第四十六花「一日目午前」
「こんにちは。いやー、あの有名な「色」さんたちまで来てくれるとは……。改めまして、アレクサンダー ハリンソンです。今回は頑張っていきましょうね」
そう言って、手を差し出してくる。
「どうも。ご丁寧にありがとうございます。できる限りのことはしますので、任せてください」
握手を交わしながら、そう挨拶した。
アレクサンダー ハリンソン。実に人当たりもよく、流石、七華に並ぶほどの規模の組織を率いている人物だと思う。
それにしても、この人の異能はすごいな。全く、違和感がない。……ほんとにないな。
こうやって、異国の人と簡単に話せるなんて。
この光景は、学生には見せられないな。
「では、そろそろ最初のイベントの時間ですし、配置につきましょうか」
後ろから、藍が声をかける。
「了解。それじゃ、ハリンソンさん。指示等、よろしくお願いします」
そう言って、その場を後にした。
〜移動中〜
「しっかりとした挨拶、できるんですね」
「は?」
「いや、子どもにしてはしっかりした子だと思」
「よし、一回痛い目見せてやろうか」
最初は、普通に会議らしい。
大統領がいる部屋を囲うように、護衛が円形に配置されている。
私達は、かなり中心に近い所に配置されているため、かなり暇だった。
たまに戦闘音が聞こえてくるが、少しすると静かになる。
もし、私たちがいるところまで来れる奴がいたら、相当警戒しないといけないだろう。
なんせ、ここに辿り着くには、百人ほどの護衛を掻い潜りながら、気配を消してる異能スナイパーの攻撃を見切らないといけないのだ。
あまりに暇だったので、途中こっそりお菓子を食べ、でもやっぱり藍にバレて、怒られ、なんだかんだで、小一時間が経過し、最初の会議が終わった。
「藍、次は?」
「次は、近くにある施設の見学ですね」
なるほど、外か。
もし、私が狙うとするならここだ。
一日目午前、終了。




