表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世の記憶?厨二ノート?無駄に派手な異世界冒険譚!  作者:
【第5章】王女と期待

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
55/85

【49話】二人の旅路と新たな商機

グレイフォルドの拠点。

作業台には大量の拭き布と石鹸が並び、午後の日差しが室内を柔らかく照らしていた。


「だいぶ安定して大量生産できるようになったな」

トウマは布を手に取り、重さや感触を確かめる。


「品質も問題なし。これなら自信をもって売りに出せる。あとは富裕層向けの販路の開拓ね」

リュカは微かに笑みを浮かべる。


セラは作業をしながら言った。

「レインツが良いと思います。あそこなら商工業も盛んで、富裕層相手の販路も広げやすい。製造はドランに任せておけば回せますし」


俺はセラの方を見て言った。

「よし、じゃあ俺とセラでレインツに行く。富裕層向け販路の開拓だ」


セラは淡々と答えた。

「はい。お任せください。」


ドランは笑いながら話す。

「お気をつけて。戻ってきたら、いい話を聞かせてくれ」


リュカも笑顔で手を振る。

「こっちは任せて。無事に戻ってきて」


グレイフォルドの城壁を抜け、二人は街道を進んでいた。石畳の道の両脇には樹木が並び、冬の日差しが枝の間から柔らかく差し込む。


「久しぶりにこうして二人での旅ですね、トウマ様」

セラは落ち着いた声で微笑みながら、ゆっくりと歩く。足取りは軽いが、はしゃぐことなく、上品な所作で自然に体を動かす。


「ああ、久しぶりだな」

俺も静かに頷く。

久しぶりの二人行動に、心の中で小さな高揚を感じつつも、表情は穏やかだ。


「レインツでどんな人たちに会えるのか、どんな商談になるのか……少し緊張します」

セラは空を見上げ、落ち着いた口調で言った。だが目には確かな期待が宿っている。


「まあ、変に構えすぎる必要はないさ」

トウマは肩の力を抜きながら答える。セラの落ち着いた佇まいに、逆に安心感を覚えた。


道中、行き交う旅人や馬車に軽く挨拶を交わしながら、二人は穏やかに歩を進める。

セラは周囲の視線に動揺することなく、自然に微笑みを返す。


「こうして静かに歩けるのも、久しぶりですわね」

「そうだな……まあ、久しぶりの二人旅だし、落ち着いて楽しもう」


遠くにレインツの街並みが見えてくる。

高い塔や商館、活気に満ちた通りが街の大きさと繁栄を物語っている。


「もうすぐですね、トウマ様」

セラは軽く息を吸い、視線を街に向ける。

その表情は落ち着いているが、内心の期待が柔らかく滲んでいた。


二人は静かに、しかし確かな足取りで街道を進む。

レインツでの新たな挑戦が、二人の前にゆっくりと姿を現そうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ