EPISODE.45話〘聖獣ユニコーンの卵と、現実での再会〙
本日2話分です
1本目の前編です。読んて頂けたら幸いです。
イベントが無事終わった後、俺たちはホームで、いろいろと情報整理をしながら次の行動をすることにした。
[とりあえず、イベント報酬の確認をしようか。]
[そうっすね。今回は報酬が凄すぎるっていうか……自分たち、不正とかしてないっすよね? トレンさん]
本当にそう思う。
普通にプレイしていただけなのに、なぜか他のプレイヤーたちは俺たちを尊敬の目で見て、トッププレイヤーのように扱われている感じがする。
[確かに、不正してるなら運営に削除されてるはずだしな]
俺たちはそう話しながら、報酬の確認をした。
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トレン:ロックス師団長からの【従魔の卵】
【精霊の指輪:火の精霊】
革製のバッグ【マジックボックス】
【従魔の卵:光の精霊】100万G
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リョウ:ロックス師団長からの【従魔の卵】
【精霊の指輪:土の精霊】
革製のバッグ【マジックボックス】
【従魔の卵:光の精霊】100万G
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流石に従魔たちが増えすぎだな。
今のランクでは最大4体までだから、あと2つはランクを上げないといけないか。
その前に、俺はリョウにある相談をした。
[リョウ、ちょっといいか。ロックス師団長からの報酬なんだけど、まだ詳細を確認してないんだよ。どうする?]
[え!? あれ、まだ確認してなかったっすか? 言われてみれば……確かに見てなかったっすね]
俺はリョウに確認し、【鑑定】を使うことを伝えた。
リョウはあっさりと承諾した。
[なら、【鑑定】するぞ]
了承を得て鑑定した瞬間――俺は言葉を失った。
[…………]
[どうしました? 唖然として……結果どうなんすか?]
[……驚くなよ。2つの卵は、聖獣の【ユニコーンの卵】だ]
[はっ? ……え? ……ちょっ……えっ? えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! ユニコーンの卵!!?]
俺たちは結果を確認し、そのままログアウトした。
現実に戻った俺は台所へ向かい、缶ビールを取り、その場で飲んだ。
[かぁ〜〜〜……うめぇ〜……昨日今日はイベントでいろんなことが起こりすぎて、びっくりすることだらけだったけど……やっぱり、あの依頼クエストはきつかったなぁ……ご老人に神のご加護を……]
そう言ってビールを飲み干し、そのまま就寝した。
翌日。
俺は会社でいつも通り仕事をこなしていた。
するとスマホが鳴り、メールを確認すると西石からだった。
西石は取引の最終段階で、契約成立に関わる重要な役割を担っている。
内容は、昼食は外でという連絡と、重要な話があるというものだった。
俺は了承した。
昼休み。
俺は指定された店に向かった。
店に入り、西石を探す。
すぐに見つけて合流した。
[済まない、遅れた。それで、そちらの方々は?]
[こちらは取引先の会社の社長と秘書です。契約成立に合意いただいたので、ご一緒に昼食を、ということで部長をお呼びしました]
[初めまして。同社部長の東条蓮吾です]
[やっぱり、噂通りの方だったわね。私は取引先の社長、七瀬麗花です]
[社長秘書の井野麻衣です。お久しぶりですね、お二人とも]
……え? どこかで会ったっけ?
噂って何だ?
[まあ今日はこれくらいにして、色々聞きたいこともあるでしょうし、昼食を食べましょう]
[そうですね……そうしましょう]
俺たちは仕事や雑談をしながら昼食を終え、店を出た。
[本日は契約ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします]
[こちらこそ、よろしくお願いします。それで、お二人は今晩空いていますか?]
[ええ、自分は空いていますけど……東条部長は?]
[特に予定はありませんが……何か?]
[今晩、仕事が終わった後、この店に来てください。お二人が知りたい情報をお話しします]
俺は名刺を受け取り、二人と別れた。
午後の仕事を終えた後、俺と西石は専務に報告し、早上がりの許可を頂いて店へ向かった。
店に入り、予約を伝えると個室へ案内された。
中に入ると、七瀬社長と井野秘書がすでに到着していた。
[すみません、お待たせしてしまって]
[いえいえ、大丈夫ですよ。それより早く座ってください]
[では、失礼します]
俺たちは向かい合って座った。
七瀬社長は店員に料理を注文する。
[さて、ここからは堅苦しいのはなし。フラットに話すよ、お二人とも]
[そうよ。声で分かっていたからね。まさかこんな近い場所で会うとは。本当にお久しぶり]
俺たちはまだ気づいていなかった。
[まだ分からない? 私たちの名前で]
[……もう分かるよな、それで七瀬さん(笑)]
[? 名前……七瀬……井野麻衣……麻衣……!! もしかして、イベントで一緒だったナナさんとマイさん!?]
[やっと分かってくれた(笑)そうよ。ゲーム内ではナナよ]
[そして私はマイよ]
[[え!? ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!! マジかよォォォォォォォォォ!!]]
俺たちは個室で思わず叫んだのだった。
次回は後編です
お楽しみに




