一度壊れたら終わりまで壊れ続けるだけじゃぁ
基地へむけて飛んでいたその方向先から飛んできた生きた肉に寄生された戦闘機達。
ニジは飛んできた寄生戦闘機達を全て肉体技だけで撃墜させた後、
ニジ「うっわ。基地が完全に肉まみれじゃん。」
基地へ到着するも全体的に肉まみれに変化しており、その中には生きた肉に半分埋もれるよう目が大きく開いたまま生き絶えている兵士や、腹部が大きく裂けて中から大量の腸が触手のように右往左往に動くよう変化途中の死体や、空気を踏むニジへとじっと見つめる数多の眼球達が直視していた。
ニジは宙に浮いて…否空気をそのまま踏む形で低空状態のまま基地内を踏み歩き、空気を踏んでいるその足元の肉からニジを食べたそうに口を開いて何度も歯をガチガチと噛むよう鳴らしていた。
ニジ「あーららー。流石にこの有り様じゃぁ地上に降りられないねぇ〜。」
ニジ「とりま、空飛ぶモンを探すか。」
ニジは取り敢えずダメ元でアサヒ達が居る一時避難所への脱出ができる輸送機を探し、肉まみれになった壊滅状態の基地内を低空状態で探索する。
ニジは空気を踏んで歩みながら所々伸ばしてくる赤黒い肉の触手に触れないよう避けて通り、足元のトラップ的な口の集合体の噛み音を静かに聞く。
と、
ニジ「デカい口の扉みっけ。此処にありそう。多分。」
大きな格納庫らしいモノを見つけたニジは近づくも、そこを開ける大きな鉄製の扉…完全に肉に変化し、大きな口に変わっていた。
ニジが近づくとその扉だった大きな口は歯茎を見せて思いっきり閉じ、ニジは絶対に開けさせない精神をしている歯茎を噛み閉じたままの大きな口を目にした後、
ニジ「おお。肉の口にしちゃ歯並びいいな。ふむ。此処は…」
ニジは右拳を少し後ろへ振りかぶり、残る左腕を前へと伸ばし構えた。
と、
ニジ「そおおおおい!!」
一瞬だけ丸めた右拳が青く光り真っ直ぐに正拳突きするよう振った瞬間、拳ごとまっすぐな青い謎レーザー?みたいな光が発射され、その光に直撃した大きな口は一瞬で木っ端微塵になるよう肉の破片や歯茎だった破片が四散する形で粉砕させた。
ニジは粉微塵にさせた自身だけの鍛えた肉体技に少しドヤ顔した後、
ニジ「さてさて。御目当ての空飛ぶ乗り物ー」
ニジは早速豪快にブチ開けた格納庫へと入り、御目当ての空飛ぶ乗り物・輸送機はどこかと片手を額付近にあげて顔を右往左往に向けながら探した。
するとすぐに見つかって、
ニジ「お。あったあった。これー」
しかし、
ニジ「うっわ…。キモー。これはもうダメじゃないですか。」
目的のオスプレイ型の大きな輸送機を見つけたが、既に肉の侵食を受けて機体のあちこちに眼球みたいな大きな肉が宙を踏むニジへと『キキキ』と奇声をあげ、輸送機の中も赤く蠢く肉で満たされる形で不気味に蠢いており、ニジは機体外部のあちこちに付いている眼球達の騒ぐ声に思わず頭を軽く掻いた。
ニジ「てことは他のトコもー…」
そう軽くため息を吐いた時、
シンラ「そうじゃ。どの格納庫内も肉まみれになってたぞ。」
シンラ「一度壊れたら終わりまで壊れ続けるだけじゃぁ。」
ニジ「!」
ニジは素早く背を屈むよう軽くしゃがみ、そのしゃがんだ背の上を通り過ぎる見えない刃の飛ぶ斬撃。
避けたニジの代わりに先程見つけた肉と眼球だらけの輸送機へとその刃は直撃し、内部の生きた肉ごと真っ二つに切断させるよう一撃で両断させた。
ニジ「えー。アンタ生きてたの?あのデカいミミズみたいなやつにボッシュートされたのに。」
シンラ「この日まで56年戦い続けているワシを舐めるでない。小僧。」
軽くしゃがみ避けたニジはゆっくりと背を上げながら、背後に同じよう空気を踏んで宙に浮かんでいるよう立っている…いつの間にイメチェンしていたシンラの白いロングコートとキャップ帽の姿を目にした。
ーーーーーーーーーー
肉まみれの基地にまさかとシンラと再会したニジは、
シンラ「あの時は邪魔が入ったからのぉ。小僧…いや、ニジ。続きと行こうかぁ。」
ニジ「ああいいよ。此処じゃ狭いから表出ろ、オッサン。」
シンラ「フン。」
両者は坐った目つきで互いに睨みながら肉まみれの格納庫から空気を踏んで踏み出て、外へ出た二人はぐるぐると両者を見ながら宙でゆっくりと歩き回る。
シンラ「相変わらず四肢強化は完璧じゃのぉ。本来ならどんな強者でも最低20年はかかるハズじゃがなぁ。」
その最中、シンラは対向側で睨みながら歩むニジの青く光る四肢を目にし、かつニジの周囲に青い風みたいな光が守るように覆う光景も目にする。
しかし肝心な本人のニジは全く気付いてないようで、
ニジ「?俺は10歳の時に光っただけだが?」
シンラ「早すぎじゃぁ。いや、例えばのケースとしてより過酷で残酷な環境下に置かれた絶望の中の状況なら納得がいく。」
シンラ「闘眼もきっとその歳で早く覚醒したと思うと、これはもう無自覚すぎてワシさえも頭抱えるレベルじゃい。」
ニジ「は?」
シンラ「だがなぁ…」
双方がぐるぐると睨むように回っていた直後、凄まじい瞬発力で両者は火花が飛び散るほど激突し、シンラが瞬間的に振るう超速居合いの刀の刃とニジの青く光る右腕の蓋碗だけで組み合うように鍔迫り合った。
シンラ「そんなお前だからこそ、確実に向き合う必要がある。己の力の資質にな。」
シンラ「というワケで、颯爽と死ねェーい。」
ニジ「えー。つか途中から酷い翻訳言語になってたから人間語で言ってくれよ。オッサン。」
鍔迫り合っていた両者はシンラの素早い連続の居合い切りの嵐で開幕となり、ニジは高速で切ってくるシンラの高速居合い切りの刃一つ一つで両手の手刀を使うよう同じ超速で切り弾き凌ぐ。
その後シンラはニジへと、
シンラ「堕ちよ。」
一旦鞘へと入れたシンラは少し溜め込む踏み動作をした後、ニジに向けて何度も目に見えぬ超速の居合いダッシュ切りをし、ニジは猛スピードで迫るダッシュ居合い切りを真上へ瞬間移動する様に高度を取って避けた。
と、
シンラ「動くな小僧。」
ニジ「動かなきゃ死ぬでありまーす。」
シンラは再び鞘へと刀を入れ、その直後高度に居るニジに向けて距離ごと…否空気ごと切り裂く飛ばす居合い切りを連続に放ち、ニジは距離ごと空気を切り裂く連続の高速居合い切りを走るだけで避ける。
ニジは走りながら右拳を丸めて、
ニジ「は!」
シンラ「フン。」
先程ニジが大きな口に向けて放った謎の青いレーザー?光線をシンラに向けて放ち、シンラは連続で拳一つで連続に撃ってくるニジの謎レーザー攻撃を左右にスウェイする瞬間移動だけで躱す。
その後シンラは一瞬にニジの目の前へと瞬間移動した後、
シンラ「貰った。」
シンラは一突きでニジの心臓に目掛けて刀を猛スピードの速さで真っ直ぐに刺した。
が、しかし
ニジ「危ね。」
シンラ「ぬ。」
直前に見たニジは突き刺そうとするシンラの刀を掴んでギリギリ横へと逸らすよう突く方向を変え、ギリギリにシンラの刀の刃先をニジの心臓方向から何もない宙へと逸らした。
その直後、
シンラ「おっとワシの鞘が。」
ニジ「い。」
シンラは右手に持っていた鞘でニジの顔へとバチコーンと殴るように当て、まともに鞘当てを受けたニジは一瞬目を閉じ掴んでいたシンラの刀の刃を離してしまった。
これを逃さないシンラは、
シンラ「大人しくせい。」
ニジ「ぐあ!」
シンラは何度も刀をニジへと振るい、ニジはシンラが振るう超速の何度も宙へ回りながら上昇切りする攻撃を全身に受け、シンラはその追撃にニジの背へと思いっきり地上へ向けて回し切りを与える。
シンラ「そうだそうだ。それがお似合いよ。」
まともに受けたニジはオマケのシンラの踵落としも腹部に受け、口から血を吐いたニジは地上へと落下する。
シンラ「地に這え。」
ニジ「がはっ!」
しかしニジは歯を食いしばって、
ニジ「っー!ざっけんなよ!!」
シンラ「む。」
ニジは素早く宙で何度も回って空気を踏むよう受け身を取り、ニジは無自覚に両目を青く光らせ瞳孔も縦に割るよう、全身に受けたシンラの切り傷を猛スピードの速さで衣服とも癒えていく光景をシンラは目にした。
シンラ「(まだ気づいてないな。早く闘眼の戦士としての資質を目覚めさせねば。)若さ故か。しぶといのぉ。」
シンラはニジの下へ急速に降下し、ニジは猛スピードで降ってくるシンラへ向けて思いっきり飛翔した。
ニジ「…。」
ニジは真っ直ぐに降下しながら切り掛かってくるシンラの動きをよく見て、
ニジ「ここ…ですねぇー!!」
シンラ「うお!?」
ニジはシンラが振るう刀の動き…鞘へ一瞬入れようとするシンラの動きを妨害するよう刀を素早く蹴り上げた足で思いっきり星になるまでホームランにさせ、更に目を丸くするよう硬直したところを見逃さないニジは一気にシンラの頭部を片手で掴みあげた。
ニジ「さっきはよくもまぁ楽しそうに切ってくれやがったなぁ?オッサン?」
ニジ「だから次は俺。」
シンラ「…。」
ニジはシンラの頭部を掴みながらややガチ切顔で話し、シンラはニジの片手に掴まりながら無意識の闘眼状態になっているニジの青い眼光に思わず口先を吊り上げた。
ニジ「さぁ、楽しもうぜェ!こっから一気にいいいーーー!!」
直後、
ニジ「青拳圧砕ーーーー!!」
地上の肉に埋もれた地上へ目掛けてシンラを豪快に投げ落とした瞬間、凄まじい轟音と共に基地を食い尽くした肉ごと粉微塵にさせるよう大きく抉り飛ばし、シンラが投げられた地上は大きな穴となるよう地形ごと変えるが如く大きく破壊していった。
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二度目のシンラを撃破したニジは、
ニジ「はぁ…はぁ…はぁ…。…。何でだろうな。」
先程までシンラの攻撃でコート・衣服ごと切り裂かれ血も出ていたのに、何事もなかったかのよう衣服とも治っていた。
ニジは自身の体に関してずっと不思議に思いながらも、
ニジ「あー。考えても、分かんねぇな。本当に。」
ニジ「とにかくプランBだ。急いでアサヒ君達がいる避難所に戻らないと。」
ニジはひとまずやるべき事を優先にするべく、大きく基地ごと抉り壊した大穴のみの場所から街へ戻るよう、空中にいたまま空気を蹴ってそのまま滑空するように飛び去って行った。
それを大きく開いた穴の底から大の字に見上げていた…
シンラ「いずれ気付くじゃろな。己の力に。」
シンラ「ぬうー。代々継いだ火具土を宇宙までぶっ飛ばしおって。後で回収せねばならんのぉ。」
シンラはボロボロの状態だったが普通に生存しており、戦いの際にニジが蹴り飛ばした刀の行方を苦笑いするよう軽く苦笑していった。
続く。




