お前マジでバッッッッカじゃねーの!?
肉の蛹となってしまったアサヒを殴殺した後…
ニジ「…そういあ、アイツは?」
ニジは住民達の手によって狭い個室に監禁されていた例の頭の無いというより無能の…一番に粛清言語させたたんこぶだらけのヌマイの安否を確認するべく、ニジは再び変異した施設内の肉の通路を駆け足で進む。
途中発狂化した住民や寄生され変化した元住民の肉の化け物が襲ってきたものの、
ニジ「元は人間とはいえ、俺は生き残る為に殺している。」
ニジ「それでも俺は…」
ニジは生き残る為に全身を使って彼らを容赦なく葬り、ひたすら己の命を守るべくひたすらかつては人だった者・一時的な避難所で少し会い会話をした住民達の元の姿を思い出しながらその繰り出す己の手で確実に葬るよう斃し続ける。
ニジ「力があってもこの35年間、誰一人も守れてないな…。」
ニジ「なんだかとても悔しいなぁ。やはり一人はとても寂しいもんだ。」
ニジはそう小さく呟くも、すぐに「…いや、今此処でちょいオチコンしてもしゃーねェよ。うんうん。」と気持ちを直ぐに切り替え、ひとまずヌマイが監禁されている個室へと向かった。
と、
ニジ「?開いてる??一人で脱出したのかアイツ?手足をあんなに縛られていたのに。」
監禁されている扉の前にきたが何故か開いており、ニジは開いていた監禁部屋兼小さな個室を一旦入る。
そこに、
ニジ「血だ。」
床に大きな血が広がるよう残されており、かつ壁に引っ掻いたような傷痕もいくつかあるのを目にする。
ニジはふと振り返り、その床に広がる血の痕から点々と落ちていた血の靴底…此処から脱出したであろうのヌマイの血の足跡が肉の通路の先へと続いているのを目にした。
後、
ニジ「この血の量といい、謎に狂った人達に襲われたのか?」
ニジ「…ひとまず追うか。気に食わないリーダー皆無のクソガキだが、仕方ねぇな。」
ニジは街の市長であるヌマイの安否を確認する為血の足跡を追い、途中肉の化け物も素手一つでしばき倒しながら通路から肉の階段へ上へと昇り、昇っている途中トラップみたいな口の肉がニジの足ごと噛みつこうとするも、ニジは噛まれる前にブーツ底で思いっきり肉の口を逆に踏み潰すよう回避する。
やがて血の痕跡は屋上らしい所へと繋がって、
ニジ「ほいっと。」
ニジは歯茎で閉ざされた口という扉を拳一つでぶち壊し、砕いた歯茎の破片が屋上の肉床へとガラスの破片のよう散らばる。
ニジはぶち壊した肉の口という扉を高い背の関係で一瞬屈み抜けるよう屋上へと踏み入れ、その先に背を向けるよう立っていた…
ヌマイ「…えぐ。…ひぐッ!…うえぇ!…ヒッ…ヒッ…ヒ!…ううう!!」
ニジ「?何泣いてんのアイツ?」
子供のように泣き噦るヌマイの…ボロボロになったスーツと返り血だらけの汚れた姿を目にする。
ーーーーーーーーー
肉の屋上と化した場所で無事?ヌマイの姿を確認したニジは、
ニジ「おい。何泣いてんだオラ。」
ヌマイ「!に、ニジィィィ…!!お前…お前…お前えええええええ……」
ニジは嗚咽と共に泣き噦るヌマイの背へと声を掛けると、ニジの声掛けに気づいたヌマイは背を向けながら泣きつつ、先ほどまでの迫力が全く無い嗚咽混じりの口調で、ニジへと子供文句みたいに返す。
ヌマイ「お前がああああ…ひぐ!…此処を離れたヒッ!ヒッ!所為でええええ…俺はあああああ…うええええええん!!俺はあああああああうおおおおおおおん…!!」
ヌマイ「うわあああああああん!!おおおおおおおおおん!!これも全部全部全部全部ヒッヒッヒッヒッヒッ!!」
ニジ「先に泣き止めや馬鹿野郎。これじゃまともに話ができねェじゃん。」
ニジ「…何があったか説明しろ。俺が絶対に脱出したい彼らの為に基地へと飛んで行った時だ。」
ヌマイ「そ、そそそそそれはひぐッ!エグッ!うぐッ!!あ、あ、あ、あ、あああ!!わあああああああああああん!!うえええええええええ!!うああああああああん!!」
何があったのか聞いてもヌマイは直ぐに大声で子供みたいに泣き叫び、ニジはこりゃ駄目だこりゃ風にわざと両手をあげた。
ニジ「いい歳したオッサンが泣くって…ん?」
と、ニジの足元に落ちていた赤いシミ…肉の液体によるシミが至る所に染み込んだ紙が一枚落ちており、ニジは落ちていたシミだらけの紙を拾い上げた。
そこに書かれていた内容こそ、
ニジ「!これって…」
あの日ヌマイが脱出の為に呼びスルーされた輸送機。
代わりに落とした複数の試薬品入りの小箱、一緒に入っていた服用際の注意事項が一部赤いシミで読めない部分があったものの、ニジはその服用の注意事項にハッとなった。
それこそ、
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※15歳未満の方は服用をご遠慮ください
※服用の際は1人につき1粒服用してください
※1粒以上服用すると副#用が早く進行します
※忌避#力は個人差によって#き目が異なります
※忌避効果は100%では無い為嘘情報を拡散しないようお願いします
※尚服用方法を誤ると個人差によっては#日後、#時間後又は#分後に、いくつかの段階による障害及び認知機能低下による異常行動、後に吐血、血涙等からの発狂#症候群になります
※ 発狂#症候群になってしまうと治療できる方#は今の所ありません
※あくまでも最終手段として貴#に薬をとっておいてください
※現在忌避薬を作る工場が肉生生物に襲#されている為、場合によっては#度と製造できない可能性があります
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ニジ「…。」
ヌマイ「こ、ここ、こんなの…!気づく…ワケねヒグッ!うぐ!ううう!!落としたは、はは箱のすすすす!!すすすビビイイイに…!!こんなものがあったかかああああああ!!ひいいい!!」
ヌマイ「俺も!俺も!俺もおおおおおおえええええ!!使い切るぐらいに飲んでええええええええええええ!!その結果俺は俺は俺はああああああああああ!!」
ニジは拾い上げた試薬品忌避薬服用の注意事項の文字からヌマイへと冷めた目つきで見て、ヌマイは泣き喚きながらニジへとよろめきつつ振り返る。
と、ヌマイは汚い泣き顔でニジへと突きつけていた…
ヌマイ「俺も…死ぬううううう!!狂って…狂ったあの連中ようにいいいいいいい!!」
ヌマイ「俺は逃げようと頑張ったんだああああああ!!しししいいいいい縛られてた縄をヒッヒッヒ!必死に必死に必死にいいいい!!そそ、そそそそそんで俺はああああああ!!」
ヌマイ「お前に!お前にいいいい!!お前に懐いてたあのガキにいいいいいいい!!俺の指いいいいいい!!美味しそうってええええええ、噛みつきやがったんだあああああああああああああ!!!!」
ヌマイは震える右腕でニジへと拳銃を向けるよう構えており、ヌマイは全く動じず冷めた目つきで睨むニジに必死に意味のない威嚇をする。
ヌマイ「俺の目の前でええええええ!!俺の小指をぐちゃぐちゃと食べてええええええ!!そんで俺は!俺はあああああ!!俺は俺は俺は俺は俺はあああああああ!!」
ヌマイ「ガキをおおおお、この銃で撃ったああああああ!!当たり前だよなああああああああああああ!!!?命を守る為にいいいいいい!!正しい事を俺はしたんだああああああああああああ!!!!」
ヌマイ「それでも俺はいずれ死ぬううううういう!!ゾンビみてえに狂ったあのバカ共みたいになるならあああああああああああああ!!」
ヌマイは震える右腕を必死にニジへと銃口を向け、次第にヌマイの大きく開いた涙が溢れ出る目から血が、鼻水がいっぱい垂れ流れる鼻穴から血が、必死に叫ぶ唾が多く飛ぶ口からも血がボトボトと出る。
ヌマイは自身が変わってしまう前に、
ヌマイ「お前をおおおおお!!しぶとく生きてやがるゴミクズのお前をおおおおおおおおおおおお!!ブチ殺してから俺も死ぬううううううううう!!」
ヌマイ「だから死ねえええええええええ!!俺の前でええええええええ!!無様に死ねえええええええええええ!!」
一瞬だけゲス顔になったヌマイは、より汚い泣き顔でニジへ向けて拳銃の引き金を引いた。
ーーーーーーーーー
が、
ニジ「は?お前マジでバッッッッカじゃねーの!?」
ヌマイ「…へ?」
ニジは首を軽く傾けた程度でヌマイが撃った拳銃の銃弾を避け、ニジはヌマイの態度と言動にただ呆れるよう小さくため息を吐いた。
ニジは静かに右手を力を込めるように骨の音をボキボキと鳴らしながら丸めて、ヌマイは避けられたことに思わず汚い泣き顔のゲスな表情のままフリーズする。
ニジ「此処までやらかしおったアンタに真底大軽蔑だわ。怒りを通り越した先にある呆れは本当だな。」
ニジ「今まで俺とやり合ってきた悪党共以上に、お前は頭の無いクズ外道。ガチであの世行き…いや地獄先でも大迷惑な糞そのものだ。」
ニジ「こんなクソ野郎を市長にした事が間違いだったねぇ…。もういい。分かった。お前がその行動を取るなら、俺も相応の対応をしてやる。」
ヌマイ「は?え?え、ええ?え、え、え?な、ななななんで?なんでええええ…あた、あたら、ないの?」
ヌマイは再度ニジへと撃つが再び最低限の動きで弾を避けられ、ゆっくりとヌマイへと歩んでくるニジに何度も拳銃の引き金を引く。
しかし、
ヌマイ「なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?なんで?」
何度撃ってもニジに弾は当たらない。
冷めた目で…否ゴミを見る目で迫るニジの迫力ある目つきを見て、ヌマイは必死に一発でもいいから当てるべく引き金を引き続ける。
ヌマイ「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでええええええええええええ!?!!?」
何度撃っても当たらない。最低限の首や顔、胴体を僅かに逸らすように弾が避けられ、次第に距離が近くなる度に大きくなるニジの2メーター級の背がより恐怖を与えるよう、ヌマイは次第にゲス顔から怯える表情へとなった。
そして、
ヌマイ「あ。た、弾切れ…。」
ヌマイ「…。」
何度も引いていた拳銃の弾が底を尽き、撃ち尽くしてしまったヌマイは呆然と弾無しの拳銃を見つめ…
ゆっくりと顔を見上げるように向けた瞬間、
ニジ「地球外へアリーデヴェルチ。」
ヌマイ「ウ゛。」
ニジの丸めた右拳がヌマイの顔面を思いっきり陥没させるよう強く食い込み、その反動でヌマイは身体が宙へと浮かんで、持っていた拳銃が落ち食いちぎれた小指が露わになった。
直後、
ニジ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラ無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」
ニジの凄まじい多量の拳の嵐がヌマイの全身へと炸裂し、ヌマイはニジの拳を受ける度に骨が一撃で砕けるように折れ、内部の肉と内臓と一緒に破裂する勢いであっという間にヌマイは撃たれるだけの肉となるよう…
ニジ「二度と生まれてくんなクズ野郎。」
ニジのトドメの一発となる青く宿った右拳がヌマイの大きく膨れ上がった顔面を貫通するほど炸裂させ、後頭部まで穴が開いたヌマイは大きく地球外へと吹っ飛ぶよう今世から永遠に去って逝った。
続く。




