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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
第1エリア〜南エリアの街・パラエム街編

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EPISODE.57話〘招待状が導く再会〙

今回は3話分の投稿致します

前編です

翌日――。


俺たちはいつも通り出社していた。


明日で、1週間限定の「残業無し期間」が終了する。


社員達もそれぞれ思う所はあるだろう。


だが、この試みで少しでも進捗状況や業務効率が改善されればいいと思っていた。


俺は専務室へ向かった。


コンコン――。


「東条部長です。」


「入りなさい。」

「失礼します。」


部屋へ入ると、専務がこちらを見た。


「東条部長、どうした? 何か報告か?」


「はい。先週から実施していた“1週間限定の残業無し期間”が、明日で終了しますので、その報告に来ました。合わせて、この6日間のデータをまとめましたのでご確認ください。」


俺は専務へ資料を手渡した。


専務はしばらく資料へ目を通し、感心したように呟く。


「……面白いデータだな。業務効率が上がっている。仕事の進捗もスムーズだし、新規契約も増えているじゃないか。」


「はい。とりあえず明日で期間終了となりますので、その後は通常業務へ戻ります。今回はその報告になります。」


「そうか……。確かに最近は仕事量も多く、残業続きだったからな。

社員達にも負担が大きかった。

こちらとしても、今後は業務量を調整しながら、効率的に進められる環境を考えていくよ。

社長にも報告しておこう。ありがとう。」


「ありがとうございます。では、失礼します。」


俺は専務室を後にし、そのまま仕事へ戻った。

そして夕方――。


仕事を終えて帰宅した俺は、食事や風呂を済ませた後、ログインした。


「さてと……。リョウも来るって言ってたし、少し待つか。」


それから1時間後。


「トレンさん、遅くなってすみません!」


リョウがログインしてきた。


「大丈夫だ。とりあえず、テイマーギルドへ行くぞ。」


「了解っす!」


俺たちはテイマーギルドへ向かった。


到着後、受付嬢へ「ギルド長に呼ばれて来た」と伝えると、すぐにギルド長室へ案内された。


「ギルド長。トレンさんとリョウさんをお連れしました。」


「入ってくれ。」


「「失礼します。」」


部屋へ入ると、ギルド長がこちらを見ながら口を開いた。


「来たか。呼び出して済まないな。実は、これを渡すためだ。」


そう言って差し出されたのは、一通の封筒だった。


「……手紙?」


「招待状だ。【光冥乃氷輪】からのな。」


「えっ!? 【光冥乃氷輪】から!? 何で俺たちに招待状が!?」


「それは俺が説明するよ。」


聞き覚えのある声に振り返る。


そこには【炎國乃黎闘翠】リーダー、レガクロスの姿があった。


「レガクロスさん!? いつの間に来てたんですか!?」


「ついさっきだよ。それより、招待状の内容は見たか?」


「いえ、まだです。今受け取ったばかりなので。」


「なら、先に確認した方がいい。」


俺は招待状を開いた。


──────────────────────


トレン・リョウへ。


久しぶりだね。


【光冥乃氷輪】リーダーのインザクだ。


南エリアで活躍している話は聞いているよ。


実は君たちに、一度“始まりの街”へ戻って来てほしい。


詳しい話は、直接会ってからにしよう。


それと――。


【炎國乃黎闘翠】リーダーのレガクロスには、君たちの護衛を頼んである。


もう会っている頃かな?


俺と【月乃轟璃雷】リーダー、イザギーラからも推薦を通してある。


今後もレガクロス達が協力してくれるから安心してくれ。


それじゃ、始まりの街で再会出来るのを楽しみにしている。


【光冥乃氷輪】

インザク

──────────────────────


……ちょっと待って。


首謀者、あなた達だったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?


何してるんですか本当に!

心臓に悪いって!!


何で俺たちの周り、最強ギルドばっかりなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!


俺は心の中で全力の雄叫びを上げていた。


「内容は確認しました。ただ、一度“始まりの街”へ戻る必要があるみたいなので、ギルド長の指名依頼クエストが受けられなくなりそうなのですが……。」


するとギルド長は笑いながら答えた。


「それなら問題ない。そちらを優先してくれて構わないよ。終わった後に受けてもらえれば大丈夫だ。違反扱いにはならないから安心しなさい。」


「分かりました。ありがとうございます。では、これで失礼します。」


するとレガクロスが口を開いた。


「俺たちも一緒に始まりの街へ行くからな。トレンとリョウは準備して来い。馬車はこちらで手配しておく。


「えっ……一緒にですか?」


「当然だろ?」


何でやねん!!


しれっと同行決定してるんですけどぉぉぉぉぉぉぉ!!


再び心の中で絶叫する俺。


「……分かりました。では、1時間後にパラエム街の正門前で待ち合わせでもいいでしょうか?」

「ああ、問題ない。じゃあ1時間後にな。」


そして1時間後――。


パラエム街の正門前へ向かった俺たちは、すでに待っていた【炎國乃黎闘翠】のメンバー達と合流した。


「よっ! トレン、リョウ! 久しぶりだな!」


「元気そうで良かったぜ。」


「従魔達も元気そうね。」


「トレン君、リョウ君、久しぶりね。ロックシーレガロゴーレム戦以来かしら。」


「ガッサさん、オーガロさん、セーラアスさん、シーラレイさん。皆さん、お久しぶりです。……もしかして、本当に皆さんも一緒に始まりの街へ?」


「そうよ。私たちも呼ばれているの。どうせなら一緒に行こうって話になったのよ。驚いた?」


「驚きましたよ! 本当に心臓に悪いですからね!?」


「「「「ハハハハハハハ!!」」」」


【炎國乃黎闘翠】のメンバー達は、楽しそうに笑いながら馬車へ乗り込んでいく。


こうして俺たちは、会話を交わしながら“始まりの街”へ向けて出発した。


――だが。


この旅路で、俺たちが“予想外の出来事”へ巻き込まれる事を、この時の俺たちはまだ知らなかった。

中編をお送り致します。

投稿予定は昼頃になりますのでご了承下さい。

お楽しみに

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