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前世の記憶?厨二ノート?無駄に派手な異世界冒険譚!  作者:
【第8章】新たな拠点、街づくりの始まり

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【70話】ノクシアへ、デジャヴ。

リュカとドランはもう一つの新商品、石鹸入浴剤(仮)の開発。

俺とルシアはノクシアで店舗探し。


ノクシアへ向かう道中、俺とルシアは並んで歩いていた。


「で、新店舗は建てるのはこの街か」


「ああ。交易路が交差してて、冒険者も商人も多い」


「ふーん。悪くねぇな」


歩調は気楽だが、視線は鋭い。

この人、油断してるようで全然してない。


「……セラ、元気にしてるか?」


唐突に、ルシアが聞いてきた。


「いつも通りだ。店もきっちり回してる」


「そりゃそうだ」


満足そうに鼻を鳴らす。


「昔から、あいつは無理するタイプだからな。アンタがいて助かってる」


「……俺が?」


「自覚ねぇのか」


ルシアは笑った。


「セラが“様”付けで呼ぶ相手なんて、世界に何人もいねぇぞ」


(それはそれで重いんだが……)


街に着くと、すぐ不動産屋を見つけた。

古い木造で、看板もくすんでいる。


中に入った瞬間――

視線が、俺に刺さる。


「……坊主?」


露骨だな、おい。


「保護者の方は?」


「いない」


俺が答えると、店主は鼻で笑った。


「店を借りたい?冗談は大人になってから言え」


その瞬間。


「――あ?」


低い声。


次の瞬間、床、壁、天井が一斉に凍り付いた。


空気が、凍る。

文字通り。


「もう一回言ってみろ」


ルシアが、笑っていない目で店主を見る。


「誰が、冗談だって?」


店主の顔が、紙のように白くなる。


「ひ、ひぃ……!」


「今から言う条件の物件、出せ」


氷が、きし、と音を立てる。


「安く。デカい。余計な話なし。即決だ」


「は、はい! はいぃ!!」


結果、信じられないほどの格安で店舗を譲ってもらった。


「やりすぎじゃないか?」


店を出た後、俺が言うと。


「まだ優しい方だ」


即答だった。


その日は、新店舗でそのまま宿泊することにした。

掃除は最低限。

布を敷いて、寝る。


……嫌な予感がした。


夜中。


気配。


――来る。


瞬間、デジャヴが走る。


(……またかよ)


だが、俺が動くより早く――


次の瞬間、闇の中で何かが弾け飛んだ。


悲鳴。

鈍い衝撃音。


俺は、ほとんど起き上がらないまま、その光景を見た。


ルシアは――

寝たまま、片手で魔法を放っていた。


視線も向けない。

完全に“寝ぼけた状態”。


それでも、侵入者は全員、壁に縫い付けられて動かない。


ルシアは寝返りを打つ。


規格外。

本当に、規格外。


翌朝。


俺は事情を説明した。


「……なるほど」


ルシアは、静かに立ち上がる。


「行ってくる」


「どこに」


「決まってんだろ」


氷のような笑み。


「“後処理”だ」


「殺すなよ?」


「締めるだけだ」


その言い方が、一番怖かった。


俺は、新店舗を見回す。


(……この街、大丈夫か?)


そう思いながらも、

なぜか少し安心している自分がいた。

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