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可愛くなりたくて、努力しちゃう
私は、とにかく可愛くなりたいのだ。何としてでも。
「せっちゃーん。またメイクの練習してるの?」
兄が、洗面所のドアから、ひょこっと顔を出した。
「ちょっと!
さいくんてば、びっくりするから急に現れないでよ。」
「そんなにこだわらなくても、
せっちゃんは十分可愛いから大丈夫だよ?」
兄のさいくんは、平然と私にそう言うけれど、
男の人には、全く分からないんだわ。
「もう、そういう問題じゃないのよ!」
私は、再びメイクの練習に戻る。
誰が何と言ったって、関係がないの。
まずは、私自身が自分のことを可愛いって思えて、
自分自身を認めてあげて、受け入れてあげることができないと、
何も意味がないのよ。
そりゃあ、さいくんはずっと昔からかっこよくて、
女の子たちにも、たくさんモテていたけどさ。
だから、私の気持ちなんてちっとも分からないんだわ!




