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表出ろクソガキ

突然の肉生生物の襲来から1日経った後、



「ヌマイ市長!これは一体どういう事ですか!?」


「今日の早朝に避難用の輸送機が到着するって言ってましたよね!?全然来ないじゃないですか!!」


「代わりに我々に配付したこの試薬品。本当に効くんですか?忌避薬って書いてありますけど。」


「服用の仕方が詳しく書かれてなかったから、あまりにも小さい錠薬から見て2・3粒飲んだ人がほとんどですけど?」


「うちの子が薬を飲んだ後気持ち悪くなって、今臨時保健室内で横になっているんです!」


「私の子もよ!」


「私も!」


「うちのじいさも薬飲んだ後にたくさん吐いてしまってねぇー。トイレにずっと篭ってるんじゃぁー。」


「ねぇどうなってるの!?」


「応えてくれ!ヌマイ市長!!」


ヌマイ「ぬぐぐぐぐぐぐううううううう!!!!(クッソオオオオーーー!!結局こうなっちまったあああああああああ!!予定通りに避難用の輸送機が来なかった所為でええええええ!!!!)」


ヌマイは今コングレスセンターに避難してきた市民達に多勢に無勢の如く押し掛けられ、たくさんの質問責めされているヌマイは思わずキレ顔を浮かべた。


ヌマイ「んなもん知るかあああああ!!突然変わってしまったんだよおおおお!!俺…いや私は何度も政府に取り合って、何度も状況報告と説明をしたんですが「早く此処から出たいーーー!!出してーーー!!早く出してーーーー!!」あああああもおおおおおおおおお!!出たいのは俺も同じだっつうううううのおおおおおおおお!!!!!」


朝からギャーギャーと騒ぐ市長と数で押す市民達。

そんな彼らの下へと滑空するように飛んで戻って来た…


ニジ「おはようさーん。って、あーららー。なんか朝から早々と騒がしいじゃないのー。」


アサヒ「あ。ニジおじさん!!よかった!!」


「ああ。そんな。ニジさん、息子から聞きましたけど…ああ、本当に無事でよかった…。」


ニジ「俺は奴らなんかに喰われはしないさ。」


ヌマイ「ぐぬうううううううう!!?に、ニジイイイイイ!!ニジイイイイイ!!ニジイイイイイイイイイイ!!何故貴様が生きてるんだああああああああ!?!?」


ヌマイ「高い金を払ってなんとか雇った俺が、クソのお前に仕向けた【史上最強の処刑人】をおおおおおおおお!!」


ニジ「は?」


アサヒ「え?」


「「「「「??」」」」」


無事追加の吸入器を回収してきたニジの健全な姿にアサヒ親子は思わずホッとする表情を浮かべ、対しヌマイは五体満足状態のままケロッとしているニジの姿により激怒する外道級の顔と態度で怒声をあげ、両者は閉ざされたガラス扉越しに対面した。



ーーーーーーーーー



ヌマイのとある発現にクエッションマークを浮かべた市民とニジ、ニジを物凄い形相で睨むヌマイは互いにガラス扉越しに向き合って話始めると、


ヌマイ「今言った通りだあああ!!ニジイイイイイ、お前を確実に葬るための【処刑人・シンラ】をなああああ!!」


ニジ「処刑人、か。へぇ。あの顔面強面のオッサンがそうだったんだ。ふーん。」


昨晩の肉組織に侵食された病院内で強襲してきた例の顔面強面オヤジ…その名を知ったニジは、何度も指を指して威勢よく怒鳴り散らすヌマイへと平然とした表情で見つめる。


ヌマイ「彼が動けばたった数分、数時間の内にマトを仕留める最強の処刑人。裏社会ではかなり恐れられ、反社の連中も殺し屋でさえも絶対に相手にするなと言われるほどの実力者なのだ!」


ヌマイ「俺が出した多額の金でやっと雇えた男・シンラはどうしたあああああああ!?ニジイイイイイ!!俺が差し向けたシンラをまさかお前がー」


この返しにニジは短く、ありのままにあった事を応えた。


ニジ「アイツは喰われたぞ。俺の目の前で。突然出てきたでっかいミミズみたいな肉にな。」


ヌマイ「は!?!?おま、何を言「形はそうだなぁ。アンタの下半身にぶら下がってるド汚ェゲロ臭塗れの包●と例えた方が分かりやすいだろ?な??」あんだとおおおおおこの野郎おおおおおおおおおおおおお!!」


ヌマイ「俺が高い金を払ってまでやっと雇えたシンラをおおおおおおおお!!よくも貴様あああああああああああああああ!!!!」


ニジ「ははは。アイツ死んだんじゃないのー?」


ヌマイ「ふざけるなああああああああああ!!ゴミクズの癖にいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」


そうふざけて返したニジはヌマイの逆ギレ顔を面白おかしく見つつ、ガラス扉の前に来たアサヒ親子の下へ近づき、しゃがみ込んだニジはコートの内側に入れていたいくつかの吸入器を扉下からアサヒ親子へと手渡す。


受け取ったアサヒ親子は、


「この子の為に命懸けで…。本当にありがとうございます!」


アサヒ「ありがとう!ニジおじさん!!助かったーー!!」


ニジ「いいえ。」


ヌマイ「無視すんな貴様ああああああああ!!何余計な事をしやがってええええええええ!!」


命懸けで吸入器を回収してくれたニジへと何度も頭を下げるようお礼を言い、聞いていたヌマイはアサヒ親子へ笑顔を浮かべるニジの横顔へと噛み付く勢いで怒声をあげた。

と、


ニジ「つかさぁ。アンタ、この街の市長なんだよね?」


ニジ「なのに何故、最初(はな)っから安全なとこにずっといんの?外はもうこんなやべェ状態だというのに。」


ヌマイ「ああ?なんだなんだああああん!?ああ、そうだが?それがなんの関係がー」


しゃがんでいたニジがゆっくりと立ち上がりながらヌマイを見ずに横顔の状態で言い、聞いたヌマイは若干声のトーンが下がっているにもかかわらず強気でニジへと足音をドスドスと鳴らして近寄る。

その直後、ガラス扉越しにー


ニジ「普通はさ、現場をよく見て中にいるアサヒくん達人達を優先にそこに誘導するよね?」


ニジ「なのにアンタは真っ先に逃げた。一時彼らを見殺しにした事自覚ある?」


ヌマイ「い、いや!俺が死んだら避難誘導先の指示が出せないだろ!?つか誰でも命優先だろ!?市長であれ誰もが一度しかない命をこんなワケのわからないクソ肉共に…ひいい!?」


ヌマイの目の前へニジの大きな手が当てられ、当てられた部分から多数の亀裂が走るようバキバキとガラス扉がひび割れていく光景を目にしたヌマイは思わず腰を抜かし、思いっきり床へと尻餅を着いた。

直後、見下ろすニジの凄まじい眼光と低い声で、


ニジ「まさに自己チューの権化だねぇ。ちゃんとした指示を出さなかったおかげでこの有り様だ。これ以上は不毛。」


ニジ「表出ろクソガキ。この街のリーダーとしてあるまじきクズ外道の貴様を此処でぶちのめす。」


ヌマイ「ッーーー!!!」


アサヒ「わ、わぁ…。ニジおじさん…とても怒ってる…。」


「…当然、よ。うん。だって…ねぇ。」


「避難指示と避難先が出るまで…遅かった、しな。うん。」


「あ、ああ…。」


「「「「…。」」」」


ニジの凄まじいドスが効いた圧と声と真顔の剣幕を浮かべるニジに腰を抜かしているヌマイは、股のパンツから浸透するよう漏れ出た黄色い水と一緒にガタガタと涙目になりながら顔面蒼白でただ震え、見守っていたアサヒ親子含む市民は次第に…無慈悲に何故か閉じていたハズのガラス扉が開いていく光景に心の中で合掌した。




ーーーーーーーー




ニジが居る避難先で阿鼻叫喚の粛清言語が語られている中、



たった一晩で赤い肉だらけの街に変化し、肉一色に染まったアスファルトだった場所には死体に寄生した肉の化け物と肥満化したメタボの変異肉が獲物を求めて彷徨うように動き回り、低空には大量の腸をぶら下げた死神風の変化肉が獲物を求めて飛び回る。


至る所に浮かび上がる目と口、そして眼球みたいな卵も地面から突き出た柱のように伸ばす肉の至る所から飛ばし、まだ変化していない人工物、自然物へと付着させて次々と宿主を食い尽くし変異させるよう新たな肉組織を作り広げていく。


そんな進行中に、


シンラ「ぬぅ。勝負の邪魔しおって。お陰で仕事服が溶けてしまったわい。」


あの時ニジの目の前で吸い込まれるよう食べられたハズの顔面強面オヤジ…シンラが好き勝手に移動していたワームみたいな肉触手を体内で真っ二つに切断し、真っ二つに切られたそのワームみたいな肉触手は絶命をあげられないまま肉だらけの地上へと転がった。


切って脱出したシンラだったが、着ていた服が食べられた肉触手の中で溶けてしまっており、唯一無事だった下半身の黒いパンツとレザーブーツ、右手に持つ刀の鞘と左手に握る長い刀だけが残される。


シンラ「確かあの青二才【ニジ】と呼んでたかぁ。ワシに意味のない金を多く払って無理矢理雇わせたあの頭の無い無能小僧。」


上半身刺青が刻むムキムキマッチョ状態のシンラは刀の刃に付着していた血を猛スピードで振り払い、右手に持つ鞘へと刀をしまって右脇へと刀を収めた鞘を装着させた。

シンラは少し歩いた後、


シンラ「おお。ちょうど良い服あるな。貰うぞ。」


彷徨っていたメタボ型の変異肉が着ていた衣服に目をつけたシンラは瞬時に後ろへと回り、頭部の蕾状態の長い触手を素手だけでもぎ取るように千切り取り、若干後ろへよろけた間にシンラはメタボが着ていた服…三つに別れた裾が揺れる白いロングコートだけを引っ張る形で強奪した。


そのまま素早く羽織ったシンラは、右脇に装着させたままの刀の鯉口を右手で軽く切った後、


シンラ「ご苦労。では死ねェい。」


不可視のシンラ十八番の上段居合い切りがメタボ型の変異肉に炸裂させ、一瞬で真っ二つにさせ血払いもしながら鞘へと入れたシンラは着たコートにほんの少し不適な笑みを浮かべた。

後、


シンラ「あの青二才、【闘眼(とうがん)持ち】か。クククク。やはり無意識で全く気付かんようじゃが、今()すには惜しい。」


シンラ「さりげなく四肢(フォース)強化(コントロール)もやってたしのぉ。あの男が持つ潜在能力を真っ先にワシが引き出すか。」


シンラ「あやつの力を完全に解放した時…ふ、その時こそこの代々継いだ宝刀【火具土(カグツチ)】を思う存分振るうことができるな。よおおおし。決めた。」


シンラは歩きながら何度も頷き、置き捨てられていた白いキャップ帽を頭部に被って、シンラへと群がる死体に寄生した肉の化け物の進行先へと進んだ。

その瞬間、


シンラ「あの頭のない無能小僧に退職届…いや、そのままバックれるか。うむ!そうしよう!!」


シンラ「クハハハハハ。この世界・この状況と共に楽しもうかのぉ!なぁニジ?ハッハッハ!!」


シンラは猛スピードで蒸れる肉の化け物達へと走り、一瞬で引き抜かれ、切る、数多の斬撃が宙に何度も光るよう、シンラはニジが居る場所へ目指して肉の化け物達を次々と素通り居合い切りだけで微塵にさせるよう斬り殺していった。



続く。

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