?どちらさん??
襲われていた親子を助け、避難所へ走り向かった車の進行先を見たニジは
ニジ「上の方に行ったな。」
ニジ「となりゃ彼処か。オッケー。」
メタボの寄生肉を派手に蹴り爆ぜ倒した途端、今いる交差点の至る所から死した人間に寄生した両手骨の鎌状になっている寄生肉達が一斉に現れ、皆ニジへ向けて顔面の開いた花の肉のギョロ目部分から奇声をあげる。
ニジはおぼつかない足取りでゆっくりと近づいてくる死体の寄生肉達を一体一体見ながら拳一つで殴り飛ばし、時に脚を使って回し蹴りするよう寄生された死体の一部が破裂する威力で豪快にぶっ飛ばす。
ニジ「俺の足ならそんなに遠くないな。っと。」
と、ある程度の数をぶっ飛ばしたニジの足下から大きな揺れが起き、何かが近づいてくるようなモノを感じとったニジは素早く飛んで距離を取った。
すると、
ニジ「おお。デカ。」
アスファルトごと吹き飛ばす勢いで地面から現れた巨大な肉の触手、むしろ巨大化したミミズみたいなようなデカくて長い物体が空へ向けて真っ直ぐに伸びていき、やがてある程度の高さまで伸びたソレは先端部分を二つに分けるようパカっと開く。
そこから、
ニジ「変なの吐いてるな。こりゃぁヤバそー。」
不気味な赤い血飛沫みたいなものをスプリンクラーのように吐き出し、ニジは急ぎ今いるビジネス街ごと降り注ぐ赤い液体の雨から離れるよう宙の空気を蹴って真っ直ぐに飛び離れた。
赤い液体まみれになったビジネス街の真っ赤な都市状態を振り向き様に見て、
ニジ「うえぇ。」
その直後に赤い液体が掛かった部分から腸やら血管やら心臓などの内臓みたいな蠢く肉が徐々に浮き出て、血塗れたビルを一気に目玉と口だらけの肉組織へと変化させるよう猛スピードで侵食させていく光景も目にした。
ニジは急ぎ避難所へと目指すべく、
ニジ「急いで行動に移さないと危ないな。」
ニジ「その前に例の親子、無事に着いたかしら?」
ニジはそのまま宙で空気を蹴って走り出し、途中避難所へ続く坂道に渋滞…置き捨てるよう停車していた車達を上から見ながら、階段を上がる動きでニジは宙を何度も蹴るよう高く上がった。
そして丘の上の避難所へと到着したニジは、
ニジ「あーあー。そりゃそうなるよな。」
避難所の入り口に殺到…押さえつけるよう群がっていた人間だった死体寄生肉達が群がっており、急ぎ地上へ脚をつけたニジは入り口に群がる寄生肉へと走って片手で張り手するような素振りだけで入り口の閉ざされたガラスに群がっていた寄生肉達を豪風を受けたかのような動きで真横方向へぶっ飛ばした。
と、
「あ!さっきのおじさんだ!!おーい!!」
「あぁ!!よかった。た、助かったぁー…。」
ニジ「(無事に中に逃げ込めたようだな。よしよし。)」
先ほど助けた親子が避難所内に居る事を確認し、ニジと再び見えた親子はホッとした表情を浮かべニジも二人の無事にニッと口先を吊り上げて微笑んだ。
その直後、
ニジ「お。なんだなんだ?」
「何か来たぞ!?」
「ひい!?」
今いる丘の上の避難所へと多数出ている長い腸みたいなもので飛んできた新たな肉の化け物が現れ、ニジは避難所内に怯え慄く人々を守るよう入り口を背後にし、地上へ降りたったその下半身多数ぶらぶらしている腸を露出させた寄生肉は昆虫の頭部みたいな肉を上に上げ、両腕部分から鋭い鋏状の長い骨をカッコよく左右へ展開させた。
それを見たニジは、
ニジ「おいおい。死神の真似事か?」
「く、来る!」
「おじさん!気をつけて!!」
親子の声を受けつつ、ニジは再び宙へ浮遊し始めるその肉…死神風の変化肉へ向けて徒歩で近づいていった。
ーーーーーーーー
避難所に到着して早々、新たな変異肉と対峙するニジは
ニジ「どういう原理で浮かんでんだよ。それ。」
下半身多数ぶらぶら垂れ下がっている腸へと軽く手で指し、死神風の変化肉はニジの周囲を何度も回る。
後、死神風の変化肉はニジの死角へ向けて展開させた左右の鋏状の骨を豪快に振り回すが、ニジも視線だけで死神風の変化肉の動きを見ており、死角から振り回す斬撃攻撃をしゃがむだけで躱す。
「危ない!」
その束の間、死神風の変化肉は露出させている多数の腸の先を剣山状に変形させて、かがみ中のニジへ向けて突き刺すべく振るう。
見ていた子供はニジへと叫ぶも、
ニジ「大丈夫。見てるから。」
「は、早い!?」
「いつのまに回り込んだんだ!?」
ニジはしゃがんだ体勢から一瞬にして消え失せ、何処かと頭部を動かした死神風の変化肉だったが、既に背後へと猛スピードに移動回避するよう回っていたニジが、一瞬青く光らせた右足を振り向こうとする変化肉の頭部へ目掛けてブーツ先から思いっきり強く食い込むようヒットさせた。
ニジ「オラオラ!」
蹴り上げられた死神風の変化肉は同じく飛んできたニジに何度も空中回し蹴りを受けるよう怯み、その間ニジは両腕部分から展開させた鋏状の骨を両手で掴んだ。
直後、
ニジ「そおおおーーい!!」
「わ!?一発で千切っちゃった!?」
「ええええええ!?!!」
「うおおおおお!?!!」
ニジは力任せで鋏状の骨を両手で豪快にもぎ取り、瞬く間に両腕の武器を損失した変化肉は悲鳴を僅かに上げ、千切れた部分から赤い血がドバドバと噴き出た。
その間ニジは、
ニジ「返すぜ。おらよ!」
「うわわわわわああああ!!?」
「え、えぐいって!えぐい!!」
千切り取った鋏状の骨を昆虫の頭部みたいな変化肉へと交互に突き刺し返し、深くまで刺された変化肉は地上へと大の字に落下する。
そしてニジの容赦ない、
ニジ「青拳破砕!」
体重を乗せ速度と加速をつけた青く光る右拳を倒れた死神風の変化肉へと猛スピードで真っ直ぐに落下し、鋏状の骨が刺さったままの変化肉はニジのトドメの叩きつけで粉砕するよう残る肉の身体と共に爆ぜ散った。
あっという間に倒したニジは、
ニジ「おし。終わり終わりっと。」
「スゴい!倒しちゃった!!おじさんが怪物をやっつけた!!」
「…。」
「ヤバ…。」
「「「「うおおおお…」」」」
「おじさーーーん!!こっち!こっちだよーー!!早く!!」
地上へ降り立ち上がったニジは両手をパンパンさせ、一人歓声があがる子供と始終戦闘が凄すぎて言葉が出ない子供連れの母親含めた大人たちは唖然としており、ニジははしゃぐ子供がいる避難所入り口へと歩んだ。
が、その入り口前まで差し掛かった時
「止まれぇ!お前みたいな上級市民ではない塵以下の分際が、此処に踏み入る資格はなあああい!!」
ニジ「あ?」
「え?」
「「「「は?」」」」
突如と第三者の声で避難所内にいた人々が一斉にその声の主へと振り向き、ニジは一旦脚を止めて入り口前まで歩んできたニヤニヤ顔全開の煌びやかなスーツ姿のギザ男へと目を向けた。
その男は真顔で見つめるニジへと、
「いよおおおおーー。30年ぶりじゃないかーーーー。ニジーーーーー?あの日勝手に施設から出て行ってからてっきり一人で野垂れ死んだかと思ってぇーーーー!!!イヒヒヒヒ!!」
「まさかこんなデカブツ筋肉達磨になるぐらいまでしぶとく生きていたなんてなーーーー!!ッハ!!本当に見てるだけで反吐が出る。」
「え?あのおじさんと…知り合い?」
「えええ。ヌマイ市長が??!」
「「「「…。」」」」
見下す目で頭を若干傾けるニジを馬鹿にするよう、ゲスな笑顔でニジへと吐き捨てた。
が、ニジ本人はー
ニジ「?どちらさん??」
ヌマイ「はあああああああああ??!!おっっっっ前っっっっ!!俺の事忘れたのかああああああああああ!!!?俺だよ!!ヌマイ!!児童保護施設のボスとしてお前をコキ使ってたヌ マ イ 様だあああああああああああ!!!!」
ヌマイ「忘れたとは言わせねええええぞおおおおおおオラアアアアアアア!!まだ5歳児だったテメェを何度も俺が優しく可愛がってあげ「いや。知らんし。だからお前誰よ?」ふざけんなこん畜生がああああああああああああああ!!!!」
「し、市長が…」
「「「「…。」」」」
「ママ…。」
「うーん。と、とりあえずは、様子…見ましょ?」
「う、うん。」
固唾を飲んで見守る避難者たちを前にニジは全くノーダメージ顔でなん度も手を横へ振るよう即答し、よりブチギレ顔を浮かべたそのギザ顔市長…施設時代にてニジを虐…彼なりに可愛がっていたこの街の市長のクソ男と再会したのであった。
続く。




