かつての仲間と遭遇!
屋内では、あちこちで騒ぎが起きているようだった。パルカラのやつが間に合ったのか間に合わなかったのかそれはわからないが、とにかく敵を倒しつつ皆を起こすしかないな。
「おい、起きろ!敵襲だ!」
俺は扉をドンドンと叩くが、誰も返事をしない。
「開けるぞ!」
俺は扉を無理矢理開けるつもりで押したが、鍵がかかっていなかったらしく、余分な勢いがついて転んでしまった。
「開いてるならそう言ってくれよ…」
そう言いながら部屋を見ると、誰もいないようだった。
「この辺の部屋には使用人がたくさんいたはずだが…逃げたのか?」
それから辺りの部屋を調べてみたが、鍵もかかってないし誰もいない!みんな逃げたんだと思って、灯りもあんまりない廊下を走っていたら、使用人が一人倒れていた。
「おい、大丈夫か」
近寄って見てみると、首から血を流している。息もない。
「襲撃から少し経っているな…敵は精鋭のようだったが、この分だと犠牲者は増えるぞ」
そのまま城のやつらを探して廊下を進んでいると、目の前で一人の兵士が倒れた。
「あいつ…さっき会った奴じゃないか?」
近寄って顔を見ようとすると、闇の中から何か細いものが飛んできた。
「何っ⁉」
細いものは、後ろの壁に当たってカンと音を立てた。敵はきっと城壁で戦った奴みたいに針を使っているんだろう。しかしどこにいるのか見えない。行く先は真っ暗だ。
「灯りも消されている…敵は徹底的に闇を利用するつもりらしい」
そう言うと、また針が飛んでくる。とっさに死体を盾にすると、ブスブスと刺さる。自分に刺さったらと思うとぞっとする。
「ちくしょう…ここで手間取るとたくさん殺されるな」
俺は死体の腕をちぎって、闇へと投げつけてみる。肉が壁にぶつかる音がした。
「さすがに当たらないか。」
俺と敵は同じ廊下にいる。俺の側の灯りはそのままだが、敵のいる方は消えている。敵から俺は見えるけど、俺から敵は見えないってわけだ。
「そうは言っても、灯りを消すと仲間が困るからなあ」
また針が飛んでくる。その後少しの間、避けたり、死体で防いだりした。
「…そろそろか」
ある時、針が飛んできた。俺は飛んできた方向をよく見て、敵の針を避けつつたくさんの針を投げつけた!
「おおうっ」
敵のそれらしき声が小さく響いた。闇へと慎重に近寄ってみると、つま先が何かとぶつかった。一度戻ってから灯りを持ってきてよく見ると、やはり黒ずくめの格好の死体があった。
「死体に刺さった針を集めておいて、敵のいそうな辺りに投げまくる…そのうち何本かは命中する。やっぱ俺って頭いい!」
そうしてちょっといい気分になりながらランプを持って廊下を歩いていると、たくさんの兵士や使用人が倒れているのを見つけた。一人二人かと思って周りを見てみたら、もう一人、さらに二人と、あちこちに死体があったんだ!
「くそーッやられた!」
叫んだ直後、背後から足音がした。俺は慌てて飛び退く。俺がいたところには剣が振り下ろされていて、そしてその剣の主の顔は、俺のよく知るものだった。
「おまえ、ヨーゼフ・クローク!」
「…昼間ぶりだな…クズが…」




