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届かぬ明日 (詩集<独白>より)
届かぬ光がある
掴めぬ希望がある
それは見えぬ明日の中
どれ程走っても
どれ程手を伸ばしても
光は霧に隠されて
希望は霧に溶けてゆく
そうやって
僕は惑わされ
在るべき道を失った
どれ程走り続けたのだろう
疲れ果てて倒れそうなのに
どれ程手を伸ばし続けたのだろう
疲れ果ててもう上がらないのに
まだ光は霧の中
僕は燐光さえ見れない
まだ希望は霧の中
僕は欠片さえ捕まえられない
そうして在るべき道は消えていった
必死になって辺り見回して
必死になって声張り上げて
「誰か僕の光を見つけて」
「誰か僕の希望を捕まえて」
「誰か僕の在るべき道を教えて」
発した声は
ただただ虚空を彷徨って
虚しく霧に溶けてゆく
何も出来ない僕は
諦める他無いんだ
出来る事はしたさ
手も伸ばした
走り続けた
声を上げた
目を凝らした
何も意味は無かった
努力は報われず
ただ絶望の結果が僕を迎えた
もう燐光さえ見えない
もう欠片さえ逃がした
明日は消えた
希望も消えた
こんな僕はどうやって生きるんだろうね?
誰か教えてくれよ
もし僕の声が聞こえたなら、だけどね




