EPISODE.52話〘洞窟に潜むボス、迫られる撤退と決断〙
2本目の投稿です
後編をお楽しみに
最後まで読んて頂けたら幸いです。
東のミゴ高原峠に足を踏み入れた俺たちは、目的地の洞窟へと向かっていた。
今回の目的は、ここでしか採れない【黎紅月鉱石】の採掘だ。
周囲に聞こえないよう、小さく呟く。
「【捜査】……」
数時間後、俺たちは目的の洞窟へと到着した。
[さてと、トレンたちは鉱石の採掘に専念していいかな。外周の敵は俺たちに任せな]
[分かりました。よろしくお願いします]
俺たちは洞窟の奥へと足を踏み入れた。
[さてと……【捜査】。結構いろいろありそうだな。エアネス、リョウ、早速採掘するか]
[了解っす]
[ハイ]
[ヴィーシュ、ペルナギ、ヴェイルガー、サクメはエアネスとリョウの手伝いをしてくれ。ナイトディランは周囲の警戒を頼む。頼りにしてるぞ]
[ワォン!]
[それじゃ、採掘開始だ!]
俺たちは一心不乱に採掘を続けた。
――数時間後。
[結構いろいろ採掘できたな]
[そうっすね。大収穫っすよ]
採掘した鉱石は以下の通りだ。
【黎紅月鉱石】×30
【黄翠鉱石】×16
【紅黄鉱石】×35
【炎鋼鉱石】×25
【黄鋼鉱石】×4
【黎煉炎鉱石】×19
【銅鋼鉱石】×46
予想以上の収穫に満足し、【炎國乃黎闘翠】のメンバーと合流しようとした――その時。
[ワォォォン!]
ナイトディランの咆哮が洞窟に響き渡った。
[!!? 敵が近くにいるのか、リョウ!!]
[了解っす!!【闘魂】!!]
[どこからでも来いっす!!]
[!!? 下だ! 気をつけろ、何か来るぞ!]
次の瞬間――地面を突き破り、巨大な影が現れた。
[グァァァァァァァ!!]
[何っすかあの敵は!?]
[【鑑定】……な!! 嘘だろ、なんでここにいるんだ……【ロックシーレガロゴーレム】だ!!]
[マジっすか!! あのミゴ高原峠のボスが、なんで洞窟に!?]
[知るかよ! とにかく、この洞窟から出るぞ!]
ゴーレムが両手で地面を叩きつける。
[ちっ!! 『怒りの大地』かよ!! 防御が間に合わない……っ!?]
その瞬間――ペルナギとサクメが前に飛び出した。
[トレンさん! リョウさん!【防圧壁】を! 早く!]
[[【防圧壁】!!]]
衝撃が相殺される。しかし、ゴーレムは再び地中へ潜った。
[っち……厄介だな。洞窟と同化してくると回避が難しい。後退して脱出するぞ!]
[了解っす!]
その瞬間、天井から岩が降り注ぎ、ゴーレムの拳が粉砕しながら迫る。
[トレンさん、ヤツ……音で位置を把握してるんじゃないすか? 動かないと攻撃が止まる……なら作戦があるっす]
[……分かった、やってみよう]
[作戦開始っす!]
俺たちが後退し、リョウたちが足止めに入る。
[ヴェイルガー【羽刺】! 出てきたらナイトディラン【雷撃】! サクメは【防圧壁】だ!]
[クワァ!]
[ワォン!]
[……コク]
羽が地面に突き刺さった瞬間、ゴーレムが飛び出す。
[今だ! ナイトディラン【雷撃】!!]
雷が直撃するが、ゴーレムは耐え、反撃。
[サクメ【防圧壁】!!]
水壁が攻撃を弾き返す。
その隙にリョウたちは離脱。
振り向いたゴーレムの前に――俺とエアネス。
[[我が名はトレン(エアネス)。風の大精霊シルフフィムの名において――協力魔法【メテオエアーウィンド!!!】]]
逃げようとするゴーレムだが、足元は凍結していた。
ヴィーシュの【氷零砲】。
ペルナギの【流水刃】。
連携が完全に決まる。
そこへ――
直撃。
[グァァァァァァァァァァァァ!!!]
[今のうちに脱出するぞ!]
全力で駆ける。
[もうすぐ出口っす!]
[ああ……っち!!]
[我が名はトレン――【ウォータシールド・プロテウォール】!!]
水壁が岩を弾く。
[トレンさん!?]
[先に行け!! 俺もすぐ行く! 信じろ!]
[……約束っすよ!]
リョウが脱出したのを確認し、俺は振り返る。
[……エアネス、ヴィーシュ、ペルナギ。一緒に戦ってくれ]
[ハイ!]
[クヴァ]
[……コク]
俺は覚悟を決めた。
[ロックシーレガロゴーレムの討伐開始だ!!]
――ここから、俺たちの壮絶な戦いが幕を開ける。
後編をお送り致しました。
次回はロックシーレガロゴーレム編の激闘編です。
お楽しみに
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