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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
第1エリア〜東エリア・バグヴァラの街編

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EPISODE.279話〘それぞれが見つけた卵――四人を驚かせる新たな事実〙

今回もお読みいただきありがとうございます。


今回は、前回に引き続きナナとマイとの話になります。


大精霊エンジェルクライズから言われた事を受け、少しずつ準備を進めていた二人。


そして話は、以前ミラーアリジロの巣城大捜索でそれぞれが見つけた謎の卵へと繋がっていきます。


四人が互いに知らなかった事実とは何なのか。


それでは本編をお楽しみください。

ナナとマイは、自分たちの従魔がユニークモンスターだったと知り、まだ驚いた表情をしていた。


どうやら二人とも、今まで従魔たちの攻撃スキルばかり気にしていて、EXスキルまではちゃんと確認していなかったみたいだ。


「まさかEXスキルを持っていたなんて……全然気付かなかったわ。」


「私もよ。いつも戦闘で使うスキルばかり見ていたから……。」


やっぱりナナとマイは、普段から攻撃に使えるスキルを中心に見ていたんだろうな。


「EXスキルを持っている従魔は珍しいからね。今度からステータスはちゃんと全部確認した方がいいよ。」


「そうっすね。自分たちも従魔のステータスは確認してるっすから。」


「分かったわよ。これからはちゃんと見るわ。」


「私も気をつけるわ。」


これで従魔の話も一段落した。


「それでナナ、さっき話していた始まりの試練は今どうなってるんだ?」


「そうだったわね。話が途中だったわ。」


ナナはそう言って、今の状況を話し始めた。


「私たち、ようやくホームを購入したのよ。」


「え? ホームを購入したのか?」


「そうよ。それだけじゃないわ。【鍛冶錬金工房】も購入したわよ。」


「そこまで進めてたんすか?」


「大精霊エンジェルクライズ様から言われた事もあるからね。私たちなりに必要だと思った事を一つずつ進めているのよ。」


以前、光の精霊の里で大精霊エンジェルクライズ様から、【採掘】だけでは足りず、【錬金】や【鍛冶】をはじめ、他にも必要なスキルがあると言われていた。


更に従魔との連携も必要だと指摘されていた。


ナナとマイは、その言葉をちゃんと覚えていたみたいだ。


「それに商業ギルドとテイマーギルドのランクも少しずつ上げてるわよ。」


「今は素材や鉱石を集めながら、覚えたスキルのレベルを上げているところなの。」


「なる程な。ちゃんと進めてるんだな。」


「当たり前よ。せっかく覚えたんだから、使わないと意味が無いでしょ?」


ナナはそう言って笑っていた。


俺は二人の話を聞いて、もう一つ気になった事を聞いた。


「それなら従魔との連携も前より意識してるのか?」


するとマイが答えた。


「トレンとリョウが言っていた、従魔を護りながら闘うやり方は全然出来ていないの。今まで従魔たちに頼り過ぎていたから、私たちが護るっていうのが出来ていないのよ。今のままじゃ、トレンたちが言っていたように強い敵に遭遇した時、従魔たちを護れない。まさにその通りになるって理解しているのよ。」


そしてナナがこう言った。


「私たちはトレンたちみたいに、ボス級に奇襲されていきなり闘うなんて今まで無かったからね。でも、私たちにもいつか必ず起こり得ると思って、準備はちゃんとしているわよ。」


「そうか。それなら安心したよ。」


「自分たちも最初から出来ていた訳じゃないっすからね。少しずつでいいと思うっすよ。」


「「そうね。」」


ナナとマイは頷いた。


するとナナが、何かを思い出したように話し出した。


「そういえばトレン、リョウ。もう一つ話しておきたい事があるのよ。」


「何だ?」


「ミラーアリジロの巣城を大捜索した時の事、覚えてるでしょ?」


「もちろん覚えてるよ。」


「あの時ね、私とマイがそれぞれ卵を見つけたのよ。」


「「え?」」


俺とリョウは驚いて、ナナとマイを見る。


「あの時、ナナとマイも卵を見つけたのか?」


「まじっすか!? 実は自分も卵を発見したっすよ。しかもトレンも卵を見つけていたっす。」


「「え!? トレン、リョウも卵を見つけたの!?」」


今度はナナとマイが驚いた。


まさかお互いに、あの時卵を発見していたとは思っていなかった。


そしてマイが話し出す。


「あの時は【鑑定】を持っていなかったから、何の卵なのか分からなかったの。それで【鑑定】を覚えてから、回収していた卵を鑑定してみたのよ。」


「それでマイ、卵の鑑定結果は?」


「私たちが見つけた卵は、どちらも【氷の精霊の卵】だったのよ。」


ブーーーーーーーーーーーーーー!!


俺とリョウは飲んでいたものを思わず吹き出した。


「ゲホ……ゲホ……ゲホ……まじっすか? 【氷の精霊の卵】?」


「そうなのよ。鑑定結果を見て私たちもびっくりしたわよ。」


「それでテイマーギルドに行って、登録手続きをしたのよ。今は新しい武器とアイテム製作に没頭中なの。これが今の私たちの状況よ。」


「なる程な。だから俺たちに協力して欲しい事があるんだな。ナナ、マイ。」


二人は頷いた。


するとリョウが話し出す。


「それじゃ、その相談を聞く前に、自分たちが見つけた卵の鑑定結果も話しておくっすよ。」


「ああ。俺たちが見つけた卵も鑑定したんだ。だけどナナとマイが見つけた【氷の精霊の卵】とは違うんだよ。」


「そうなの? それで何の精霊の卵なの、トレン?」


ナナは俺に聞いた。


「驚かないで聞いて欲しい。俺とリョウが見つけた卵は、どちらも【雷の精霊の卵】なんだよ。」


「「え?……雷の精霊……。」」


ナナとマイは一瞬固まった。


「「ええええぇぇぇぇ――!! そうなの!?」」


ナナとマイは驚いて叫んでいた。


まさかあのミラーアリジロの巣城大捜索で、俺たち四人がそれぞれ精霊の卵を発見していたとは思わなかった。


俺たちはお互いの卵の事を知り、しばらく驚きを隠せなかった。


そして少し落ち着いたところで、ナナが俺たちに相談を始めた。


「それでトレン、リョウ。実は相談があるの。」


「昼に会った時に話していた事だな。それで相談とは?」


「私の従魔ヴィーナが、何故か訴えるように反応するクエストがあったのよ。」


「どんなクエストっすか? ナナ。」


「商業ギルドのクエストなんだけどね。え~と確か……。」


「場所は南東の森林で、『水薬草×5』を採取するクエストよ。ナナ。」


「そうだったね。ごめんね、マイ。」


「「『水薬草』!!」」


俺とリョウは思わず声を揃えた。


その素材なら俺たちは知っている。


しかも【水薬草】は俺たちも持っている。


だが俺たちが知っている【水薬草】の採取場所は【水の精霊の里】だった。


「知ってるの? トレン、リョウ。」


「ああ、マイ。俺たちはその素材を知っている。しかも今も持っているよ。」


「ナナ、マイ。落ち着いて聞いて欲しいっす。【水薬草】を採取出来る場所は【水の精霊の里】っすよ。」


「「……水の精霊の里……。」」


ナナとマイは俺たちの言葉を聞いて固まった。


「「ええええぇぇぇぇ――!! なんでそうなるのよ!!」」


ナナとマイは驚いて叫び、俺とリョウはそんな二人を冷静に見ていた。


「それでヴィーナが、このクエストを見る度に反応していたのか……。」


「だからお願い。トレン、リョウ。私たちに協力してくれない?」


「もちろん協力するよ。な、リョウ」


「自分も協力するっすよ。」


「「ありがとう。」」


こうして俺たちはナナとマイに協力する事を了承した。


その後は四人でいろいろと話しながら雑談を楽しみ、俺とリョウは自宅まで送ってもらった。


俺は自宅へ戻ると、そのまま就寝するのであった。

今回もお読みいただきありがとうございます。


今回は、ナナとマイが進めていた準備や、従魔との連携についての考えを話す中で、以前ミラーアリジロの巣城大捜索で見つけていた卵の正体が明らかになりました。


ナナとマイが見つけた【氷の精霊の卵】、そしてトレンとリョウが見つけていた【雷の精霊の卵】。


さらに最後には、ヴィーナが反応していた商業ギルドのクエスト『水薬草×5』について、四人で協力する事になりました。


前に登場した出来事が、少しずつ新たな展開へと繋がっていきます。


最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。


これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。

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