EPISODE.46話〘虹色結晶の杖、完成〙
2本目の後編です。
最後まで読んて頂けたら幸いです。(`・ω・´)ゞ
俺たちが雄叫びを上げたせいで、店員さんがびっくりして慌てて駆け寄ってきた。
俺たちは店員さんに平謝りして、ようやく落ち着きを取り戻す。
[それじゃ、リアルでの仮想立体的ゲーム・オフ会。再会を記念して……乾杯よ!]
[[[[乾杯!!]]]]
四人でグラスを合わせ、賑やかに飲み始めた。
[さて。それじゃあ、色々と情報を教えてもらうわよ]
[話せないこともあるけど、話せる範囲なら答えるさ。その代わり、そちらも情報を教えてくれよ]
[分かっているわよ。……まず、トレンさんたちは今、ゲーム内ではどこにいるの?]
ナナさんの問いに、俺はこれまでの経緯を話した。
[最初は「始まりの街」で、ずっと商業・冒険者・テイマーギルドのクエストを繰り返していたよ。まあ、色々やらかしてるけどね。な、リョウ]
[そっすね。自分も始まりの街である依頼クエストが発生して、かなりやらかしてるっす(笑)]
[……もしかして、あのアナウンスが流れた『一部解放』や『ボスエリア討伐』、それに『山岳の主』もトレンさんたちが!?]
俺たちは始まりの街でのプレイ開始からの経緯を、順を追って説明した。
もちろん、ペルナギとサクメの入手経緯を「指定依頼クエストの報酬」にするなど、一部は伏せているが。
[まあ、そういうことだ。俺たちは普通にプレイしているつもりなんだけどね]
[[どこが普通だよ!!]]
マイさんとナナさんに、息ぴったりのツッコミを入れられた。
[それで、各ギルドランクが5になって、そろそろ次の街へ向かう準備をしていたところでイベントが始まったんだ。これが俺たちの今の状況だよ。……これで話は全部だ。マイさん、ナナさん]
俺たちの説明を聞き終えた二人は、呆然とした様子で顔を見合わせた。
[私たちは今まで何をやってたのかしらね。ギルドクエストをこなして、レベルを上げて、先に進むことだけだと思っていたわ。ね、ナナ]
[うん、私も同じ意見よ。改めて、トレンさんとリョウさんは凄すぎるわ。尊敬するよ、本当に]
[いやいや、買いかぶりだよ。俺たちは街を巡りながら散策して、偶然クエストが発生したりしているだけで、狙っているわけじゃないんだ。……本当にな、リョウ]
[トレンさんの言う通りっす。本当に狙ってないっすからね!]
俺たちはキッパリと否定したが、二人は確信めいた目で笑っている。
[それは分かっているよ。一緒にいたからね。でも、掲示板は凄いことになっているのよ。今回のイベント結果についての書き込みが止まらないんだから]
[ほら、これを見てみて]
ナナさんがスマホの画面を見せてくれた。
他のグループの結果を確認すると、クリアできたグループとできなかったグループで明暗が分かれているようだ。
全グループ中、クリアを達成したのは俺たち第1グループのほか、第4、第6、第7、第9グループだけだった。
特に難易度が少し上がっていたはずの第6、第7グループがクリアしたのは素直に凄いなと思う。
[それでね、他のグループでも「御老人」のイベントは発生したらしいわよ。でも、御老人が倒れた後、学園からお孫さんが一時的に帰ってくるっていうストーリーに分岐したらしいの]
掲示板には、そのあたりの様子がリアルに書き込まれていた。
なるほど。難易度によってストーリーも、報酬も変わる仕組みだったわけだ。他のグループの報酬は「お金と武器・防具」だったとマイさんが教えてくれた。
[なるほど。難易度で内容が変わる仕組みだったんだな。俺たちのグループは、優秀なプレイヤーたちに恵まれていたんだな]
[そっすね。本当に良かったっすね]
[本当にね。私たちもそう思うよ]
[そうだよね。さぁ、さらに色々話しましょう!]
それから四時間。
俺たちは楽しく盛り上がり、店で解散して帰宅した。
帰宅後、風呂に入ってから俺はログインした。
ホームを出て、向かったのは鍛冶工房だ。
ある素材を使った杖の製作を以前から考えていたが、今後さらなる困難に遭遇する前に、今作る決心をしたのだ。
素材は結晶ラビットからもらった【虹色結晶】。
それに【黒炎翼ラウザーバードの嘴】、【轟怪猿モンギレイドの牙】、そして【ドリアードの大木】。
工房で製作の準備を始めると、エアネス、ヴィーシュ、ペルナギがやってきた。
俺がいるのを察知したらしい。
[新作の杖を製作するから、集中させてくれ。邪魔にならない場所で見ていていいからな]
従魔たちが頷くのを確認し、製作を開始した。
[まず、ドリアードの大木で杖を形作り、モンギレイドの牙とラウザーバードの嘴を錬金して杖に合わせ……合成!!]
さらに集中力を高める。
杖の形は出来たが、まだ完成ではない。
最後の仕上げ、最高難度の素材【虹色結晶】だ。
結晶ラビットに感謝しながら、結晶をインゴットへと加工し始める。……硬い。
加減を間違えればまずい。
すると、エアネス、ヴィーシュ、ペルナギが手伝ってくれた。
エアネスが俺と同じやり方で叩き出し、ヴィーシュが風を送って温度を調整し、ペルナギが水魔法で冷却と加熱の繰り返しをサポートしてくれる。
[……ありがとうな。みんなでこの杖を完成させよう]
みんなで作業分担しながら、虹色結晶のインゴット製作を進めた。
数時間後、ついに完成したインゴット。
協力してくれた従魔たちの頭を撫でると、みんな嬉しそうに微笑んだ。
そして最後の工程に取り掛かり、一時間後。
ついに杖が完成した。
[長く感じたなぁ……。でも、みんなのおかげで完成した。それじゃ、【鑑定】するか]
…………………………………………………………
武器:【レインボークリスタルロッド】
レア度:★10 品質:★10
耐久:10000
効果:攻撃460 魔法力146
【風耐性無効】【水耐性無効】【火耐性無効】【土耐性無効】
【状態異常回復】【光魔術・上級】【防御壁】【虹結晶刃】【防御魔術】【カーバンクル召喚】
重量:20
…………………………………………………………
(………………ちょっと待てい!? こんなの予想できるか!!!)
耐性無効にカーバンクル召喚ってなんだ。
予想外にもほどがある性能じゃないか。
俺は流石にヤバいと思い、運営に連絡を入れた。
数分後、回答が返ってくる。
『ご連絡ありがとうございます。該当案件については問題ありませんので、そのままプレイをお楽しみください。ただ、トレン様が製作した物をオークションに出す際や、武器・防具を売却する際は、事前に運営側に一言ご連絡をいただけますと幸いです。 運営より』
運営側の対応も凄すぎる。
杖を完成させた俺は、満足感と共にログアウトし、眠りについた
後編をお送りしました。
いかがだったでしょうか?誤字脱字はあると思います。
それでも、読んて頂いてる皆様に感謝し、
評価して頂いてる皆様に感謝し、
登録して頂いてる皆様に感謝し、
本当にありがとうございます。
投稿出来ない日はあると思います。
その時は必ず、皆様にお知らせ致します。
次回もお楽しみに




