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無理しないでねニジおじさん

粛清言語後…



ヌマイ「…。」


「本当に信じられない。こんな男を俺たちが…」


「高学歴、高資格を持つこの男の裏側はああだったのか。まさに恐ろしいのぉ。」


「最低。生きてここから出れたら彼を上層の人達に伝えましょう。」


「ええ、反社の人間を雇っていた件も含めてね!」


「絶対に市長の座と街から永久的に去って貰うからな!覚悟しとけ!!」


ヌマイ「…。」


ニジの手によってヌマイの元の顔の原型すらわからないほど浮き上がった多数のたんこぶで覆われており、かつ両手両足も縄で縛り個室へ一時的に避難してきた人々達の手によって監禁されていた。

ようやくコングレスセンター内に入れたニジの方は、


ニジ「昨日よりも奴らの侵食の範囲が広がっている。此処から見れば一目瞭然だが、街はもう奴らが完全に食い尽くした。」


ニジ「残るのは此処だけだ。もう坂道は渋滞するように止まっていた車全て肉に変わっていたから、今日中に脱出しないとこの施設も肉まみれになる。」


ニジ「陽が落ちたら奴らは今以上に活発化する事が分かったからな。」


「時間がない。急いで救助要請を我々側からやらねば。」


「一体どうやって?此処は外部に伝える緊急的な通信機器らしいモノは一つもないぞ?」


「スマホの通信が昨日よりも凄く悪い。ネットになかなか繋がらない。」


「俺もだ。」


「私も。」


「いつも使っていた携帯機器が役に立たないなんて。いや、便利で依存し過ぎた我々の悪い所が此処で出てしまっているな。」


「クソー。どうすりゃいいんだ。」


避難してきた住民達と一緒に今後の脱出策を練っており、一刻も早く街から脱出するべく何かないかと皆頭を捻らせていた。

と、


ニジ「なら、俺が直接空飛ぶ物を物理的に持ってきた方がいいか?」


「え?」


「ちょ!?」


「い、一体何を言い「鍛えられた腕ならなんでも持ち上げられるし、担いで運ぶことも可能だぞ?」そ、そそ、それは貴方だけが言える事で…」


「そもそも基地の場所は「俺の脚なら数時間で辿り着けれる。つか見たでしょ?俺の空気を足場に踏むトコ。」えええええ…」


「そ、それは…。」


「んな無茶苦茶な事を…。」


ニジの軽く腕を捲り上げるポーズを取ったドヤ顔に住民達は唖然とツッコむも、ニジは直ぐに今すべき事を彼らへ速球に伝えた。


ニジ「もう時間が無い。陽が傾く前に俺が基地に直接赴いて、脱出できる空の乗り物を拝借してくる。」


ニジ「やれる事を早くやらないとどんどん生存率が下がる。君らが飲んだよく分からん薬の効果が確実に効くとは限らんだろ?」


「た、確かに。」


「あの試薬が入っていた小箱、何も説明すら書いてなかったしな。服用の仕方一つも書いてなかったし。」


「ええ。本当に効くかどうかわからないもんね。」


「「「「…。」」」」


とにかく時間があまり残されていない事に彼らはニジの案をのみ、もし拝借出来なかった時の為の最後の手段をもう一人の市民の声で一斉に行動を始めた。


「ひとまず君の案を取り入れよう。だが万が一に備えてこちらからの強行突破も立てておく。」


「この施設の駐車場にちょうど荷物を運ぶ用の配送トラックが止まっているのを見たからな。コイツをより頑丈にするよう改造を施しとく。」


「君は空の乗り物…極力大きな輸送機でたのむよ。」


ニジ「ああ。任せろ。そっちのプランBも頼むな。」


「ああ。任せてくれ。武運を祈る。」


ニジ「そっちもな。」


そうやり取りしたニジと住民達は脱出する為の作戦を開始し、ニジは見送りに着いてきたアサヒ親子を背後にする。

その後、


ニジ「よし行ってくる。アサヒとアサヒのお母さん。」


「ええ。気をつけてください。ニジさんの強さは分かりましたけど、とにかく怪我はしないようにしてくださいね。息子のアサヒも心配してますから。」


ニジ「ああ。突如とやられてしまう時は一瞬。というのを実際に何度も見てきたからな。俺も気をつけないと。」


アサヒ「無理しないでねニジおじさん。」


ニジ「うん。」


ニジは空へ向けて飛翔し、一気にアサヒ達が居る一時避難所から高速に飛び去っていく。

その大きな背を見えなくなるまで、アサヒ達は地上からエールを送ると共に見送った。





これがニジとアサヒ達にとって【最後の会話】であった事も知らずに…




ーーーーーーーーーー



流れる雲を高速で横切り、二つに分かれた裾を羽ばたく翼みたいに靡き、一直線に基地へ目指して空を飛ぶニジは、


ニジ「急がないと。」


ニジはひたすら一直線に空を滑空するように飛び、鍛えられた脚力だけでニジは空を飛び続けた。

すると、


ニジ「ちょ。おいおい。戦闘機が肉まみれになってんですけどぉー!?」


飛ぶ進行方向先からやってきた4機の戦闘機…否侵食された肉によって変化し肉まみれの別の生き物になった戦闘機らしい肉の飛行生物が、一斉に飛んでいるニジに向けてガトリング弾らしき弾を発砲する。


ニジは撃ってくる肉の戦闘機の発砲攻撃を架空状態から走り状態へ変え、空の上を高速に駆けるよう猛スピードで弧状を描くように弾を避ける。

すると今度はミサイルらしい弾を撃ってきた、が…


ニジ「馬鹿野郎!人に向けてミサイルを撃つな!!危ねェだろ!!」


ニジは走りながら撃ってきたミサイル攻撃を手で何度も掴み止め、掴んだミサイルを投げ返すように肉の戦闘機へと返し、投げ帰ってきたミサイルは肉の戦闘機達に突き刺さるよう当たって空中で爆発四散するよう墜落した。


肉の戦闘機を倒してまもなく、


ニジ「えーー。まだ来んのかよーー。」


直ぐに肉の戦闘機が飛んできて、空飛ぶ生身のニジを何としてでも火で焼いて堕とすべく、肉まみれの戦闘機達は一斉にガトリング弾やミサイル攻撃をし、対しニジは空中を高速に走って躱し、追尾してくるミサイルの動きを見ながら掴んで投げ返し一機ずつ確実に堕とすよう倒していく。


ニジは素手一つで肉まみれの戦闘機達を撃墜しつつ、追加で飛んでくる肉の戦闘機達の方向先を見ながら、


ニジ「(これだけ変化しちまっているなら多分…)あーーーもーーーーしつこい!!」


ニジは何度も空中をバレルロールするように放たれる肉の戦闘機の弾を避けながら少しずつ降下し、両腕の拳へと青い光を纏わせ更に両脚のブーツ先まで青い光を纏わせた。

直後、


ニジ「青拳(ブルー)青脚(ビル)


ニジを数で取り囲むように飛ぶ肉の戦闘機達へと一斉に巻き込み放つ


ニジ「旋風破(ゼフィロス)!!」


ニジの全身を使った高速ラリアットと高速回し蹴りを一体に複合した広範囲の切れる拳風と脚風を台風のように飛ばす体術技を放ち、青い光が広範囲で放たれるニジの技が高速に飛ぶ肉の戦闘機達に当たる。


受けた肉の戦闘機達は一瞬で断面が見えるぐらい細切れになるよう空中で次々と爆発を起こし、肉の戦闘機だった破片達は瞬く間に墜落していった。


肉の戦闘機達を全滅させたニジは、


ニジ「よし。終わり。さっさと行こう。」


ニジ「これでもしダメなら強行突破のプランBに移行だな。」


ニジは進行先の基地の姿に想像しつつも、ダメ元でとにかく少しでも残っている事だけを祈るよう降下しながら真っ直ぐに空気を蹴って滑空していった。

その少し背後からついてきていた…


シンラ「見事な空中戦じゃぁ。じゃがまだまだじゃい。」


シンラもニジの行動を見て追跡しており、ニジと同じよう空気を素早く蹴って滑空するように高速飛行する。

シンラはやがて見えてくるニジが向かう基地に、


シンラ「飛んできた肉の異形共を見て当然じゃろ?ニジ?」


シンラ「楽して逃走する方法は既に無いとな。」


シンラは静かに口先を吊り上げるよう、肉で覆われ侵食されきった基地の全体図を上空から目に映した。



続く。

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