表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
前世の記憶?厨二ノート?無駄に派手な異世界冒険譚!  作者:
【第2章】街へ――冒険者への一歩

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/85

【18話】冒険者登録、新たな一歩

街の門をくぐると、目に飛び込んでくる光景は、前回の村の調査のときとはまるで違った。

あの時は依頼のことで頭がいっぱいで、周囲をゆっくり見る余裕などなかった。

今は、ようやく目の前に広がる街の規模や活気を実感できる。


石畳の道を進むと、両脇には商店や宿屋、鍛冶屋が立ち並ぶ。人々の声、足音、荷車のきしむ音――前回は意識できなかったすべてが、今は鮮明に耳と目に届く。


「……やっぱり、街は大きいね」

俺は小さく呟く。目に映るものすべてが新鮮で、少しだけ緊張もする。


リュカも横で、目を丸くして見渡していた。

「人が多い……前は見ている余裕なかったけど、こんな感じだったんだ」

彼女の声には驚きと、わずかな期待が混じる。街のギルドは、昨日の村とは違い、活気に満ちていた。

俺たちは肩を並べてカウンターに向かう。


「あ、この前の子たちね」

受付の女性が微笑む。前に村の調査をお願いしたときと同じ人だ。


「はい。今日は登録に来ました」

リュカが軽く頷く。


「わかりました。では、まず冒険者ランクについて説明します」

彼女は淡々と紙を取り出し、読み上げる。


【冒険者ランク】

Fランク:初心者。簡単な護衛や軽い討伐など、基本的な依頼をこなせる。報酬は少なめ。


Eランク:経験者。少し危険な討伐や採取、複数人での任務も可能。


Dランク:中級者。単独での危険任務や高難度の依頼にも安定して対応できる。


Cランク:熟練者。精密な任務や高難度討伐を安定してこなせる。


Bランク:上級者。特別依頼やリーダー格の任務を担当。


Aランク:最上級者。ギルド内でも数少ない実力者で、特別任務のリーダーを任される。


Sランク:伝説級。依頼は特別に指定され、ギルド内でも一握りの存在。


「初めて登録する場合は、全員最低ランクのFからのスタートです」


「分かりました」

リュカは緊張した手つきで紙にサインを入れる。

俺も同じようにペンを握り、慎重に名前を書く。

この一瞬で、俺たちは村の子どもではなく、正式な冒険者になった。


「これで正式な冒険者です。最低ランクからのスタートですが、頑張ってくださいね」

受付の女性がにっこり笑う。


俺とリュカは胸を少し張りながら書類を受け取った。その瞬間、ギルドの入口から見慣れた二人の姿が目に入る。


「やあ、登録終わったか」

ヴァルドが腕を組み、にこりと笑う。

エリオも肩を軽く揺らしながら

「お、やっと冒険者デビューか」と声をかけてくる。


俺たちは少し照れながらも答えた。

「はい、今日からヴァルドさんたちと同じ冒険者です」


ヴァルドが目を細め、書類を見ながら言った。

「最低ランクからのスタートだが、焦ることはない。経験を積めばランクは自然に上がる」


「俺たちも色々教えてやるから、困ったら頼れよ」

エリオが笑いながら付け加える。

「じゃあな。2人とも頑張れよ!」


ヴァルドたちと別れ2人で宿へ行く途中、リュカが小声で言った。

「……やっと、ここまで来たんだね」

俺も同じ方向を見つめながら答える。

「うん……これからが本番だ」


二人の胸には期待と緊張、そして少しの高揚感が混ざっていた。

村を出て、街に来るまでに抱えてきた不安や迷いは、ここで少しずつ解けていくようだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ