↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
13/31

第13話:嫁はたぶん良い人だとは思うが恋とは違う気がするんだが!?

 その夜。


 俺は布団に横になっていた。


 少し離れたところに濃姫がいる。


 同じ部屋。


 それだけ。


 なのに眠れない。


「信長さま」


「……はい」


「起きていらっしゃいます?」


「起きてます」


「私もです」


「…………」


 なんだこれ。


「信長さま」


「はい」


「明日も槍の鍛錬をなさいますか?」


「……たぶん」


「でしたら、私がお相手いたします」


「遠慮します」


「なぜです?」


「強いからです」


 暗闇の中で、濃姫が笑った。


 俺も少し笑った。


 戦から帰ってきて。


 人が死んだことを考えて。


 眠れないと思っていたのに。


 いつの間にか、少しだけ気持ちが軽くなっていた。


 濃姫は怖い。


 今でも怖い。


 でも。


 もしかすると。


 俺が思っていたほど怖い人ではないのかもしれない。


 そう思いながら目を閉じた。


 このときの俺はまだ知らなかった。


 もうすぐ、俺が本当に好きになる女と出会うことになるなんて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。