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俺でもよくわかんねぇ

30年ぶりに再会?したニジとヌマイは



ヌマイ「そもそも貴様ァ。この街に入る為の【上級市民専用IDカード】を身に付けてないクセに、どうやって侵入したぁぁああニジィイイイ!?!!」


ヌマイ「貴様が今やっている事は【ただの不法侵入】だあああ!!後でそれなりの法的措置を取らせてもらうぞおおおおおおお!!!?」


ニジ「?IDカード?」


「これの事だよ。おじさん。」


「この都市に棲む人達は皆このIDカードを見える所に着けているんです。入るには数箇所あるゲートをこのカードで認証検査する必要があるんです。」


ニジ「あーなるほど。そーなんだ。全然知らね〜。」


ヌマイ「おっまあああああ!!無視すんなニジいいいい!!貴様市長であるこの俺にそんな態度を取るなんて良い度胸してんなあああああああ!!!!?あああああああん!!??」


常にキレ顔をニジにぶつけるギザ男…ヌマイは自身を見ず閉ざされた入り口前に居る親子へとしゃがむようやり取りしているニジへとツッコみ、対しニジは親子の首に掛けている写真とIDナンバーが付いたカードを目にした。

その後ニジは呆れた目つきでキレ顔を浮かべているヌマイへと顔だけ向いて、


ニジ「え?普通に空から入ったけど?」


「え?」


「え?」


「「「「え?」」」」


指一本上に上げて簡潔に質問返しし、


ヌマイ「は?空あああああああ!?此処は空港施設などー「こうやって入ったの。ほら。」ンなあああああああああああああ!?!?」


「え!?おじさんが…う、浮いた!?」


「えええええ!?!?」


「「「「「ええええええええええーーーーーー!!!??」」」」」


その直後にニジは軽く飛んでそのまましゃがんだまま空中浮遊しているかのよう、ヌマイ含めて親子見ていた避難者の皆様が目を三段にするぐらいに飛び出す形で驚愕声をあげた。

対しニジはイヤイヤと軽く手を振って


ニジ「浮遊じゃないぞ。こいつは。ただ空気を踏んで足場にしているだけさ。」


ヌマイ「な、ななな何ワケ分からんこ「脚力を鍛えれば誰でも出来る事だと思うが?」んなもんできっかあああああああああああ!!!!頭おかしいテメェだけじゃああああああボケええええええええええ!!!!」


「今度は歩いた…。」


「凄い…。」


「「「「「「うおおおおおお……」」」」」」


更に浮いた…空気を踏んでいる状態で歩くのも披露し、それを見た親子含む人々は少しドン引きし、ヌマイはただニジの浮遊方法にキレツッコみ返すようただ騒がしくなるだけだった。




ーーーーーーーーーー




後、陽が落ちた時刻となって…


ヌマイ「と、とにかく貴様はIDカードがない以上此処には一歩も入れさせん!!俺の街に不法侵入した褐色肌の気持ち悪いゴミクズに救助の手は差し伸べん!!」


ヌマイ「明日早朝に来る俺が要請した空からの避難用輸送機にも乗せないからな!!!!この場所に居る選ばれた上級市民だけだ!!いいなあああああ!!!?今市民に分ている非常用食もやらん!!一つもな!!そこで一生肉の化け物に襲われ続けて最期喰われて未来永劫死に続けろおおおおおおおおお!!!!」


ニジ「はいはい。つかいちいち声煩ェーし顔もクズ外道過ぎて情緒ともクッソ汚ェ奴だな。」


ヌマイ「永遠に黙ってろおおおおおお!!二度と俺の前で喋るなあああああああ!!!!筋肉クソゴリラがあああああああああああアアアアアアアアアア!!!!」


ニジ「分かったからどっか行けー。口だけ坊ちゃーん。」


ヌマイ「テメェがどっか行けええええええええええ!!つか坊ちゃんだとおおおおおおおおお!!!?野郎マジで死ねえええええええええええええええ!!!!今すぐにでもクタバレええええええええええええええええええええ!!!!」


ヌマイは頑なにニジを外に閉め出し更にセキュリティをかけて入ってこれないようにし、ニジは構わずキレ顔でギャオオオンと噛み付くヌマイを軽くあしらうよう閉ざされた透明の扉を背にして座る。

ニジは一瞬真顔へとなり、陽が落ちた街の至る所から伸び出てくる長ーいミミズ型の肉、その二つに開いた先端から吐き散らす液体を目にする。

そこからの、


ニジ「(夜になるとより活発化するのか。街の肉浸食の速さといい、こりゃ朝になりゃ此処含めて街全体が肉だらけになるな。)」


猛スピードの速さで街の至る所にある人工物が肉に食い尽くされるよう変化し、更にコングレスセンターへ繋ぐ坂道に止めていた車にも及んで次々と車内を侵入した肉たちが機械の隅々まで喰うよう変化させ、別の何かへ変えるよう生きた肉の生物へと変わる姿も目にする。

ニジは少し汗を流して、


ニジ「(予定より早く輸送機とやらが来ないと、此処は…)」


と、


「おじさん。はい。これ。」


ニジ「!君。つか、これは…」


「いいの。命懸けでボクとママ、避難してきた皆んなを助けてくれた優しいおじさんにこんな事するなんて間違ってるもん。」


こっそりとニジの下へやってきた助けた子供がやってきて、振り返ったニジはドアの下の隙間から差し出されたおにぎりを目にした。


「街を此処まで大きくしてくれたお口がスゴい市長さんよりも、僕命懸けで身体を張って背を向けずに戦う人が好き。」


「だから受け取って。おじさん。僕【アサヒ】っていうの。」


アサヒ「将来【消防士】になる夢を持ってるんだ。炎と戦うカッコいい人に。」


差し出されたおにぎりを見たニジは、笑顔を浮かべるその助けた少年…アサヒへと返しつつ差し出されたおにぎりを手に取った。


ニジ「そうか。…ありがとな。アサヒ君。」


アサヒ「うん!おじさんの名前は?」


ニジは手に取ったおにぎりを一口食べた後、


ニジ「ニジだ。うん。美味しい。」


アサヒ「美味しいよね!おにぎり!」


アサヒも持ってきた非常用食料のおにぎりと一緒に、ドア越しでニジと共におにぎりを食す。

その最中、


アサヒ「ニジおじさん。聞いてもいい?」


ニジ「どうした?」


アサヒ「さっき見た手と脚の青い光。あれ、何?」


アサヒ「何で青く光ったの?」


ニジ「…。」


アサヒはニジの戦闘時に見た青い光についてを問われ、聞かれたニジは開いた右手へと目を向けた。

この答えは、


ニジ「いや。なんでだろうな。俺でもよくわかんねぇ。」


アサヒ「え?ニジおじさんでもわからないの?」


ニジ「ああ。こいつが光ったのは10歳の時だ。特訓している時も、噂で挑んできた色んなゴロツキ共と戦う時も…」


ニジ本人もよくわかっておらず寧ろこっちが聞きたいぐらいにこの日まで生きており、この摩訶不思議現象を今に至るまでの正体すら分からずニジはただ疑問を心の中に入れたままだった。



ニジ「だが分かる事は一つ。この光を纏うだけでも【温かい】んだ。」


アサヒ「温かい?」


ニジ「ああ。何かが俺を守っているようなそんな感じがしてー」


しかし何処かで自身を見守り支え守っているような感覚を感じており、ニジは自身の右手含む四肢の青い光の正体に少しでも答えを出すべくアサヒへ続けて応えようとした。

時、


アサヒ「!ゲホ!ゲホ!」


ニジ「大丈夫か?アサヒ君?」


アサヒ「う゛ぅん。ちょっと…ま…ん…。」


ニジ「(喘息か?となりゃ…)」


アサヒが突然咳をしその後の酷い喘鳴を聞いたニジは直ぐにアサヒの疾患を理解し、アサヒは酷い喘息をあげながらもポケットから吸入器を取り出し、急ぎ口へと噴出口を咥えて吸入液を吸い込む動作を取った。


アサヒ「…。」


アサヒはある程度落ち着くまで待ち、ニジも見守りながら咥えていた吸入器を離すアサヒを見る。

するとアサヒは


アサヒ「ああ。いけない。もう…少ないや。」


ニジ「どのぐらいある?」


アサヒ「えと。うーん。…多分、後2回分ぐらい。」


アサヒ「避難する時に慌ててママと一緒に家から出たから、スペア分全部お家に置いてきちゃったもの。」


アサヒ「今持ってる分しか…。どうしよう。」


ニジ「…。」


今ある分しかなく残り少ないと聞いたニジは立ち上がって、


ニジ「よし。俺が追加分の吸入器を持ってくるよ。病院に行けばいくらでもあるだろ。」


アサヒ「え!?で、でも…!」


ニジ「大丈夫だ。輸送機が来る前に戻るよ。」


アサヒ「わ。(早。もう行っちゃった。)」


アサヒ「(飛んで行ってるニジおじさん…。スゴーーい。)」


直ぐに行動を移すようニジはコングレスセンター前から一瞬にして消え、その先の丘から飛び降りたニジは一気に滑空する様に高速で肉塊していく都市へと飛び去る姿をアサヒは目にし、ニジの羽織るダークブルー色のコートの後ろの一体化に見えた裾が二つに別れ、風で靡く度に鳥の翼みたいに羽ばたく様を見えなくなるまで目にした。


見送るアサヒの遥か遠くの通路の背後にて、


ヌマイ「フン。調子に乗るのも今のうちだ。ニジィ…。」


ヌマイが憎たらしい外道顔で飛んでいくニジへと歯を食いしばりつつ、側に立っていたニジ以上の背をした巨漢の男へと手短に命令を出した。


ヌマイ「輸送機到着時刻までヤツを始末してこい。ちゃんとブチ殺せ。徹底的にな。」


「了解した。」




続く。

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