EPISODE.295話〘新たな火の精霊との契約――そして四人が歩むそれぞれの道〙
今回も『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、新たな火の精霊との出会いをきっかけに、トレンたち四人がそれぞれの目的に向かって行動していきます。
それぞれがどのような時間を過ごし、何を得ていくのか、ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。
それでは、EPISODE.295話をお楽しみください。
予想外の出来事が続き、俺たちも驚きを隠せなかった。
とりあえずバウトとサンオンは、目の前に現れた二体の火の精霊のステータスを確認する事にした。
俺とリョウも【鑑定】を使い、二体の火の精霊のステータスを確認する。
二体とも同じステータスだった。
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種族:【イフリート】
基礎Lv10
HP80 MP102
腕力103 体力100
俊敏89 器用75
知力73 精神52
スキル:
【火魔術・上級】【炎帝障壁】
【炎抜刀】【轟炎雷大盾】
【轟炎流水刃】【煉炎轟掌拳】
【ファイヤープラズマストリーム】
固有加護:【火の精霊の加護】
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俺たちの火の精霊とは少し違うな。
それにしても基礎Lv10とは思えないくらい、ステータスが高い。
スキルを見る限り、防御系のスキルも多い。
どうやら二体とも、防御タイプの火の精霊みたいだな。
そしてバウトとサンオンは、それぞれ火の精霊と契約する事になった。
サンオンが契約した火の精霊の名前は【セラヴァル】。
バウトが契約した火の精霊の名前は【フィーレイ】となった。
「これからよろしくね。セラヴァル。」
「これからよろしくね。フィーレイ。」
「「……コクコク(頷く)」」
セラヴァルとフィーレイは、サンオンとバウトの言葉に頷いた。
するとイフリードライム様が二人へ話しかけた。
「サンオン、バウト。この子たちを君たちに託すよ。これから大切な仲間として、一緒にいてあげてほしい。」
イフリードライム様の言葉を聞いたサンオンとバウトは、しっかりと頷いた。
「「分かりました。」」
こうしてサンオンはセラヴァル、バウトはフィーレイと新たな仲間として歩んでいく事になった。
その後、俺たちはイフリードライム様のいる大精霊の館を後にし、宿屋へ戻った。
そして部屋へ戻ると、今日採取した素材をそれぞれ確認する事にした。
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トレン・リョウ
【火薬草】×25【火炎草】×20
【炎爆烈草】×35【炎翠草】×16
【炎魔草】×20【火属肥料】×15
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バウト
【火薬草】×20【火炎草】×16
【炎爆烈草】×28【炎翠草】×15
【炎魔草】×25【火属肥料】×10
【火臨樹の苗】×1
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サンオン
【火薬草】×30【火炎草】×15
【炎爆烈草】×20【炎翠草】×10
【炎魔草】×30【火属肥料】×18
【火霊樹の種】×1
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改めて確認してみると、目的だった【火属肥料】だけではなく、いろんな素材を採取する事が出来たな。
特にバウトが発見した【火臨樹の苗】と、サンオンが発見した【火霊樹の種】は予想外過ぎる素材だった。
その日はそのまま宿屋でゆっくり過ごした。
翌日――。
俺たち四人は、それぞれ別行動をする事になった。
俺は火の大精霊イフリードライム様のいる大精霊の館へ向かう事にした。
目的は、自分自身をもう一度見つめ直すためだ。
これまで俺は、七つの大精霊から加護を受けてきた。
従魔たちも成長し、俺自身も以前より強くなっている。
だけど――。
本当に俺自身は強くなったと言えるのだろうか。
従魔たちとの信頼。
そして、自分自身の本当の強さと弱さとは何なのか。
今だからこそ、一度自分自身を見つめ直したかった。
そのために俺は、イフリードライム様へ相談しに行く事にした。
一方、リョウは【採掘】【採取】【鑑定】のスキルレベルを上げるため、鉱石や素材を採取出来る場所へ向かった。
鉱石を採掘したり、周囲の素材を採取したりしながら、見つけた素材を【鑑定】して、それぞれのスキルレベルを上げるのが目的だ。
そしてバウトとサンオンは、火の精霊の里でしか手に入らない武器や防具、アイテムなどを購入するため、街を見て回る事になった。
もちろん買い物だけではなく、火の精霊の里に住む住人たちとの交流も目的の一つだった。
こうして俺たち四人は、それぞれの目的のため別行動を始めた。
俺が大精霊の館へ到着すると、イフリードライム様が出迎えてくれた。
「おはよう、トレン。今日は一人なんだね。」
「はい。今日はイフリードライム様に相談したい事があって来ました。」
「相談? 分かったよ。中でゆっくり話そうか。」
俺はイフリードライム様に案内され、館の中へ入った。
そして俺は、ここへ来た理由を話し始めた。
「俺はこれまで、七つの大精霊から加護を受けてきました。従魔たちも強くなって、俺自身も以前より強くなったと思います。」
「だけど、自分自身の本当の強さが何なのか……逆に、自分にはどんな弱さがあるのか、一度見つめ直したいと思ったんです。」
イフリードライム様は、俺の話を黙って聞いていた。
そして少しすると、俺へ話し始めた。
「なるほど。トレンが知りたい事は分かったよ。」
「自分の本当の強さとは何なのか。そして、自分の弱さとは何なのか……その答えを知る事が出来る場所はある。」
「え? 本当ですか?」
「ああ。君たちがまだ行っていないエリアに、その答えはあるよ。」
まだ俺たちが行っていないエリア……。
俺は考えた。
一つしかない。
北エリアだ。
「……北エリアですか?」
俺がそう尋ねると、イフリードライム様は静かに頷いた。
「そうだよ。」
やっぱり……。
するとイフリードライム様は、俺へ忠告するように話した。
「ただし、今のトレンがそこへ行けば、確実に死ぬよ。」
「え……。」
俺は思わず言葉を失った。
「北エリアへ向かう道のりは険しい。今のトレンなら、レベルだけを見れば申し分ないよ。」
「だけど――それだけでは足りないんだ。」
「レベルだけじゃ……足りない?」
「そう。」
俺はイフリードライム様の言葉を聞きながら考えていた。
「何が足りないのかは、私から答えを教えるつもりはないよ。」
イフリードライム様は俺を見ながら、ゆっくりと話を続けた。
「それは、自分自身で見つけなさい。」
俺はその言葉を聞いて、しばらく考えた。
北エリア――。
そこに、自分自身の本当の強さと弱さを知るための答えがある。
だけど、今の俺にはまだ何かが足りない。
「分かりました。イフリードライム様のアドバイスを受け、焦らず、自分で見つけて進みます。」
俺がそう答えると、イフリードライム様は少し嬉しそうに微笑んだ。
「その気持ちがあれば大丈夫だよ。私もトレンには協力してあげたいと思っている。」
「だけど、今はあえて答えを教えないでおくよ。自分自身で見つける事に意味があるからね。」
「はい。ありがとうございます。イフリードライム様。」
俺はイフリードライム様からもらった言葉を、しっかりと胸に刻んだ。
自分の本当の強さとは何なのか。
そして、自分の弱さとは何なのか。
その答えを焦らず、自分自身で見つけていこう。
俺はそう心に決め、大精霊の館を後にした。
そしてそのまま宿屋へ戻っていった。
その後――。
それぞれ別行動をしていたリョウ、バウト、サンオンも目的を終え、宿屋へ戻って来た。
リョウは鉱石や素材を採取しながら、【採掘】【採取】【鑑定】のスキルレベルを上げる事が出来たようだ。
バウトとサンオンは街を散策しながら、武器や防具、アイテムなどを見て回り、火の精霊の里の住人たちとも交流出来たようだ。
そして俺も、イフリードライム様から大切なアドバイスをもらう事が出来た。
それぞれに収穫のある一日になったみたいだな。
その後、俺たち四人は今日あった事を話しながら、しばらくゆっくりと過ごした。
そして明日に備え、それぞれの部屋へ戻って休む事にした。
こうしてそれぞれに収穫のある一日を終え、俺たちは就寝するのであった。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、バウトとサンオンが新たに火の精霊【セラヴァル】【フィーレイ】と契約する事になりました。
その後は四人それぞれが別の目的で行動し、リョウは【採掘】【採取】【鑑定】のスキルレベル上げ、バウトとサンオンは火の精霊の里での買い物や住人たちとの交流を楽しみました。
そしてトレンは、七つの大精霊から加護を受けた今だからこそ、自分自身の本当の強さと弱さを見つめ直すため、イフリードライム様へ相談しました。
そこで北エリアへ繋がる新たな言葉を受け、自分に足りないものを焦らず見つけていく事になります。
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