトルを使った練習だった。
プロデューサー
「空のペットボトルに、口の部分に唇を当てて思いっきり吸い込むんだよ!」
そう言って実践してみせる、ペットボトルを口に含んでペットボトルがペコッと凹む
いのり
「え?なにそれ?簡単すぎない?声に関係あるの?」
プロデューサーがペットボトルを咥えながら説明する
プロデューサー
「次にだな、お腹の力を使ってペットボトルを膨らませるんだ。」
バコッと音が鳴りペットボトルが元の形に戻る、6人は何に役立つのかよくわからずに空のペットボトルを受け取る。
さくら
「はぁ?何よこれ、こんなことやらせるとかプロデューサーってばっ……?!」
プロデューサー
「何言ってんだ。いいか?歯を立てたらダメだぞ?唇で全体を覆うんだ。」
ひまわり
「ふぇっ?!」
少しひまわりの顔が熱くなる、その隣でいのりは何もわからなそうに「おぉ〜」と返す。
プロデューサー
「まず、肺の中の息を全て吐き出すように息を吐いて」
指示を従うように息を吐く6人
プロデューサー
「そのままさっき教えたように、ペットボトルを咥えて」
6人が一斉にペットボトルを咥える、教えられたようにペットボトルを吸い上げる。しかし
プロデューサー
「その吸い上げた力のまま、息を吐いて押し戻せ」
一同
「?!」
思いっきり吸ってしまったっため均等の力で吐けなかった。思いっきり吸ったため「ゴホッ」と言いながら咽せてしまう。
プロデューサー
「均等な力で息を吸って、吐いて、ペットボトルを凹ませて膨らませるんだ。」
プロデューサーの言われた通り均等な力でペットボトルの練習をする6人、休憩に入る頃には息が荒かった
「はぁ…はあ…」と息が荒い6人、
ルナ
「ちょっと…はぁ…これキツくない?なんのためにするのよっ変態!」
さくら
「はぁ…っ、すごい力で吸ったせいで、息荒いし、はぁ…むりっ…なんなのこの練習……っ」
そう
「はぁ、はぁ、たっ…大変ですっ……」
いのり
「はぁ…みんなおつかれぇ〜、ふぅ〜息持たないわ…」
さくら
「ちょ…みんな顔赤っ…息荒いし…なんか…変な気分にっ……なぁっ…なんでもない!」
れい
「やめなさい!」
しっかり冷たく返されてしまった。
プロデューサー
「はいはい、休憩終わったら後2セット!まだまだ序章だぞー」
一同
「えぇーー!」
ペットボトル練習が終わった後の休憩時間も、六人にとって大切な時間になった。大変な練習の後はアイドルのことを忘れて自分の話がしたくなる6人。
プロデューサーに連れていってもらった近くの公園のベンチに座り、コンビニで買ってもらったジュースを飲みながら、
それぞれの学校の話や好きなものについて語り合う。
いのり
「私、ドラマ見るの好きなんだよね。最近ハマってるやつがあって……」
いのりがぽつぽつと話し始めると、さくらが勢いよく身を乗り出した。
さくら
「わかる! あたしもそれ見た! あのシーン、最高だったよね!」
ルナは頷きながら、ぼそっ呟く。
ルナ
「私はあのアイドル達は恋愛ドラマなんかよりアイドル一筋で活動したほうが売れると思うのになぁ」
れいは少し離れた席でスマホを見ながら、時々会話に参加した。
れい
「あんたら、ドラマなんか見ないで現実を見たらどうなのよ……」
そうはベンチの端にちょこんと座り、静かにみんなの会話を聞いていた。
時折、プロデューサーの名前が出ると、ルナの視線が少し変わるのに気づく人は、まだいなかった。
そうはジュースを両手で持ち、みんなの顔を交互に見ながら、ただ幸せそうに笑っていた。
みんなが自然と微笑んだ。
日が暮れる頃、二組になって帰るのが習慣になった。今日は偶然にも、いのりとひまわりとさくらがペアになる。「毎日練習あるけど、疲れない?」ひまわりが心配そうに聞く。
いのり
「全然! むしろ毎日が楽しみだよ。ひまわりがいるし、れいちゃんとかそうちゃんとか……みんな個性的で面白いよね!」
ひまわりは少し考えながら言った。
「うん……でも、ルナちゃん、時々遠い目をしてる気がする。プロデューサーさんのこと、すごく慕ってるのかな?」
ひまわりの自慢の観察力でルナを見抜く。いのりは明るく笑った。
「まあ、最初にルナちゃんがプロデューサーさんと出会ったみたいだし、特別な想いがあるのかもね。でも今はみんなで頑張ろうよ!」
一方、別の道を歩くそう、れい、ルナペアはゆっくりとしたペースで話していた。
れい
「そうちゃん、今日のダンス上手くなってたよ!」
そう
「本当……? まだ、つまずいちゃうけど……」
ルナ
「大丈夫! 私も最初はそうだったもん。一緒に頑張ろ?」
れいとルナはほとんど無言で帰ることが多かったが、そうの前では少しずつ、言葉を交わすようになっていた。
こうして、六人の日々はゆっくりと、しかし確かに色づき始めていた。
練習室の笑い声、公園のベンチでの会話、帰り道のささやかな会話。
まだ誰も知らない未来を、ただ純粋に夢見て。
6人の少女達は新しい伝説のアイドルにひとつ近づいたのだ……
ここまでご覧いただきありがとうございます!
#押す側 1章-2が終わりました。アイドル達の友情や経験を積み上げる第一歩がスタートした感じがしますね!プロデューサーとのほっこりした練習と実際にあるレッスンのような練習でキャラクター達が辛い思い、大変なことを乗り越えキラキラした究極のアイドルへと近づいていきます!
次回は#押す側の1章-3を予定しています!ぜひお待ちください!
以上紫棘マロンでした!ありがとうございました!




