EPISODE.94話〘静かなる怒り リョウVS魔人四天王〙
リョウVSオーガデビルデオ編です
最後まで読んで頂けたら幸いです。
リョウと魔人オーガデビルデオとの戦闘が始まった。
「【闘魂】!!【闘神速】!!」
先に動いたのはリョウだった。
「なっ!?消えた!?」
オーガデビルデオは一瞬だけ戸惑う
。
だが、その一瞬をリョウは見逃さなかった。
死角へ潜り込み、殺気を放ちながら拳を叩き込む。
「喰らえ!!【風龍拳】!!」
「…ガァァァァン!!」
凄まじい衝撃音と共に、オーガデビルデオは壁へ激突した。
「ガバッ……!?」
大ダメージを受けながらも、オーガデビルデオは即座に体勢を立て直す。
しかし、リョウはさらに集中を高めていた。
「……こっちは最初から本気だ。様子見なら、さっさと終わらせるぞ。」
「…人間風情がぁぁぁぁぁぁ!!」
オーガデビルデオの魔力が一気に膨れ上がる。
「舐めるなぁぁぁ!!なら真の力で殺してやる!!【魔人速】!!」
次の瞬間――
オーガデビルデオがリョウの背後へ回り込んだ。
「【魔烈脚】!!」
「――っ!!」
リョウは吹き飛ばされ、壁へ激突する。
だが、追撃は終わらない。
「【魔昇拳】!!」
腹部へ強烈な一撃が突き刺さる。
リョウの身体は上空へ吹き飛ばされた。
さらにオーガデビルデオも跳躍し、上空から追撃を放つ。
「【魔衝撃波】!!」
「――ズドォォォォン!!」
リョウは地面へ叩きつけられた。
砂煙が舞い上がる。
「フン……口だけだったか。」
その時だった。
「……外したな。今度は俺の番だ。」
「なっ!?」
リョウは無傷ではない。
だが、その瞳はまったく揺らいでいなかった。
「【水防壁】!!【風防壁】!!」
防御魔法を纏いながら、一気に加速する。
「【闘神速】!!」
「ガバッ!?……ゴフッ!!」
オーガデビルデオはリョウの攻撃を視認できない。
圧倒的な速度。
それは、先ほどまでとは別次元だった。
「さて……ここから本気で行くぞ。」
「な、何だと……!?」
「喰らえ!!【風水斬撃烈破】!!」
リョウはさらにギアを上げた。
凄まじい連撃がオーガデビルデオを襲う。
だが次の瞬間――
リョウの“本来の力”が覚醒した。
「……行くぞ。」
リョウの姿が消える。
気付いた時には、すでにオーガデビルデオの背後にいた。
「【衝撃波】」
「ガバッ!?――ズドォォン!!」
オーガデビルデオは再び壁へ叩き付けられる。
「ば、馬鹿な……速すぎる……!!」
だが、終わらない。
「ガバッ!?――ぐあぁぁぁ!!」
リョウの猛攻が続く。
オーガデビルデオは防御も回避も間に合わない。
リョウ自身は気付いていなかった。
バザドルの街へ突入した時、 至る所に住人達の亡骸が転がっていた。
その光景を見た瞬間――
リョウは静かに怒っていた。
怒りを抑え込みながら、極限まで集中していた。
そして今、完全に“ゾーン”へ入っていた。
魔人を上回る攻撃速度。
魔人を超える反応。
圧倒的な戦闘集中。
それは、リョウ自身も知らない覚醒状態だった。
リョウはラウザーレイドナックルを外し、二本の剣へ持ち替えた。
「【黎翠月黒炎翼剣】!!」
「【黎翠雷虹翼剣】!!」
二刀を構え、一気に踏み込む。
「【闘神速】!!【黒月斬】!!【雷斬撃】!!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
オーガデビルデオは防御すら出来ず、一方的に斬り裂かれていく。
その瞬間――
オーガデビルデオは理解した。
(コイツは……ヤバい……!!)
相手が悪すぎた。
完全に怒らせてはいけない相手だった。
「逃げられると思うなよ……オーガデビルデオ。」
「……ひっ!?」
魔人であるオーガデビルデオが恐怖した。
リョウの威圧に完全に呑まれていた。
「――これで終わりだ!!」
リョウは二本の剣へ呼び掛ける。
「【黎翠月黒炎翼剣】!!【黎翠雷虹翼剣】!!力を貸してくれ!!この街を救う為に!!」
すると二本の剣が強く輝き、リョウの意思へ応えた。
「【超闘神速】!!」
リョウの姿が消える。
オーガデビルデオは周囲を警戒する。
だが――遅い。
リョウはすでに上空にいた。
「二刀流奥義!!【黒炎虹翼蒼龍斬鉄剣】!!」
凄まじいオーラを纏いながら、リョウは一気に斬り下ろした。
閃光が走る。
次の瞬間――
オーガデビルデオの身体が真っ二つになった。
しかし、リョウの攻撃は止まらない。
「【黒炎剣】!!」
「【雷氷剣】!!」
「【虹翼雷氷斬】!!」
「【廻天朧月】!!」
「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!……この俺が……負ける……だと……」
そして――
オーガデビルデオは完全に消滅した。
「……ふぅ。」
リョウはその場でふらついた。
「……やっぱり集中し過ぎると、また別人みたいになるっすね。トレンに見られなくて良かったっす。こんな姿を見たら、引かれそうだからな……」
「ワォン!!」
「クワァ!!」
ナイトディランとヴェイルガーが駆け寄る。
「悪かったな。集中し過ぎて、お前達を置いていった。」
リョウは二体の頭を優しく撫でた。
二体は嬉しそうに鳴いた。
その後、リョウは魔法陣を破壊した。
すると、次々と魔物達が消滅していく。
暗黒に包まれていた街の一部が、少しずつ明るさを取り戻していった。
「……まだ一部だけっすね。」
リョウは静かに呟く。
「シーラレイさん達の所へ戻るぞ。ナイトディラン、ヴェイルガー。」
「ワォン!!」
「クワァ!!」
こうしてリョウは、再び仲間達の元へ向かうのであった。
次回もバザドルの街戦闘編リョウ編です。
お楽しみに
これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様
本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ
これも、ひとえに読んで頂いてる皆様のお陰です。本当にありがとうございます。
ブックマーク登録して頂けたら幸いです。




