表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
初めてプレイする、VRMMO。第1エリア〜始まりの街編〜

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/174

EPISODE.28話〘絆が導く新たな力、友好関係解放〙

今回は2話分です。前編と後編になっております。

まず1本目の前編です。

翌日。

俺たちはいつも通り会社で仕事をしていた。

そして昼休み。

社食で昼食を食べ終えた後、西石が珍しく真剣な顔で話しかけてきた。


[東条先輩、自分の武器を作って欲しいっす。お願いします]

[……どうした急に?]

突然のお願いに、俺は驚く。


[実は、あの[黒炎翼ラウザーバード]との戦いの後、自分思ったんすよ。このままじゃ今後もっと厳しい戦いになるって]


西石は真っ直ぐ俺を見る。

[鍛冶錬金工房も出来た事ですし、自分たち専用の武器や防具を作って欲しいっす。イベント開催前にお願いします]


なるほどな……。

確かに、あの戦いは俺たちにとってかなり危険な戦闘だった。


[……わかった。どうせ俺も装備を作る予定だったしな]

[本当っすか!?]

[その代わり、一つ頼みがある]

[何でも言って下さいっす]

[【煉雷鉱石】と【雷氷鉱石】を採掘しに行く。一緒に来てくれ]

[了解っす!]

西石は即答した。


[あと、ある人にも相談しに行く]

[ある人? 誰っすか?]

[それは後で分かる。とりあえず、仕事終わらせるぞ]

[了解っす!]


俺たちは仕事を終え、帰宅後に食事と入浴を済ませるとログインした。

ホームへ入ると、新しく建てた鍛冶錬金工房が目に入る。

改めて見ると、かなり立派だ。

[これで本格的に装備製作が出来るな]

俺は自然と笑みを浮かべていた。


[さて、まずはリョウの武器だな。どんな武器にするんだ?]

[槍っす! 実はまだ【槍術】を全然上げてないんすよ]

[なるほどな。わかった、槍を作ってやる]

[ありがとうございます!]

俺は早速、武器製作の準備を始めた。


武器の型を確認し、素材鉱石を並べる。

[鉄鉱石]

[風鉱石]

[地鉱石]

[翡翠鉱石]


だが――

[……やっぱり【煉雷鉱石】と【雷氷鉱石】が必要か]

俺は必要素材を確認し、リョウへ声をかけた。

[グラディア山岳へ採掘に行くぞ]

[了解っす]

そして俺は、そのままとある場所へ向かった。


コンコン――。

[トレンさんをお連れしました]

[入りなさい]

部屋へ入ると、そこにはルージュギルド長がいた。

[どうも、ルージュギルド長]

[指名依頼以来だね。……それで相談とは?]

俺は本題を切り出す


[護衛依頼について相談しに来ました。どこのギルド団へ頼むか悩んでいて……]

[ふむ。まず、行き先を聞いてもいいか?]

[グラディア山岳です]

[目的は?]

[【煉雷鉱石】と【雷氷鉱石】の採掘です。槍の素材に必要なので]

その瞬間、ルージュギルド長の目が変わった。


[……その採掘、私も同行させてくれないか?]

[……え?]

予想外すぎて固まる。

[もちろん護衛はこちらで用意する。頼む]


……嫌な予感しかしない。

[でも、今から向かう予定ですよ? ギルド長も予定があるんじゃ……]

[今日の予定は明日に変更だ]

即答だった。

[秘書。[月乃轟璃雷]へ護衛依頼を出してくれ]

[かしこまりました。すぐに手配いたします]


えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?


ギルド長、決断早すぎるだろ!?

数分後、秘書が戻ってくる。

[【月乃轟璃雷】のリーダー、イザギーラ様より伝言です。護衛依頼を受諾するとの事です。料金は前回と同額で問題ないそうです]


いや、承諾も早すぎるんだが!?

最強ギルド団ってもっとこう……会うのも難しい存在じゃないのか!?

俺は心の中で全力ツッコミしていた。


[じゃあ準備して来るから、トレンも準備して来な。馬車はこちらで手配しておく]

[……わかりました]

俺はギルド長室を出てホームへ戻り、リョウへ事情を説明した。

当然、西石も叫んだ。


そして数十分後――。


俺たちは商業ギルド前へ集合していた。

そこには【月乃轟璃雷】のメンバーたちが並んでいたが、一人だけ見覚えのない女性がいた。


[トレン、リョウ。体調はもう大丈夫か?]

[お陰様で回復しました。……ところで、その方は?]

俺が尋ねると、イザギーラさんが紹介してくれた。

[こちらは【魔導士】のネイラ。本来の【月乃轟璃雷】の正式メンバーだ]

[ネイラです。よろしくお願いしますね]

[よろしくお願いします]

俺たちは互いに一礼し、早速グラディア山岳へ向かった。


洞窟へ入り、中間地点付近まで進んだ所で採掘を開始する。


[さてと……【捜査】【鑑定】]

スキルを発動すると、鉱石反応が視界へ表示された。

俺は水色に点滅している箇所を採掘する。

すると――。

[……あった! 【雷氷鉱石】だ!]

綺麗な青白い鉱石が姿を現した。

[本当か!?]

ルージュギルド長も慌てて採掘を始める。

[間違いない……本物の【雷氷鉱石】だ!]

めちゃくちゃ興奮してるな、この人。

その後、周辺を採掘した結果――。

…………………………………………………………

トレン・リョウ・エアネス・ナイトディラン

[鉄鉱石]×25

[地鉱石]×35

[風鋼鉱石]×15

[翡翠鉱石]×15

[雷氷鉱石]×30

…………………………………………………………

ルージュギルド長

[鉄鉱石]×20

[浮遊石]×15

[風鋼鉱石]×10

[翡翠鉱石]×15

[雷氷鉱石]×20

…………………………………………………………

かなりの収穫だ。

だが、本命はまだ先にある。


[次の地点へ向かいます]

[……まだ奥へ行くのか?]

[はい。【煉雷鉱石】はさらに五百メートル先です]

[……何でそこまで分かるんだ?]

ルージュギルド長は不思議そうにしながらも、俺について来た。

そして目的地点へ到着し、再び採掘を開始する。


数分後――。


[で、出たぁぁぁっ!! 本当に【煉雷鉱石】だ!!]

ルージュギルド長が大興奮していた。

いや、ギルド長なのにテンション高すぎるでしょ。


採掘結果は――。

…………………………………………………………

トレン・リョウ・エアネス・ナイトディラン

[火鉱石]×50

[炎氷鉱石]×25

[煉雷鉱石]×30

…………………………………………………………

ルージュギルド長

[火鉱石]×20

[炎氷鉱石]×20

[煉雷鉱石]×20

…………………………………………………………

[これだけ採れれば十分ですね。戻りましょう]

俺たちは洞窟を出て街へ帰還した。

ちなみに、出現した魔物は全て【月乃轟璃雷】のメンバーたちが瞬殺していた。


……やっぱり強すぎる。

何でこんな最強ギルド団が普通に護衛してくれるんだ?


[トレン、今日は本当に感謝するよ]

ルージュギルド長が満足そうに笑う。

[また護衛依頼する時は、いつでも俺たち【月乃轟璃雷】を頼れよ!]

[は、はい!]

俺たちは商業ギルド前で解散し、ホームへ戻った。


――その直後。

突然アナウンスが流れる。


【おめでとうございます。初めてNPCギルド団【月乃轟璃雷】と友好関係になりました。今後、協力・護衛などの支援を受けられるようになります】


[……は?]

[[ええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?]]

何でそうなるんだよ!?

友好関係っていつ成立した!?

俺知らないんだけど!?

毎回毎回、何でこうなるんだ!?


心の中でツッコミを入れながら、俺は鍛冶工房へ向かった。

[さて……始めるか!]

[はい、トレンさん! 一緒に頑張りましょう!]

エアネスと共に、俺は武器製作へ取り掛かる。


――この後、とんでもない武器が完成する事を、俺たちはまだ知らなかった。

夕方頃に後編をお送りします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ