EPISODE.76話〘新たな精霊従魔と交流の夜〙
本日2話分の2本目の投稿致します
最後まで読んで頂けたら幸いです。
翌日――。
俺たちはいつも通り会社で仕事をこなしていた。
社員たちは午前中の業務を終え、それぞれ昼食へ向かっている。
すぐに食堂へ向かう者もいれば、午後の準備を済ませてから向かう者もいた。
俺は少し作業が長引き、何とか正午前に仕事を終わらせた。
昼食へ向かおうとした時、そこには西石が待っていた。
[東条部長、一緒に昼食へ行きましょう。終わるの待っていましたので]
[先に行ってても良かったのに。……じゃ、行くか]
[はい、東条部長]
俺たちは昼食を取りに向かった。
食事をしながら、俺は西石へある頼み事をする。
[そういえば西石、七瀬社長と井野秘書に連絡って取れるか?]
[どうしたんですか? 突然]
[今日の仕事終わりに時間が空いてるか、アポを取って欲しいんだ]
[分かりました。午後から連絡してみます]
[頼んだよ]
昼食を終えた俺たちは、そのまま午後の仕事へ戻った。
社員たちは次々と業務を終え退社していく。
そして気付けば、オフィスに残っていたのは俺一人だけだった。
[やっぱり七瀬社長と井野秘書から連絡は無かったか……]
西石が何度か電話していたようだが、俺に報告が来ていない時点で難しかったのだろう。
俺は窓の外に見える夕陽を眺めながら、会社を後にした。
――その時だった。
スマホが鳴り、西石から電話がかかってくる。
[もしもし、西石か? どうした?]
[東条部長、今どこにいます!?]
[もうすぐ駅だけど……]
[そこにいて下さい!! 絶対に電車に乗らないで下さい!! 今から迎えに行きますので、駅前で待っていて下さい!]
西石の様子は明らかに慌てていた。
何が起きたのか分からないまま、とりあえず言われた通り駅前で待つ事にした。
十分後――。
駅前へ一台の高級リムジンが静かに停車した。
運転手が車から降り、俺へ一礼する。
[東条様ですね。どうぞお乗り下さい]
[……分かりました]
混乱しながら車へ乗り込む。
すると車内には――。
七瀬社長、井野秘書、そして西石が座っていた。
[……え?]
俺は状況が理解出来ず、そのまま固まってしまった。
すると七瀬社長が申し訳なさそうに頭を下げる。
[東条部長、突然本当に申し訳ありません]
[西石さんから連絡を受けまして、予定を切り上げてこちらへ向かったんです]
[途中で偶然、西石さんとも合流出来まして。東条部長はまだ会社にいると聞いていたので、そのまま会社へ向かっていたのですが……]
[既に退社したと聞いて、かなり焦りました]
[それで西石さんに連絡してもらったんです]
[いえ、こちらこそ無理を言ってしまったので。謝らないで下さい]
[ありがとうございます]
七瀬社長は少し安心したように微笑んだ。
[とりあえず、私の行きつけのお店へ向かっています。そこでゆっくり話しましょう、東条部長]
[分かりました]
しばらくして、俺たちは七瀬社長の行きつけの店へ到着した。
店内へ入ると、従業員がすぐに個室へ案内してくれる。
料理と飲み物が運ばれ、準備が整ったところで――。
[それじゃ、乾杯!]
[[[乾杯!!]]]
乾杯を終えた後、七瀬社長が改めて頭を下げる。
[東条さん、本当に申し訳ありませんでした]
[だからもういいって。謝罪は受け取ったし、ここからはフラットに話す約束でしょ? 七瀬さん、井野さん]
[……そうですね]
[分かりました。そうさせてもらいます]
すると井野秘書が興味深そうに尋ねてきた。
[それで、私たちに連絡した理由は? 西石さんからは詳しく聞いてないのよ]
[実は前に、ナナさんとマイさんが言ってたじゃないですか]
[精霊の指輪と従魔の卵について詳しく聞きたいって]
[あー、あったわね]
[本当に困惑してるのよね、マイ]
[そうなの。私たちの従魔、かなり特殊っぽいし……]
[ちなみに今、ナナとマイはどこにいるんですか?]
[南エリアのパラエム街よ]
[なら、明日の仕事終わりにパラエム街の冒険者ギルド前で待ち合わせにしませんか?]
[大丈夫よ。問題ないわ]
[私も大丈夫よ]
[リョウも大丈夫だよな?]
[もちろんっす。問題ないっすよ]
[じゃあ決まりだな。それじゃ、今日は飲みますか]
[そうね。飲みながら色々聞きたい事あるんだから]
[良いっすよ。多分、カルチャーショック受けると思いますけど]
[ん? 最後なんて言ったの?]
[え? “聞ける範囲なら答える”って言っただけっすよ?]
リョウは笑いながら誤魔化した。
[そうっすよね、トレンさん?]
[……その前にリョウ、そろそろ会社以外では“さん”付けやめてくれよ]
[それを言うなら、トレンも私たちに“さん”付け禁止ね、マイ]
[そうね。これからは呼び捨てでお願い]
[うっ……ブーメラン返ってきた]
俺は苦笑しながら言い直す。
[分かったよ。ナナ……マイ]
[[[アハハハハハハ!!]]]
俺たちはその後も、楽しく会話を続けながら四時間ほど飲み食いし、店で解散した。
それぞれ帰宅し、入浴を済ませて就寝するのだった。
そして翌日――。
俺たちはいつも通り会社で仕事をしていた。
現在、俺は西石と共に専務室へ向かっている。
[専務、東条部長と西石さんがお見えです]
[通してくれ]
[かしこまりました]
秘書に案内され、俺たちは専務室へ入った。
[東条部長、どうした? 報告はまだ先のはずだが]
[実は西石が担当している七瀬社長から、会食のお誘いがありまして]
[そのため、本日の業務を少し早めに切り上げる許可を頂きたく、ご相談に参りました]
[なるほどな]
専務は納得したように頷く。
[分かった。社長には私から報告しておく]
[東条部長が午後から担当している仕事は、私が引き継ごう。七瀬社長との会食を優先してくれ]
[[ありがとうございます、専務]]
許可をもらった俺たちは一礼し、専務室を後にした。
その後、俺たちは午前中のうちに仕事を終わらせ、西石が七瀬社長へ連絡を入れる。
[東条部長、会食は17時開始だそうです]
[了解。さっさと終わらせるぞ]
[了解っす]
俺は残りの仕事を急ぎで片付け、専務へ引き継ぎを終えて退社した。
会社前へ出ると、既にリョウが待っていた。
[終わったっすね、東条部長。行きましょう]
[そうだな、行こう]
俺たちは昨日と同じ店へ向かった。
到着後、予約名を伝えると、すぐに個室へ案内される。
するとそこには、既にナナとマイが待っていた。
[早かったんですね、ナナ、マイ]
[今日は早めに終わらせたからね。少し先に来て待ってたのよ]
[そうだったんだ。じゃあ始めますか]
[そうね。ここからはフラットで話すわ]
[まずはナナとマイからでいいかな?]
[従魔の事ね]
ナナはメモを取り出し、こちらへ見せる。
[まず【地の精霊】なんだけど、マイも同じ能力だったわ]
…………………………………………………………
名前:【ストム】
種族:【ノーム】
基礎Lv10 契約者:ナナ
HP46 MP61
腕力55 体力63
俊敏42 器用73
知力38 精神44
スキル:
【地魔術・上級】【農耕】
【採掘EX】 【栽培育成EX】
【地鎚撃】【連撃槌】
固有加護:【地の精霊加護】
…………………………………………………………
名前:【グラネス】
種族:【ノーム】
基礎Lv10 契約者:マイ
HP46 MP61
腕力55 体力63
俊敏42 器用73
知力38 精神44
スキル:
【地魔術・上級】【農耕】
【採掘EX】 【栽培育成EX】
【地鎚撃】【連撃槌】
固有加護:【地の精霊加護】
…………………………………………………………
[能力高いな……]
[しかも固有加護付きか]
[凄いですね。確かにかなり高性能ですよ]
[そうっすね。生産系にも特化してるし、戦闘では防御型タイプって感じっす]
[やっぱり、トレンたちに聞いて良かったよ]
[本当に助かったわ。ありがとう]
こうして俺たちは、この後も従魔について語り合い続けるのだった。
本日2本目を投稿致しました。
今回は中途半端で申し訳ありません。
明日も、2話分投稿する。予定です。
お楽しみに
これまで読んて頂いてる皆様、評価して頂いてる皆様
本当にありがとうございます。(`・ω・´)ゞ
ブックマーク登録して頂けたら幸いです。




