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存在証明 (詩集<独白>より)
進む時計
廻り続ける歯車
チクタク、チクタク
未来を告げる音
今が終わる音
この刹那が過ぎ去って
僕がここで
生きる意味
存在する意義
そんなもんは
この一瞬で
崩れて
創られて
存在証明は
常に間に合わず
探し探し
迷い迷い
されど見付からず
そうやって僕は
また戻った
君に向かい
紙を広げ
椅子に座って
鉛筆を持つ
歩む黒鉛
描かれ続ける現実
カリカリ、カリカリ
創造を象る音
君を作り出す音
この世界を満たして
瞳に映る君の
瞳に映る僕は
本物?
偽物?
僕の瞳の中の
君の瞳の中に
僕は居る?
僕は居ない?
三次元を二次元へ
騙した世界を
紙の上に
チクタク、チクタク
この刹那を永遠に
カリカリ、カリカリ
世界を騙って保存した
そうすれば
存在証明だって
間に合うハズさ
例え
この一瞬が過ぎて
意味意義が消えようと
この平面の中
白黒の線が覚えてる
チクタク、チクタク
音は止まらず
カリカリ、カリ……
全てが終わる
君は過ぎた
僕はまた
存在証明を探すのだ
チクタク、チクタク
まだ、止まらない




