とりま、避難所とやらに行ってみるか
心地よい風が吹く中で、
『こちらCゲート担当の隊長シータ。避難者が予想以上に多く詰めかけている!誰か応援を!!』
『奴らに弾が効かないぞ!どうなっている!?』
『物凄いスピードで市民を襲って…いや人工物を喰っているぞ!?』
『離れろ!できる限り近づくnー』
ニジ「…。」
ニジが歩く街の崩壊したボロボロの遊楽街エリアの遊歩道のあちこちに、追突した事故車が止まっており中には炎上している事故車もあれば巻き込まれた救急車や消防車などと、中には大型車同士がぶつかって横転し建物ごと突っ込むよう大破するようめちゃくちゃになっていた。
更に変な方向を向くよう死んでいる多くの老若男女の死体が転がっており、中には直視できない程の事故車両などの巻き込みを受けたか体内の内臓が赤い血と共に外へはみ出ている凄惨な死体も転がっていた。
ニジ「さて、どうしたもんか。」
ニジ「まずは情報を得ないとね。」
ニジは静かすぎる街を真っ直ぐに歩みつつ、何か情報がないかボロボロ状態の遊楽街内を探索し始める。
『こちら#####テレビ…からの、緊急生中継です。現在####に謎の肉生生物による生物災害が各地に起こりー』
『見てください!あそこの肉生生物が建物を覆うように囲んでー…あ、別の肉生生物に変化しました!!私達が乗るヘリへ長く伸びた触手的な物がー』
『襲っています!ああ!!逃げていた人へ肉生生物が襲ってー!!』
『なんて事でしょう!軍事基地が肉生生物に襲われてー』
ニジは所々街中のラジオや緊急生中継のテレビ映像、聞こえる通信機的な音声を聞きながら、
『奴らの弱点はなんだ?!もうだめだ銃火器じゃ抑えられない!!』
『退避しろ!退避ーー!!』
『飛行機に向かって奴らが群がってきた!近寄らせるな!!撃て撃てェ!!』
『弾が無くなる!誰か!救援をーーー!!』
ニジ「せめてこの街の地図ぐらいはないかな。って、あったあった。やったぜ。」
ニジは探索していた様々な形の肉の繊維が付着している遊楽街内の…媒体ゲーム機器がいくつか設置された若者層の遊び場におり、その入り口に置いてあった観光用パンフレット・簡易的な街のマップ的なものを手にした。
と、
ニジ「おお。早速か。」
今いる肉の繊維が付着している媒体ゲーム機器の施設…以降ゲーセン内に倒れていた肉の繊維が至る所に付いている若者達の死体が突如と人形の糸みたいに不気味な体勢で吊り上げられるよう起き上がる。
皆一斉に俯いていた顔を上に上げて顔面ごと寄生した肉の花みたいな化け物が五輪咲するようクパァと開き、その中心のたくさん浮き出た目玉からニジに向けて奇声を上げた。
ニジ「乗っ取って間もないってか。」
人間の死体に寄生した肉の化け物達は一斉におぼつかない足取りでニジに接近しながら、左右の両手先を鋭い骨の鎌のように飛び出すよう手ごと突き破る勢いで変異させ、突き破った部分から赤い血と爪と皮の一部を床に落としつつ数で襲ってきた。
ーーーーーーーーーー
ニジはゆっくりとおぼつかない足取りで襲ってくる寄生された死体たちへ向けて、
ニジ「此処で楽しく遊んでいただろうに。」
ニジ「まったく、それを一瞬にして命諸共奪い去りやがって。」
ニジは一瞬で一体目の寄生死体へと詰め寄り、脚を使った素早い連続の回し蹴りで他の近づいてくる寄生死体達にも巻き込むよう、怒涛の連続の蹴りで体勢を崩す。
ニジは続けて逆立ちになるよう体勢を変え、そこから両脚を使った超高速のカポエラキックをお見舞いするよう、より多くの寄生死体達を蹴り巻き込んだ。
そしてニジは勢い良く上へと跳ね上がって側転しつつ、
ニジ「震圧砕!」
無を…空気を両手で掴んだニジはそのまま下に群がる体勢が崩れた寄生死体達へ向けて見えない【掴んだ無の壁】みたいなもので床ごと陥没するよう豪快に叩きつけ、受けた寄生死体達は一瞬にして血肉になるよう人の原型すら完全に留めないぐらいなくなった。
数多くの寄生死体達を瞬殺し綺麗に地上へ着地したニジは、
ニジ「流石に避難はしてるよな。」
ニジ「もっと情報を得ないと。」
ゲーセンから出たニジは再び遊楽街の外を歩き、もっと情報を得るべく広いボロボロ状態の色んな肉がまとわりついたビジネス街のスクランブル交差点へ出た。
と、
「どいて!この!!」
「ママー!!怖いよー!!ママーー!!」
ニジ「!」
何度もアクセルを踏み込む一台の車をニジは目にし、その進もうとする車のを持ち上げて阻む巨大なメタボの姿をした頭部閉じた蕾上をしている寄生肉が慌てふためく親子を弄ぶ光景を目にした。
そしてそのメタボの姿をした寄生肉が一気に車を両手で持ち上げて、
「あ!イヤ!!きゃあーーー!?!」
「ママーーー!!」
メタボの寄生肉は豪快に車を横転させるべく宙へ投げ捨てた。
が、
ニジ「おっとっと。させっかよ。」
「え!?」
「わあ!?」
ニジは投げられた車へと一気に飛翔するよう飛んで、両手で掴み止めたニジは見上げるメタボ寄生肉へと宙で翻し見ながら別の道路へと降り立ち、両手で持ち上げている親子乗りの車をゆっくりと降ろした。
後、ニジは車を守るように背を向けつつ、
ニジ「行け。コイツは俺が片付けておく。」
「そ、そんな。貴方も!」
ニジ「いいから行け!またアイツにポーンと投げられたい?」
「それはイヤ!」
「おじさん!!」
ニジはズシンズシンと地面を少し揺らしながら近づいてくるメタボの寄生肉へと構え、メタボ寄生肉は歩きから唐突に走り出すようラグビーのタックルみたいにニジへと襲う。
ニジはニヤッと右拳を丸めて少し引いた身を思いっきり、
ニジ「大丈夫だ。こんなデブ如きにやられるかよ。」
「わ!?地面に埋っちゃった!?」
「す、スゴ…。いや、今のうちに!!」
ニジの丸めた右拳の振り下ろしだけで大きなメタボの寄生肉を頭から真っ直ぐに地面のアスファルトへと突き刺さるよう叩き落とし、それを見た親子は一気に離れるべくアクセルを踏み込んだ。
その去り際で、
「【コングレスセンター】です!そこに!!」
「おじさん!気をつけてーーー!!」
ニジ「ああ。」
街の人たちが必死に目指している避難所らしいワードを聞いたニジは、
ニジ「【コングレスセンター】ね。オッケー。」
ニジ「とりま、こいつぶっ飛ばしてから向かうとするか。オラよっと!!」
頭から地面に埋まってもがいているメタボの寄生肉へと容赦なくニジはサッカーみたいに豪快に蹴り上げ、ニジの蹴りを受けたメタボ寄生肉は蹴られた部分が爆発するよう中身の臓器をいっぱい道路上にぶち撒けながら絶命し、命辛々助かった親子が乗る車へと振り向いたニジは走り去った進行先を遠目で見ていった。
続く。




