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分かり合える人が居ると、嬉しくなっちゃう
放課後に、一人公園でボーっとしていると、ふいに声を掛けられた。
「せんくん!今日も一人でいるの?」
「さっちゃん。別にいいでしょ。一人の方が楽だよ。」
もう、空は太陽が沈みかかっていて、
東の方はだんだん夜空へと切り替わっていた。
「さっちゃんこそ、こんな時間までバイトしてたの?」
「え?う、うん、まあね。」
さっちゃんが少し口ごもり、動揺していたのを、僕は見逃すはずがなかった。
「本当?
それか、何。嫌なことでもあったの?」
「あーっと、そういう訳ではないんだけど。」
さっちゃんは、明るい声でそう言ったけれど、
目をそらしながらもごもごと誤魔化した。
いつもそうだ。
さっちゃんは、人一倍優しくて、繊細で。
だから、人を傷つけたり、嫌な気持ちになっちゃったりするようなことは、
絶対にしないし、言わない人なんだ。
(僕がもう少しだけでも大人だったら、
さっちゃんも、素直に甘えてくれるのかな。)
さっちゃんが、せんくんとお話をしたことで、
心が和んでいたことは、
せんくんはこれっぽっちも気がついていなかったのでした。




