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故郷捨テル  作者: 智葉亜紗芽
小学校編
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13/19

ミキとリサ~一軍気取りの女達~

 今回話をするのは、元から私とは馬が合わない女子達だ。本来なら中学生編で話す予定だったが、この女子達一軍気取りたちには、小学生の頃から散々振り回されてきたのだった。


 名前はミキとリサ。ミキは小学校二年生の時に世矢小学校に転校してきたのだが、リサはどこの幼稚園から来たのかは覚えていない。少なくとも、一年生の時点で世矢小学校に在籍していた。

 ミキの方は土木会社の娘で、世矢小学校の時点ですでに人生の一軍を気取っていた。ぶっちゃけ、私とは相容れない存在だ。寧ろ、二次元でよく見るようなお嬢様ではなく、ギャルとして好き放題やりながら、周りを見下している「イヤなマウント女」である。そんなミキと小学生の時点でツルんでいたのがリサ。あとアヤエに、ミキと高校まで一緒だったヒラネである。この他にも居たが、覚えていない。


 こいつらは常に自分が気に入らないものを好む子達を見下してはバカにしていた。そもそも、イキってマウントをとらないと生きていけない性分なのだろう。私もしょっちゅうその餌食となったものだ。当時ハマっていたポケモンやONE PIECE、SPEED、嵐などがいい例だ。


 ミキに関しては、ものすごく痛々しいエピソードが存在する。それは中学校三年生の時の修学旅行だ。新幹線内で騒ぐだけに飽き足らず、二日目の班別行動で集合しようとエレベーターに乗った時…なんと、ミキは向かうべき1階だけでなく、エレベーターの各階のボタンを押したのである。そして、扉が開いたと同時に…


「アーブラガダブラ占いだー♪今日の運勢はー♪」

「いて座!バキューン!!!」


 これを各階の扉がある毎にやっていたのである。もちろん、エレベーターに注目する人々はドン引きだ。当時はこの事に関しての即日処分は緩く、夕食時の先生達のお小言で済まされたのだが、今となっては、大問題案件だろう。下手をすれば学校ごと旅館を出禁になる。つまり、来年以降学校は、その旅館が使えなくなるということなのだ。学生のみんなよ、羽目を外しすぎて、こんなバカな真似はしないでくださいね?教職員の皆さんも、できれば忠告しておいてください。


 そんなミキとリサは高校が別々になり、ミキはヒラネと同じ高校に進学した。そして、三人はガッチガチのヤンキーと化した。頭髪、服装で先生達から教育的指導は日常茶飯事。ルーズソックス魔改造は当たり前。性格も相変わらず誰かを見下してはイキリ散らかしていた。


 極めつけは成人式。騒ぐだけに飽き足らず、集合写真の最前列とど真ん中で…


 ふざける。


 せっかくの振袖が台無しだ。今でいうインスタ蠅と同じことをミキとリサはやっていたのである。まぁ、リサはその時結婚していたのだが。


 そんなミキとリサは今も変わらず誰かを見下してはイキリ散らかしているのか、はたまた若い頃のヤンチャっぷりを武勇伝のように誰かに語っているのだろう。知らんけど。


 そもそも、一軍気取っている事自体が最も痛々しかったと言えばそれまでだが。

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