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前世の記憶?厨二ノート?無駄に派手な異世界冒険譚!  作者:
【第3章】力に手を伸ばす

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【35話】レベル測定再び

休養を終え、久しぶりに体が軽い朝だった。

鈍っていた感覚も戻ってきている。


「……そういえば」

俺は思い出したように言った。

「しばらくレベル、測ってないよな」


以前測ったのは、冒険者登録のときだ。

あのときの数値は、今でもはっきり覚えている。


――トウマ、レベル15。

――リュカ、レベル87。


あれから修行もした。

ダンジョンも越えた。

けど、どれくらい変わったのかは分からない。


「いい機会ね」

リュカが頷く。

セラも特に異論はないらしく、ギルドへ向かうことになった。


ギルドの一角に設置された測定装置。

淡く光る水晶球に手をかざすだけの、簡単なものだ。


「まずは……トウマからだな」


正直、少し緊張した。

数字を見るのは、いつだって怖い。


水晶球に手を触れる。

一瞬、闇色の光が揺らぎ――数値が浮かび上がった。


トウマ:レベル91


「……え?」


思わず声が漏れる。

以前のリュカ以上だ。


「……上がりすぎじゃない?」

リュカが目を細める。


「修行と実戦の積み重ねですね」

セラは当然のように言うが、俺はまだ実感が追いつかない。


胸の奥が、じわりと熱くなる。

――ちゃんと、成長してる。


次はリュカだ。

彼女は落ち着いた様子で水晶球に触れる。


リュカ:Lv 103


一瞬、周囲がざわついた。


「……百、超えたわね」

本人は淡々としているが、少しだけ唇が緩んでいる。


「無駄を削った成果ね」

矢数制限の修行が、確実に数字に表れていた。


俺は素直にすごいと思った。

同時に、負けていられないとも思う。


「では、最後に……」

受付の人が恐る恐るセラを見る。


「私も、測ったほうがよろしいでしょうか?」

セラは首をかしげ、指示通り水晶球に触れた。


……沈黙。


水晶球が光る。

光る、が――数値が出ない。


代わりに、細かな亀裂が入った。


「……え?」

受付の声が裏返る。


装置が小さく警告音を鳴らし、光が消えた。


「……測定不能、です」

受付が青ざめて言う。


「仕様上、一定以上の数値は……」


「そうですか」

セラはあっさりと手を引っ込めた。

「では、これ以上は不要ですね」


俺とリュカは顔を見合わせる。


「……やっぱり、規格外ね」

リュカが小さく呟く。


「お気になさらず」

セラは微笑んだまま、何事もなかったように立っている。


ギルドを出て、外の空気を吸う。

俺は自分の手を見つめた。


15だった頃の俺とは、もう違う。

それは確かだ。


「……よし」

俺は拳を握る。


数字は、ただの目安だ。

けど――進んでいる証拠でもある。


この先、どんな修羅場が待っていようと。

今の俺なら、ちゃんと向き合える気がした。

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