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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
第1エリア〜始まりの街・エリアボス編

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EPISODE.305話〘四精霊の大樹――八人と従魔たちの束の間の休息〙

いつもお読みいただきありがとうございます。


今回は、トレンのホームに招かれた六人が【四精霊の大樹】を目にし、その理由を知っていくお話です。


そして八人と従魔たちは、これからの戦いを前に束の間の休息を過ごしていきます。


それでは、EPISODE.305話をお楽しみください。

俺はリョウに、運営側から届いた回答画面を見せていた。


リョウも内容を確認すると、すぐに理解したようだった。


そして――


俺たちのホームへ招待した六人は、目の前に広がる光景を見た瞬間、その場で固まった。


「な!?……なんなのこの光景は!?」


ナナが驚きながら周囲を見渡す。


「前に来た時には無かったわよ」


マイも目の前の光景を見ながら声を上げた。


「何!? この風景な感じは? 不思議な場所……」


ナギサも辺りを見回している。


「精霊の里にいるような感じですよ、ナギサ」


バレグもそう言いながら、ホームの中を見渡していた。


その中心には、大きく成長した【四精霊の大樹】がそびえ立っている。


すると――


「凄い大きな大樹ですね。ルーレイとフィーレイが喜んで真っ先に大樹へ向かいましたよ」


バウトがそう言うと、ルーレイとフィーレイは嬉しそうに【四精霊の大樹】へ向かっていった。


「確かに、ミューローズとセラヴァルも行きたそうだったから、行きなさいって言ったよ」


サンオンの言葉を聞いたミューローズとセラヴァルも、すぐに大樹へ向かう。


ナナ、マイ、ナギサ、バレグの従魔たちも同じだった。


六人の従魔たちは【四精霊の大樹】の周りへ集まり、それぞれ思い思いにくつろぎながら楽しんでいた。


その光景を見た六人は、さらに驚いた様子で大樹を見つめている。


俺は六人に、前回この場所を見せなかった理由を話すことにした。


「サンオンとバウトは初めて招待したけど、ナナたち四人は二回目だろ。前に来た時には、実は【四精霊の樹木】を見せなかったんだ」


「どういうこと? 見せなかったって」


ナナが不思議そうに俺を見る。


するとリョウが理由を説明した。


「実はあの時は見せるわけにはいかなかったっす。なぜなら、バレグがさっき言った『精霊の里にいるような感じ』っていうのが理由っす」


その言葉を聞いたマイは、もう一度【四精霊の大樹】へ視線を向けた。


「なるほどね。理解したわ。私たちがまだ精霊と契約していなかったからね」


マイは大樹を見ながら続ける。


「従魔の卵や精霊の指輪とは違って、この大樹そのものが精霊の里へ繋がるヒントになっていたってことね」


「それなら見せなかった理由は理解するわね。この大樹を見たら、精霊の里へ向かうヒントになるものね」


ナナも納得したように頷いた。


「ナナの言う通りね。今なら、見せなかった理由が分かるわ」


ナギサも【四精霊の大樹】を見ながらそう答える。


「精霊との契約をした今だからこそ、この大樹を見れば分かりますね」


バウトも納得したようだった。


「リョウが言った理由は分かる気がするよ。自分も同じ立場ならそうするからね」


サンオンも頷く。


「サンオンの言う通りですね。自分もそうしますね」


六人は、俺たちがこれまで【四精霊の樹木】を見せなかった理由を理解してくれたようだった。


俺たちが話している間も、従魔たちは【四精霊の大樹】の周りで自由に過ごしている。


ルーレイとフィーレイは、大樹の近くで楽しそうにしていた。


ミューローズとセラヴァルも、その傍でゆっくりと身体を休めている。


ナギアは大樹の根元で身体を丸め、ファルギマもすっかり落ち着いた様子でくつろいでいた。


他の従魔たちも、それぞれ自分の落ち着く場所を見つけたようだ。


「なんだか……従魔たちの方がすっかり馴染んでるわね」


ナナが従魔たちを見ながら笑う。


「表情を見れば明らかに馴染んでるよ」


マイの言葉に、俺たちも【四精霊の大樹】の周りへ目を向ける。


六人の従魔たちは、それぞれ思い思いにくつろいでいた。


その表情はどこか安心していて――


まるで故郷へ帰ってきたようにも見える。


「本当に落ち着く場所なんだな」


俺はその光景を見ながら、そう呟いた。


それにしても――


六人がここまで早く理由を理解したことに、俺とリョウは少し意外だった。


「説明するつもりだったけど、いらないみたいだな」


俺がそう言うと、マイが笑いながら答える。


「今までトレン、リョウと一緒にいたら理解出来るわよ」


「私たち六人はやらかし組ですからね。理解するのは早いですよ」


ナギサも当然のようにそう言った。


するとリョウが――


「やらかし組が理解出来るなら、今後もやらかし組にお願いするっす」


「「「無茶振りを投げないで!!」」」


六人が一斉に声を上げる。


俺とリョウは思わず笑ってしまった。


その後、俺たちはホームでゆっくり過ごすことにした。


【四精霊の大樹】の周りでは、それぞれの従魔たちが楽しそうに遊んだり、身体を休めたりしている。


俺たち八人も、その様子を眺めながら話をしたり、笑ったりしながら過ごしていく。


これから先のことは、今は考えなくてもいい。


この時間だけは――


俺たち八人も従魔たちも、ゆっくり休めばいい。


こうして俺たちは【四精霊の大樹】の下で、それぞれ思い思いにリラックスしながら、束の間の時間を楽しく過ごしていくのであった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


今回は【四精霊の大樹】の下で、八人と従魔たちがゆっくりと過ごすお話となりました。


六人の従魔たちが、まるで故郷へ帰ってきたようにくつろぐ姿を見せたことで、【四精霊の大樹】がどれだけ特別な場所なのかも少し伝わったのではないでしょうか。


少し賑やかなやらかし組のやり取りもありながら、八人と従魔たちは束の間の時間を楽しんでいます。


皆様からの応援やブックマーク、評価が執筆の励みになっています。


今後とも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。

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