オーバ~マウント取り男~
「オーバ」と聞いて、ポケモンの四天王の一人を思い浮かべる人も居るだろう。だが、今回話す人物は前回の棚部より頭は良いが、事ある毎にマウント取りたがる男だ。従って、ポケモンは関係ない。下の名前は漢字こそ違うが、従弟と同じ名前である。そのため、今回は苗字をカタカナ表記で呼ばせていただく。クラスメイトの男子達からは「バッピ」と呼ばれていたが、正直このあだ名では呼びたくないのもある。
オーバも棚部と同じく、世矢幼稚園の出身だ。しかし、棚部とは違い、私と同じ組だった。年少か年長かは忘れてしまったが、この時点でオーバは私を嫌がらせのターゲットにしていた。他の男子が私に嫌がらせをしていたのだから、その流れなのだろう。
幼稚園の時は私の事をたたいたりするのは当たり前で、先生はそれを事あるごとに見逃していた。
小学生の時は人の通行を妨害して、無理矢理通ろうとしたら暴力を振るったのである。この他にも、人の趣味や持ち物にケチつけたり、人の創作物をダサいとか言ったり…成績が上だからとはいえ、人にマウントをとっている時点で、人格は下の下以下である。
中学の時、オーバは野球部だった。体育の授業の時、ソフトボールでグローブを使用することになっているのだが、グローブがない生徒は他のクラスで野球部の部員から借りなければならなかった。その時、オーバは自分のグローブを見せびらかしてグローブを借りたい生徒達を煽ったのである。グローブ持ってるからといって、こんな奴に借りるなんて一生の恥だ。グローブ持ってるからって、偉そうにするなと思った。そんなに野球部は偉いのか?どの部活が偉いとか、いつどこで誰が決めたんですか?四百字詰め原稿用紙一枚で述べなさい。
先生に対する外面だけは良かったので、オーバは偏差値が少し高めの高校へ進学したが、人にマウントをとる癖は相変わらずだった。寧ろ、私自身が世矢中学校出身の生徒が少なめの高校に進学したので、ハッキリとはわからないが、父親が私の父と同じ系列の会社に勤めていたので、又聞きと言えばそれまでだ。
オーバの父親は飲み会の時の送迎で父と一緒に帰路に就く事が多かったが、ハッキリ言って、この父親から他人にマウントをとりたがる息子が生まれるとは、この世の不思議でしかなかった。
その後、オーバがどうなったのかは分からないし、分かりたくもない。ただ、これだけは言える。今もどこかで誰かにマウントをとっては、その誰かを馬鹿にしていることを。




