EPISODE.47話〘完成した杖を見せたら後輩が二度吹いた〙
今回2話分投稿します。(`・ω・´)ゞ
まず1本目です。
最後まで読んて頂けたら幸いです。
翌日、俺はいつも通り会社で仕事をしていた。
今日は、いつも以上に集中していた。
[東条部長、確認お願い致します。]
[了解。……ペラ(書類を確認する音)……シュパッ(チェックを入れた音)。ここだけチェックした所を修正し直してくれ。終わったら、午後から忙しくなるから、それまでフリーでいい。]
[わ……分かりました]
社員は困惑しつつも修正を行い、再提出した。
俺は、昼食に行くなり休憩するなり自由にしていいと伝え、「責任は俺が取る」と付け加えた。
それを聞いた社員たちは、凄まじい勢いで仕事を終わらせ、なんと昼食前の11時には全員が作業を終えてしまった。
俺は続けて午後の指示を出す。
[午後14時から定時までに残りの仕事を進めろ。終わった者から帰宅していい。責任は俺が取る。大変だろうが無理はするな。終わらなかった分は俺に回せ。]
そう指示した後、専務に本日の作業報告を行った。
専務はこの進行に驚いていたが、ここ数日残業が続いていたこともあり、俺は一週間分の作業計画案を提出した。
結果、専務は納得し、了承してくれた。
昼食後、俺は先に仕事場へ戻った。
西石はどこか不思議そうな顔をしていた。
午後になると、社員たちは今までにない集中力で作業を進めていた。
[東条部長、確認お願い致します。]
[了解。……ペラ(書類確認)……シュパッ(チェック)。修正して、全て終わったら退社していいぞ。]
[[え?]]
社員たちは驚いた表情を見せる。
俺は続けた。
[先週は残業が続いただろ。今日から一週間は、全て終わったら早く帰っていい。専務の了承も取ってある。]
修正後の書類を確認し、俺は頷いた。
[OKだ。終わった者から帰っていいぞ。早く帰っても給料は減らないから安心しろ。その了承も貰ってあるから大丈夫だ。]
社員たちは嬉しそうに帰宅準備をして、退社していった。
その後も他の社員たちが凄い勢いで作業をこなし、16時には俺以外全員が退社していた。
俺は18時に仕事を終え、会社を出ると西石が待っていた。
[東条先輩! やっと終わったっすね。この後大丈夫ですか?]
[……ああ、少しだけならな。]
俺たちは居酒屋へ向かった。
[いらっしゃいませ。ご予約の西石様ですね。個室へどうぞ。]
個室に案内され、席につく。
[とりあえず乾杯しましょうっす!]
[ああ、そうだな]
グラスを合わせ、雑談しながら飲み始めた。
[今日は東条先輩、めちゃくちゃ怖かったっすよ。]
[そうか? かなり集中してたからな。そんなに怖かったか?]
[そりゃあもう、話しかけづらかったっすよ。]
[そりゃ悪かったな。]
西石がじっとこちらを見る。
[何かあったんすか?]
[何故だ? 何もないが?]
[いや、いつもより飲むペース速いっすよ。何かあったって分かるっす。]
(……やはり、顔に出さない様にポーカーフェイスしてたんだよなぁ。)
[仕事の事じゃないんだよ。仮想立体的ゲームの方だよ、西石。]
西石は少し引いた顔をした。
俺の予想通りのリアクションだ。
[昨日、七瀬社長たちと別れた後ログインしてな。新しい杖を作ったんだ。途中から従魔たちも手伝ってくれてな。]
[ちょ……ちょっと待ったっす!]
[どうした?]
西石はビールを一気に飲み干し、店員におかわりを頼む。
[プハァ……大丈夫っす。話の続き、お願いします。]
[そうか? なら続けるよ。その杖を完成させたんだけど、説明する前に画像を見せるから、これだよ。]
画像を見せた瞬間――。
[ブーーーーーーーーーー!!]
西石が思いきりビールを吹いた。
[な、な、な、なんすかこれぇぇぇ!? スキルもレア度もヤバすぎるっす!! カーバンクル召喚って何すか!? チート疑惑案件っすよ絶対に!]
[だから運営に問い合わせたんだ。その回答がこれだ。]
[ブーーーーーーーーーー!!]
再び、見事な噴水が上がった。
[嘘でしょ!? 問題なし!? しかも売却時は連絡だけでいいって!?]
[不正なら即削除だろうからな。]
[確かに……。なら次、自分の武器もお願いします! 格闘武器を頼むっす!]
[分かったよ。作ってやるよ。]
[マジっすか!? アザース! 飲みましょう!]
俺たちはこの後、三時間ほど店で飲み、それぞれ帰宅して就寝した。
リアル仕事編はこれで終わりです。
いかがだったでしょうか?
次回は南エリア街編を再開致しますので
お送り致します。
お楽しみに




