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くだらな草  作者: mm
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5/10

朔 月/ただっぴろい清掃用具入れ、せますぎる銀河

   朔 月



 欠けている所がない美しい月よりも、

 アタシは欠けてる月が好き。


 ほら、見て

 あの月を。

 触れれば指が切れ落ちてしまいそうに鋭くて

 失くした指先から真っ赤な血が流れて

 そして天の川を鮮やかに染めるの。


 だからアタシは欠けた月が好き。

 完全な美なんて、どこにもないでしょ?

 まんまるな月だって、結局は欠けた月なのだから。





***




   ただっぴろい清掃用具入れ、せますぎる銀河



 窮屈なソウジ箱に身を押し込めて

 小さな穴から見渡す教室

 ほこりのにおいが嗅覚をつつく


     ああ、なんてせまい空間

     それにくらべてこの箱はこんなにも広いのに。


 捨てられたミカンのダンボールを屋上に運んで、

 ダンボールに自分を押し込めて

 真っ黒な星空を見上げる。

 ダンボールは横に倒れ、背中を強打する。


     ああ、なんて小さな宇宙

     ああ、なんて大きいダンボール。

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