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繊細さん物語  作者: 気まぐれメイ


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19/30

好きすぎて、嫉妬しちゃう

僕は前に一度だけ、さっちゃんの彼氏を見たことがあった。

少しだけ、ショックは受けちゃったけれど、

背が高くて、優しそうで、

さっちゃんのことを守ってくれそうな人だったから、

僕は安心もしていたんだ。


さっちゃんが幸せそうなら、それでいい、

それが一番だと思っていたんだけど、

2人はあっけなく、すぐに別れてしまった。

そんなときでもやっぱり、

さっちゃんは無理して明るく笑っていたんだけど。


2人に一体、何があったのか、詳しいことは知らない。

だけど、前にさっちゃんの学校の学祭に遊びに行ったとき、

聞こえてきた話があった。

「さっちゃんとさいくん、やっと別れたね。」

「ずっと、不釣り合いだって皆に言われてたしね。」

(今、さっちゃんって。僕の知ってるさっちゃんのこと?

元彼の名前は、僕知らないけど。)


どうして人って、他人のことで、ここまで盛り上がれるんだろう。

僕には、全く理解が出来ないけれど、

こういう話をもし、さっちゃんが聞いたら、

きっとすごく気にしちゃうだろうな。

(どいつもこいつも、みんな、さっちゃんの優しさに漬け込みすぎだよ。)

僕は、沸々といら立ちが込み上げてくるのを堪えるのに、

精いっぱいになっていた。

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