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そして俺は出会う

肉生生物が世界を侵略・侵食してから14日目にて、



ニジ「この坂道を登った先に、か。」


リクト「ああ。あの肉塗れの小屋に生存者…居たらマジで奇跡なんだけど。」


ニジ「そう願おうか。まぁなんだかんだで奴らが突然現れて2週間経ったし。」


ニジ「ある程度は奴らの習性・弱点も分かったからな。」


リクト「リーダーのムラクモさんとニジだけでなく色々と検証・実証に協力してくれた各地の信頼できるコミュニティ達に感謝しないとね。よし。行こうか。」


ニジ「ああ。」


昨日リクトが耳にした天気の情報通りに雨が降りより侵食が進んだ肉まみれの丘へ目指すよう、コミュニティから来た二人は上にある肉まみれの小屋へ目指して坂道を徒歩で登る。


登る間にちょこちょこと見かける…


ニジ「おお。ガードレールを地味に噛んでる活発化状態の肉もいるみたいだな。」


リクト「ああ。でもニジが見つけてくれた【忌避煙】のおかげでこんなに近づいても全然見向きもしないし。」


ニジ「それでも過信はあまりするんじゃない。アマノ婆さんにも何度も言われてんだろ?」


リクト「ははは。確かに。ニジ、足下注意。」


ニジ「おお。ヒビ割れた所から肉の繊維が出てるな。明日になったらぴょーんと出てきそう。」


坂道のガードレールに絡みつくよう成長・活発化した肉が、何度も大きな歯茎で少しずつガードレールの鉄を噛み砕くよう何度も口をもぐもぐしている姿を見たり、二人が歩む坂道のアスファルトの至る所にヒビ割れた部分から赤い肉の繊維が伸び出ているのを目にする。

二人は足下も含めて注意しながら坂道を中腹あたりまで登っていくと、


ニジ「うえぇぇ。肉の鳥が飛んでる…。」


リクト「一部の動物が肉に寄生されて変化しちゃってるなぁ。つかアレさ、タ●コプターに似てね?」


ニジ「汚い肉コプターだろ。音も変だし。」


リクト「うん。めっちゃぶよぶよ音…。」


肉生生物達に寄生され変化してしまった鳥…だった蠢く小さな肉の頭上に生えた翼変わりに、両腕をヘリのローターのように回す飛び方で空を飛んでいる姿を目にし、ニジとリクトは怪訝の表情で何処かへ飛んでいく肉コプター達を静かに見送った。

後、


リクト「さて、到着っと。…って!?」


ニジ「え。」


坂道を登り肉まみれの小屋に着いた二人は、敷地内の肉まみれの中庭に歓声をあげるようはしゃいでいた…


ニジ「ちょ。マジかよ!?」


リクト「うええええ!?こ、子供ォ??!こんなに浸食された建物の所で!?!!」


「え?」


かつてニジが居た…壊滅前に一時的に親しくなったアサヒに似た男の子。

その男の子が驚く声をあげた二人へと振り向いて、


「いらっしゃい!おじさん!お兄さん!!【僕たちのキラキラのおうち】へ!!」


ニジ「?き、キラキラ…?」


リクト「ど、どういう事だってばよ…。」


その子の笑顔がニジの目に入った時…


ニジ「(そんな。こんな事って…あんの?嘘でしょ…。)」


ニジ「(似てる。あの子と。…容姿がもう、アサヒに良く似てる子だ…。)」


ニジはほんの数秒だけ思考が停止するよう、若干時が止まったかのように呆然と立っていた。








【モザイク世界の下で…エピソード6へ繋がる】









































地球からより離れまくった極寒で無酸素の宇宙内に浮かぶかの星にて、


シンラ「ニジめ。ここまでワシの刀を蹴り飛ばしおって。」


シンラ「かなり遠い場所まで飛んだのぉ。ふむ。向こうにいい感じの天王星と青ーい海王星が見えてるって事は…ここ、【冥王星】か?」


シンラ「ははは。本当にアイツは馬鹿力過ぎじゃぁ。」


地球から遥々と飛んできたシンラが冥王星の地へ降り立ち、そこから見える太陽系内の惑星達をのほほんと見ながら、突き刺さっていた鍔と柄へ左手で握り取った。

そして引き抜くと共に


シンラ「ああん。なんじゃこりゃ。刃の部分だけが綺麗に無くなっとるぅ!?」


シンラ「おんどれぇぇい!なんて事してくれたんじゃぁぁぁぁ!ニジィーーー!!」


肝心な刃の部分が消失しているよう綺麗さっぱりと折れ…否無くなっており、実際に見たシンラは少しキレ顔でツッコんだ後、右脇に着けていた鞘を外し刃の無い鍔と柄だけの壊れた刀をとりあえず内納する。

その後シンラは地球がある方へと振り向いて、


シンラ「まぁ折られようが、ワシには【闘剣】があるからのぉ。」


シンラ「ワシの代まで継いだ火具土はここまでじゃな。初代から先代までの人、すまん。」


シンラは静かに右掌へ当てた左手を鞘から引き抜く動作で引いたと同時に、橙色に輝く闘剣を引き抜き出し、ニジと同じ刀状タイプの輝く太刀を握りもった左掌内でクルクルと回し背へと掛けるように背負った。

後、シンラは刃の無い柄と鍔だけ内納した長い鞘ごと冥王星の大地に突き刺して、


シンラ「さて、地球に戻るかぁ。」


両手を合わせて謝罪したシンラは宙へと浮かび、再び地球へ目指して真っ直ぐに飛ぶよう帰還する。

その間に星々を見ながら、


シンラ「まぁなんだかんだで、ワシもようやくあの頭の無い餓鬼から自由になったワケじゃ。それまでつまらん時間を過ごしてきたものよ。」


シンラ「なんにせよ新たな生きがいができたし、ええ事尽くしじゃぁー。ふははは!」


シンラは一人微笑み、笑いながら各惑星達を観光気分で見つつ、青い地球へ目指して暗い宇宙内を進んでいった。



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