#押す側 1章-3 「6人の新たな居場所」
#押す側 第1章-3!!
今回の話はプリカラのみんながアイドルとしての活動が始まり本格的にヒットしてプリカラの伝説が始まろうしています!是非1-3を最後まで読んでいただけると嬉しいです!
そして今回も紫棘マロンの公式アカウントにて記念イラストを公開します!活動報告にて公開しますので是非見てください!!
カフェでの結成が決まってから、プリカラの本格活動が始まった。
事務所は中堅規模ながら過去にいくつか軽いヒットグループを抱えていたため、新人ながらある程度の宣伝と予算が付けられた。
六人は「期待の新グループ」としてスタートを切ったが、実際に爆発的に売れ始めたのは、デビューから2ヶ月目だった。
毎日が練習の連続だった。専門のスタッフが丁寧に教えてくれる。学校が終わるとすぐに練習室へ直行し、夜遅くまで歌とダンスを磨いた。
いのりはいつも一番に到着してみんなを引っ張り思いっきり楽しみ、
ひまわりは緊張しながらも一生懸命に声を上げ周りを癒し、
さくらは自分の中のとびきりの表情と仕草を徹底した、
そうは不器用ながら、みんなに支えてもらいながら元気いっぱいで歌って踊り、
れいは無駄のない動きと周りよりクールな声ででプリカラの支え役になり、
ルナは一人でダンス動画を撮りどこが悪いかの改善をした。
初ステージは小さなライブハウスだった。
客席は80人程度。ステージに上がる直前、六人は控室で決意を固める。
いざ初めてのステージに立ち、自己紹介が始まる、少し緊張して震える声…ステージ内が少しざわつき、音楽と共にステージに上がる。
いのり
「みんな〜、来てくれてありがとう〜!…私達ー、新人アイドルグループ!〈プリズムカラーリンク〉こと、【プリカラ】の赤色担当いのりでぇ〜す!!(腕を伸ばしひまわりを指差す)そしてぇ〜?…」
ひまわり
「どうも〜、私黄色担当のひまわりと言いま〜す!お花のひまわりみたいに覚えてね〜、次にさくらちゃんっ!」(ふんわり)
さくら
「やっほーっ!ピンク担当のさくらだよぉ〜??(テヘッ)さくらで覚えてね〜、次にそうちゃーん!」
そう
「はっ、初めまして、そうです、あっ!緑担当です!よろしくねっ!(ニコッと笑う)えっと、次ー、れいちゃん!」
れい
「どうも、私プリカラのクール担当兼青色を担当しているれいと言うわ!、みんなの名前覚えて帰ってね?、最後にルナ、お願いね!」
ルナ
「はぁい、どーもルナでーすっ!紫担当でマイペース!今日の為にみんなたくさん練習してきました!よろしくね!」
緊張はしているもののスムーズに自己紹介ができた、中には観客席から「可愛いよー!」や相槌などが返ってきて六人は心底喜びながら自分達の曲の準備をする。
六人の歌声が重なるたび、観客にはステージ全体が虹色に輝いているように見えた。カメラで捉えてた観客達はいつしかカメラではなく自分の目でステージを見ていた。そして歌が歌い終わり観客から自然と拍手が沸き起こった。
その瞬間、六人は「自分たちはアイドルとして見られている」と、初めて本気で実感した。
そして無事初のステージ公演、お披露目が終了した。
後日、ライブを見に来ていた観客が撮影した動画や、公式アカウントが投稿した動画は、わずか1日で約200万回再生された。期待の新人アイドルグループとして注目されたのだ。
SNSに上げたダンス動画がバズり、再生数は一気に増えた。
コメント欄には、熱狂的なファンだとコメントしたり、これは誰?と初見の人や、アンチコメントなど全てが彼女達に届いていた。そのコメントを見て、六人は初めて
「自分たちは本当に売れているんだ」と実感した。
3ヶ月目には動員が3000人規模になり、握手会の列が事務所内で一番長くなった。プリカラと撮れるチェキ!やグッズなどが人気になりファンの間では交換や転売が盛んになる程だった。
先輩グループのメンバーたちからも「プリカラ、ヤバいな」と驚かれるようになった。
半年後——。
プリカラは事務所史上、最も速く売れたグループになっていた。
地方イベントに呼ばれ、音楽フェスにも出演。TV出演も決まっていた。
ファンの間でいのりが間違えてSNSに投稿した"推し"の言葉を"押し" と#をつけて投稿したため、ファンネームが「#押す側」という言葉が自然に生まれた。ライブ後の握手会では嬉しくて涙を流すファンが後を絶たなかった。
楽屋はいつも賑やかで、笑い声が絶えなかった。
あるライブ後、汗だくで控室に戻った六人は床に座り込んだ。
さくら
「はぁ……今日も列が全然終わらなくて……でもみんなの顔見ると元気出るよね〜」
いのり
「あたしさ!今日ファンに『いのりお姉ちゃん結婚して!』って言われて照れたわ!」
ひまわりがくすくす笑いながら「いのり、顔真っ赤になってたよ」と呟く。れいがタオルで汗を拭きながら
れい
「売れて嬉しいのはいいけど……スケジュールが死ぬほどキツいわ……」
そうはみんなの間に座り、幸せそうに
そう
「みんなと……一緒にいると、毎日が楽しい……」
と呟いた。
ルナは少し離れたソファーで座りながら静かに微笑む、(ここまできたんだ…)と
そんなある週末、事務所の許可を得てプロデューサーに旅館を予約してくれた。六人でお泊まり会をすることになった。
部屋に布団を並べ、ピザとジュースを囲んで夜通し語り合った。
さくらが突然「プリカラステージ再現大会!」と言い出し、部屋中で即興ライブが始まった。
いのりが全力で踊り、れいが珍しく大笑いし、ひまわりがみんなを優しく見守り、そうはひまわりの膝枕で幸せそうに寝落ちした。
ルナもその輪に加わり、静かに笑っていた。
その夜、ひまわりはみんなの寝息を聞きながら、胸がいっぱいになった。
「このメンバーと、ずっと一緒にいられたらいいのに……」
しかし、部屋の隅で一人毛布にくるまっていたルナは、目を開けたまま暗い天井を見つめていた。
(……みんな、どんどん輝いていく。
ファンも、事務所も、プロデューサーさんも、みんなのことを一番に見てる。
私は……最初に選ばれた特別な人じゃないの…?)
髪を指でいじりながら、ルナは静かに枕に顔を沈めた。
胸の奥で、モヤモヤや嫉妬で黒い感情がゆっくりとルナを襲う。
デビューからわずか半年あまりで、プリカラは事務所内で最も売れるグループになった。有名になった代償でファンの可視化やアンチコメントなどが目立っていた。
しかし六人は翻弄されながらも、輝きを増していった。
だがルナは6人の中で1番ダメだと思い込み一人抱えていた。
プリカラ──
その虹色の輝きの中で、一つの色だけが静かに歪み始めていた。
今回はプリカラの伝説の始まりであるストーリーを公開しました!大ヒットして期待の新人アイドルと成り上がったプリカラ、しかし人気が出ると起きてしまう代償にメンバーも薄々気づき始めていました。メンバー達はどうなってしまうのか、大ヒットしたプリカラ、次回もお楽しみください!紫棘マロンでした!




