EPISODE.81話〘新たな武器と迫る予兆〙
本日2話分投稿を致します。
まず1本目の投稿です
翌日、俺たちはいつも通り会社で仕事をしていた。
俺は一週間の進捗状況を専務に報告していた。
[専務、今回の一週間の進捗状況です。]
[…ペラ…ペラ…(資料をめくる音)やはり上がっているな。
普段の進捗状況も良く、新規契約も取れている。次の一週間でどうなるか楽しみだな。引き続き頼んだよ、東条部長。]
[分かりました。では失礼します。]
俺は専務に一礼し、部屋を退出した。
[さて、今日は早く上がってやる事があるからな。]
俺は集中して作業を進めた。
そして昼休み――。
[東条部長、昼食行けますか?]
[大丈夫だ。行こうか。]
俺たちは外へ昼食を食べに向かった。
[しかし、ペルナギとサクメのステータス、ヤバかったっすね。]
[確かにな。今日は七瀬社長と井野秘書ともプレイする約束だしな。]
[そうっすね。午後も早めに終わらせましょう。七瀬社長と井野秘書には、自分から連絡しておくっす。]
[頼んだよ、西石。]
俺たちは昼食を終え、午後の仕事へ戻った。
社員達も次々と仕事を終わらせ、俺も定時前に仕事を終えて退社した。
帰宅後、夕食と入浴を済ませ、VRMMOへログインする。
リョウも丁度ログインした所だった。
[さて、待ち合わせに行くか。リョウ]
[了解っす。]
俺たちは冒険者ギルド前へ向かった。
数分後、ナナとマイが従魔達を連れて合流した。
[待たせちゃったね、トレン、リョウ。]
[大丈夫だ。話では聞いていたが、その子達がナナとマイの従魔達だね。]
[そうよ。私の従魔は、地の精霊ストムと水の精霊ヴィーナ。]
[私の従魔は、地の精霊グラネスと風の精霊エルマよ。]
ナナとマイの従魔達は、俺たちに一礼した。
[……あれ? トレンとリョウの従魔達、イベントの時と違わない?]
[ああ、進化したからな。]
[そうっすね。]
[[進化〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!]]
ナナとマイは驚きの声を上げた。
[確かイベントの時は、ヴィーシュ、ヴェイルガー、ペルナギ、サクメは進化してなかったわよね?]
[そうよ! 本当にびっくりしたわ!]
[それで、その子達が光の精霊なのね?]
[ああ。俺の方はレイディアだ。]
[自分の方はニーナシュンっす。]
レイディアとニーナシュンは、ナナとマイに丁寧に一礼した。
[それじゃクエストを受けて行きましょうか。]
[そうっすね。]
[分かったわ。]
[いいわよ。]
俺たちは冒険者ギルドへ入り、依頼掲示板を確認していた。
その時、俺は一つのクエストに目を止めた。
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協力依頼クエスト
【未確認討伐・詳細は現地で説明】
報酬:1000万G
期間:無し
場所:南エリア北西 フリーネクレスの街
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[未確認討伐……?]
俺が呟くと、リョウが隣で反応した。
[何かヤバそうなクエストっすね……。]
[ああ。ナナとマイには、まだ言わない方が良いな。]
[そうっすね。他を見るっす。]
結局、俺たちは別々のクエストを受注した。
トレン:ダークギババット討伐
リョウ:スネークジェイ討伐
ナナ:マジックスコーピオン討伐
マイ:ジャリシャーク討伐
4人とも向かう場所は同じ、北東の砂漠だった。
[それじゃ向かう前に、俺たちは一旦ホームへ戻って準備するよ。
一時間後、パラエムの正門で待ち合わせで良いかな?]
[分かったわ。一時間後に正門ね。]
俺たちは一旦別れ、それぞれ準備へ向かった。
ホームへ戻った俺は、エアネスと一緒に弓と杖を製作していた。
完成した武器を【鑑定】する。
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武器:【氷風レザーク弓】
耐久:2000
レア度:★7
品質:★7
効果:攻撃132 腕力117
付与:【シールド】
重量:15
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武器:【氷炎ミラー杖】
耐久:1800
レア度:★7
品質:★7
効果:攻撃108 魔法力123
付与:【カウンター魔法】
重量:15
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俺は、この装備をプレイヤーへ渡して問題ないか、運営へ問い合わせを送った。
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運営Side
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[主任! 武器譲渡について問い合わせが来ています! プレイヤー名は【トレン】です!]
[分かった。……カタカタカタカタ……。なるほどな。一部修正するぞ、手伝え。]
[了解です! どこを修正します?]
[耐久とレア度、それと杖の付与効果だ。]
[どのくらい下げます?]
[レア度は★5。耐久は弓が1200、杖が1000。杖の付与は【カウンター】へ変更だ。]
[了解です。……でも、どうして付与効果を変更するんですか?]
[フレンド登録しているプレイヤー【ナナ】【マイ】へ譲渡する予定らしい。その2人のステータスに合わせてバランス調整する。]
[なるほど……。分かりました、修正開始します。]
[カタカタカタカタ……]
[修正完了しました、主任。]
[こっちも終わった所だ。トレンへ返答しておいてくれ。]
[了解です。……それにしても普通なら、そのまま渡しそうなのに、【トレン】って本当に良いプレイヤーですね。]
[ああ。返答を忘れるなよ。]
[了解です!]
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数分後、運営から返答が届いた。
内容を確認する。
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【この度はお問い合わせありがとうございます。
ご連絡頂いた武器譲渡についてですが、プレイヤーへ譲渡した場合、以下のステータスへ調整されます。】
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武器:【氷風レザーク弓】
耐久:1200
レア度:★5
品質:★7
効果:攻撃132 腕力117
付与:【シールド】
重量:15
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武器:【氷炎ミラー杖】
耐久:1000
レア度:★5
品質:★7
効果:攻撃108 魔法力123
付与:【カウンター】
重量:15
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【また何かございましたら、お問い合わせ下さい。
運営より】
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[やっぱりかなり下がるか。……それでも十分凄い武器だけどな。]
[トレン、運営から返答来たっすか?]
[見てみろよ。]
[…いや、修正されたとはいえ、十分ヤバい性能っすよ。]
[まあ、これなら問題無く渡せるしな。そろそろ待ち合わせ時間だ。行くぞ。]
[了解っす。]
俺たちはパラエムの正門へ向かった。
ナナとマイと合流した俺は、二人へ武器を差し出した。
[これ、使ってくれ。]
俺は弓と杖をナナとマイへ渡した。
[いいの? この杖、本当に貰っても?]
[この弓もかなり強い武器だけど……本当に?]
[もちろん。俺たちは使わないからな。ナナとマイが使ってくれた方が助かる。]
俺は念の為【鑑定】を行う。
武器性能は、運営の調整通りになっていた。
[ありがとう。大切に使わせてもらうわ。ね、マイ。]
[うん。本当にありがとう。]
俺たちは北東の砂漠へ向かって出発した。
――しかし。
この後、俺たちが予想外の出来事に巻き込まれる事を、まだ誰も知らなかったのであった。
2本目は夕方に投稿致します。
お楽しみに。




