EPISODE.56話〘戦士の休息。語り継ぐ激闘と謎の招待状〙
ロックシーレガロゴーレム戦のその後を
お送り致します。
最後にお知らせ致しますので読んて頂けたら幸いです。
ロックシーレガロゴーレムとの激闘から帰還した俺たちと【炎國乃黎闘翠】のメンバーたちは、冒険者ギルド長室に呼ばれていた。
今回の予想外の襲撃を受け、ジャックレンギルド長から特別報酬についての説明があるらしい。
[いやぁ〜今回は本当に良く頑張ってくれた。お疲れさん。報酬だが、【炎國乃黎闘翠】達の護衛依頼料はいつも通り支払う。それとは別に、今回の討伐報酬も追加で支払う予定だ。そしてトレンとリョウ。君たちは今回の功績によりギルドランク10へ昇格。よって上級ランク入りだ。これで君たちもギルド団の結成が可能になった。おめでとう。]
[あ……ありがとうございます。]
[後は討伐報酬の分配だが、トレン・リョウ達が50%、【炎國乃黎闘翠】が40%、そしてわしが10%になる。数日後に受付嬢から振り込みの通達をさせるから安心しな。……話は以上だ。トレンとリョウ以外はお疲れさん。今日はゆっくり休んでくれ。]
ギルド長の言葉を受け、【炎國乃黎闘翠】のメンバーたちは部屋を退出していった。
室内には、俺とリョウ、そしてジャックレンギルド長だけが残る。
[ジャックレンギルド長。俺たちだけ残した理由を教えて下さい。]
[君たちが今回採掘した“ある鉱石”について話があってな。]
――採掘した鉱石? 俺とリョウは顔を見合わせた。
[鉱石……? 俺たちが採掘した物ですか?]
[そうだ。実は折り入って頼みたい事がある。【黎紅月鉱石】と【黄翠鉱石】、そして【黎煉炎鉱石】を各5個ずつ買い取らせてもらえんか?]
まさかの買い取り提案に、俺たちは思わず驚いた。俺は理由を尋ねる。
[理由をお伺いしてもよろしいでしょうか? 答えられる範囲で構いませんので。]
[実は、君たちが採掘したその3種類は全て希少鉱石なんだ。採掘しても滅多に見つからない。特にトレンが採掘した【黎紅月鉱石】はS級ランク指定の幻級希少鉱石だ。発見される事自体が奇跡と言われているのだよ。]
俺はもちろんその価値を知っていた。
だが、あの採掘場周辺には普通に大量に転がっていたんだよな……。
俺はリョウと視線を合わせ、ギルド長の提案を受ける事にした。
[分かりました。いいですよ。3種類を5個ずつで。]
[本当か!? ありがとう!]
ジャックレンギルド長は即座に秘書へ指示を出した。
秘書は慣れた手付きで書類を作成していく。
そして5分後――。
完成した書類を受け取ったギルド長が、俺たちへ内容を見せた。
[【黎紅月鉱石】が600万G×5個で3000万G。【黄翠鉱石】が200万G×5個で1000万G。【黎煉炎鉱石】が400万G×5個で2000万G。合計で6000万Gだ。]
[えっ!? そんな高額で買い取るんですか!? 正直、びっくりして困惑してます。本当にその金額でいいんですか?]
[ああ。本当だ。その提示額で買い取らせてくれ。]
俺はリョウと相談した。
リョウも「問題無いっす!」と頷いている。
[分かりました。その提示金額でお願いします。]
[おお〜そうか! 良かった! では、書類にサインを頼むよ。]
俺は書類へサインした後、【黎紅月鉱石】【黎煉炎鉱石】【黄翠鉱石】をそれぞれ5個ずつマジックボックスから取り出し、ギルド長へ渡した。
[確かに確認した。これで商談成立だ。ありがとう、トレン、リョウ。提示した金額は2日後に振り込まれる。その時に受付嬢から通達させるから安心しろ。]
[分かりました。では、俺たちはこれで失礼します。]
俺たちはジャックレンギルド長へ一礼し、ギルド長室を後にした。
冒険者ギルドを出た俺たちは、そのままホームへ戻る。
ホームへ到着した俺たちは、ようやく一息ついた。
従魔達ものんびり休息している。
[今回はキツい戦いだったなぁ……]
[そうっすね。あの時、自分達が先に脱出して、トレンさんだけ脱出出来ない状態だったじゃないっすか。だから焦って【炎國乃黎闘翠】メンバー達を呼びに行ったんすよ。呼んだ後すぐ戻ってきたら、トレンさんが攻撃を喰らってたっす。しかもロックシーレガロゴーレムも洞窟から出てきてたから、正直助けに間に合わないと思ったっす。]
リョウはあの時の絶望を思い出すように続ける。
[そしたら【炎國乃黎闘翠】メンバー達が一瞬で消えて、気付いた時にはトレンさんを助けてたっす。流石は最強ギルドっすね。]
[あの時は本当にヤバかったよ。脱出は出来たけど、ヤツまで外へ出てきたから流石に殺られると思った。でも、本当に助かったよ。最後はナーチの加護とリョウの奥義で殲滅出来たしな。もちろん【炎國乃黎闘翠】メンバー達や従魔達のサポートがあったからこそ勝てた戦いだけどな。]
[そうっすね。本当に勝てて良かったっす!]
俺たちは激闘の余韻に浸りながら雑談を交わし、そのままログアウトした。
そして、心地よい疲れと共に就寝する。
――後日。
あるギルドから「招待状」が届く事を、この時の俺たちはまだ知らなかった。
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