気になった丘の上の小屋…
カイド達に連れて来られ自然にムラクモ達の孤島のコミュニティへ仲間入りしたニジ。
それからは、
カイド「グハハハハハ!何がなんでも闘眼の力を使うなよニジ。修行にならんからな!」
ニジ「分かってますよ。は!」
カイド「オアー!」
「がんばれー!ニジおじさーん!」
「カイドおじいも負けるなー!」
ニジは上半身黒のタンクトップ姿のままカイドと素手で組み手するよう砂浜の上で打ち合い、それを少し離れた所から見ていた子供たちが声援を送る。
アマノ「集中せい。モジャ頭。ホレホレ。ひひひひ!」
ニジ「…。」
アマノ「おー。完全に没頭状態だねェ。これでも集中を途切れさせないか。くくくく。」
リクト「(凄いな。婆ちゃんに何度もどつかれても全然気にもしねェ。)」
素手で打ち合い、闘眼の力を使った力の制御も含め、ニジはカイド時々アマノの修行を前向きに受け続けた。
かつ、
ニジ「よし。こんなモンでいいか。リクト。」
リクト「おお。これをこれから俺らが食すんだ…。」
ニジ「コイツらを飲み下さない奴は、無事に明日を迎える事が出来ないぞ?」
リクト「残酷だな。これも俺の調理方法に掛かるな。よし、やるか。」
コミュニティ外の物資調達の為に遠征するよう共にするリクトと共に、ニジは動かないタイプの出来立てほやほやな肉の部分を素手で千切りとって袋へと入れていく。
そして遠征で手に入れた肉生の食糧を、
リクト「初回のステーキを作ってみたぞ。どう?」
カイド「うっっっっま!めちゃ美味!米とビールが欲しくなるゾーーイ!!」
アマノ「おほ。イケるねェ。これはアリだな。」
ムラクモ「うん!美味しい!!数日は釣った魚を焼くぐらいしかなかったからこれは嬉しいねェ〜。」
ムラクモ「これでもう一つのおかずが加われば…ふふふ。」
ニジ「次の遠征で見つけりゃぁな。でも好評で良かった。良かった。」
「お肉美味しい!」
「おかわりー!」
リクトの炎の闘眼の力で調理した肉生生物の肉を良く焼きに焼いた食事で、ムラクモ達孤島内の生存者達は日常的に何度も口にしていたタンパク質をようやく口にする事ができて思わず笑みを浮かべた。
ニジはカイド達孤島内のコミュニティの生存者達と共に、
リクト「ニジ!見てくれ!!これ!!俺も【闘剣】引き出せたぞ!!やったぁ!!」
ニジ「よかったな。お前もおれと同じ【神族】の仲間入りか。おめでとー。」
アマノ「ずっと修行から逃げ…いや、サボっていたアンタが此処までやらかすなんてねェ。」
ムラクモ「これも真面目に修行しているニジ君の影響なのかもねェ〜。まぁアッシも密かに【闘剣】召喚〜。チャラーーン。」
カイド「おっっま。ちょ。早すぎじゃい。五人全員人間を辞めたけどヒューマンとして生きるアルティメットGOD族へ進化するとは…。グハハハハハハハハハハハ!めちゃウケる。」
赤い棒状の闘剣を見せつけるようにはしゃぐリクトと棒読みで拍手するニジ。
そしてサイレントにムラクモもニジの真面目修行を見て自身も鍛え、カイドとアマノに翠色の剣を鯉口を切るような動きで見せるよう、爺婆の二人はあんぐりと口を開けたが直ぐに平静に戻るようカイドは高笑いをあげていった。
ーーーーーーーーーー
肉生生物が侵略・世界を食い尽くしながら12日が経った時、
「寄生しまくった大型の飛行機が飛んで来てる!」
「高度は下がっているけど油断できない!」
ニジ「じゃぁこっちにくる前に俺が落としてくるよ。」
リクト「俺も行くぜ。下から援護する。ニジ。」
ニジ「ああ。」
孤島内の見張り台の上に居る生存者から、肉に寄生された大型の飛行機の航行先が今いる孤島のコミュニティ内に入っている事を下にいたニジとリクトへ知らせた。
聞いた二人はすぐに行動へ移すよう一瞬で島から消えて、ニジは空へと飛翔しリクトは海の上から猛スピードで空気を蹴って走るよう両者は孤島から広い大陸へ移動し、まだ肉生生物が蔓延っていない森の方へ映る。
ニジ「さてさて。」
ニジは遥か高い上空から低空飛行で必死に飛んでいる肉の大型飛行機を真上から目にして、
ニジ「加速と速度を思いっきりつけてー」
今いる高い上空から一気に飛び蹴りするよう猛スピードで落下し、ニジ自身が青い閃光に包まれるようあと数秒で飛行する肉の大型飛行機へと直撃する。
その直前、ふと横目に入った…
ニジ「(?小屋?あんな見晴らしのいい丘の上に?)」
ニジ「(気になった丘の上の小屋…誰か住んでいるのか?)」
高い丘の上に建てられていたご立派な二階建てのロッジ風の小屋。
ニジは丘の上の小屋を少し囲むように侵食している下の森部分の肉の広がりも目にした後、
ニジ「青脚撃墜!」
ニジは飛んでいた肉の大型飛行機ごと真っ直ぐに貫通するよう地上へ降りたと同時、飛んでいた肉の大型飛行機は大爆発を起こし、地上へと爆発で燃えた肉達が燃えながら地上の森へと落下した。
後、待機していたリクトが交差するように組んでいた両手を、思いっきり横へ振り抜くと同時に
リクト「炎焦!」
リクトが一瞬だけ赤く光らせた両掌から飛ばした赤い風みたいな光が、地上の森へと落下してきた燃える肉の破片へと触れた途端、燃えていた炎が落ちる肉だけを焼き尽くすように調整操作し、森に木々に落ちてくる前に一気に燃えた肉の破片達はそのまま灰となるよう静かに消えていった。
あっという間に飛んできていた肉の大型飛行機を墜落、何もなかったように肉片だった灰だけが積もる普通の森にさせた両者は、
ニジ「まったく。今度は大型飛行型か。ったく、好き勝手に広げやがって。」
リクト「奴らにとって住みやすい生存圏を最も多く得たいだけさ。」
ニジ「大迷惑だ。充分に地上の人工物を食い尽くしてるだろ。」
リクト「だね。」
今いる森から見える丘の上の小屋へと両者は見上げて、
ニジ「あの丘の上にある建物、誰か住んで居るのだろうか?」
リクト「昨日よりも奴らの浸食範囲が広がっている。丘の上に住んで居るであろうの住民の安否は気になるが、生憎明日は大雨だ。」
リクト「もしかしたら明日、いや、明後日にかけてあの丘の上にある建物まで一気に広がるかもな。」
二人は一瞬目を合わせた後、
ニジ「…とにかく明日の雨が止み次第朝一であそこに行ってみよう。今は、俺が蹴り潰した奴らの死骸で忌避物をなる早で作るぞ。」
リクト「ああ。俺らが住むコミュニティを優先に守らないと。」
ニジは再度空の上から見た丘の上の小屋と、囲むように侵食している肉生生物の今後の動きに心配する形で、
ニジ「奴らに喰い尽くされず無事に生きていればいいが…。」
ニジはひたすら、丘の上の小屋の住民…生存者の安否を内心祈るよう、丸めた右拳を強めにぐっと握り締めた。
続く。




