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前世の記憶?厨二ノート?無駄に派手な異世界冒険譚!  作者:
【第2章】街へ――冒険者への一歩

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【27話】和解

森の中。数日前の敗北を胸に、リュカは再びセラに決闘を申し込んだ。


「……セラ、今度こそ負けないから!」

瞳に強い決意を宿すリュカ。

セラは軽く眉を上げ、静かに答える。


「分かりました、リュカ様。それでは全力で相手を務めます」


戦いが始まる。

リュカは前回よりも攻撃が鋭く、動きも的確だ。


セラが一瞬の隙を突くも、リュカはしっかり受け止め、カウンターを返す。


「少しは強くなったみたいですね」

セラは余裕ありげな表情でつぶやく。


衝撃波が交錯する中、リュカの攻撃はますます激しさを増す。


「これで終わりです」

最終的にセラの圧倒的な速度と正確さには及ばず、リュカは倒れ込む。


息を整えるリュカに、セラはそっと膝をつき、目を見据える。


「素晴らしいです、リュカ様。数日前とは比べ物にならないほど強くなりましたね」


リュカは疲れながらも、少しだけ笑みを見せる。

――しかし、セラは続ける。


「ですが……トウマ様を守るには、まだまだです。」


その言葉に、リュカは悔しさで顔を赤くする。

しかし、同時に闘志も湧いてくる。

昨日の自分より、今日の自分の方が強いと実感したからだ。


俺はその様子を隣で見守りつつ、少し困惑しながらも自分のことを思ってくれる人がいることに胸の内が温かくなる。


森の空気に、戦闘の熱気と笑い、そして微妙な嫉妬が混ざり合った。

三者の関係は、少しずつ、しかし確実に深まっていくのだった。



戦闘訓練での熱気が少し落ち着き、三人は森の木陰に腰を下ろした。


セラが手を前に差し出すと、ふわりと淡い光の輪が現れ、空間からお弁当が浮かび上がった。

「お昼ご飯を作ってきました。トウマ様のために――です」


「わ、ありがとう……セラ……」

自然とデレデレしてしまい、自分で呆れる。


それを見たリュカが目を丸くして叫ぶ。

「ちょ、ちょっと!セラ!あなたアイテムボックス使えるの!?」


セラは微笑みながら、リュカに軽く手を向ける。

「リュカ様にも作ってきているので安心してください。あまりもので作ったものですけどね。」


「何よそれ……」


(……リュカ、ちょっと拗ねてる……可愛い……)

 俺は箸を手に取り、弁当に手を付ける。

「お、おいしい……セラ、この弁当最高だ……」


セラは微笑みながらつぶやく。

「ふふ、喜んでいただけて何よりです、トウマ様」


(こんなに楽しいのはいつぶりだろうな……)

 森の静けさの中で、笑いと嫉妬、安心が入り混じった不思議な昼食タイムが始まった。


俺はただ二人の間に立って、困惑しながらも久しぶりに心から笑えた。

こんな日常が、ずっと続けばいいのに――そう思わずにはいられなかった。

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