EPISODE.278話〘休暇を終えて――リアル仕事の日常〙
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は、一週間の休暇を終えた東条と西石が、再びいつもの仕事へ戻るお話となります。
休暇明けの会社で社員たちと向き合いながら、二人はそれぞれの仕事を進めていきます。
そして仕事を終えた後、いつもの店では四人で近況を話すことになります。
最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、EPISODE.278話をお楽しみください。
翌日、一週間の休暇を終えた俺たちは、いつも通り会社へ向かった。
仕事を始める前に、俺は社員たちを集めて話をすることにした。
「一週間の休暇でリフレッシュさせてもらったし、今日からまたいつも通り仕事だ。それと休暇前にも伝えたけど、君たちにも三日間の特別休暇を与える。週末と合わせて五日間の休みに調整するから、それぞれ希望の日程を提出してくれ。前に伝えた通り三人ずつ休んで、ゆっくりリフレッシュして来なさい」
「「「ハイ」」」
社員たちはそれぞれ相談しながら、休暇の日程について話し合っていた。
そしていつも通り仕事を始める。
「西石部長、専務に報告に行くぞ」
「わかりました。東条本部長」
俺は西石部長と一緒に専務室へ向かった。
専務室へ到着すると、秘書に用件を伝えた。
秘書が専務室のドアをノックする。
コンコン――。
「専務、東条本部長と西石部長がお見えです」
「入りなさい」
「「失礼します」」
俺と西石部長は専務室へ入った。
「東条本部長、西石部長。ゆっくりリフレッシュ出来たかな?」
「はい、お蔭様でいい休暇でした」
「そうですね。自分もいい休暇を頂いて、本当に感謝致しております。社長と専務には本当に感謝しております」
「そうか。それは良かった。社長も私もそう言ってくれると嬉しいよ。君たちには期待しているから、いつも通りで頼むよ」
「「わかりました。専務」」
俺は専務に、社員たちへ三日間の特別休暇を与えることを説明した。
そして俺と西石部長で、仕事に負担が掛からないように考えた計画書を提出した。
専務は計画書に目を通していく。
「なる程。社員にも三日間の休暇を与えて、週末と合わせて五日間の休みにするんだね。確かに最近は転職する若者も増えている。我が社も他人事ではないからね。出来れば長く働いてもらいたい。その為の休暇という事だね、東条本部長、西石部長」
専務は俺と西石部長が、社員たちにも休暇を取らせようと考えていることに少し微笑んでいた。
「はい、その通りです。私と西石部長だけ休暇を頂いては申し訳ありません。社員たちのお蔭でもありますから。責任は私が取ります。休暇で休む社員の仕事は、私と西石部長がやりますので。この計画書になります」
専務は再び計画書に目を通した。
「分かった。この計画で構わないが、西石部長には七瀬グループ関連、東条本部長には井澤グループ関連の仕事があるのだから、社員の仕事を私と秘書も手伝うから回しなさい。無理はしないように頼むよ」
「「わかりました。そうさせてもらいます」」
俺と西石部長は専務室を出て、仕事に戻った。
そして昼休み。
俺は西石部長と外で昼食を食べるため、店へ入って行った。
すると偶然、七瀬社長と井野秘書に遭遇した。
「七瀬社長、井野秘書!?」
「あら、東条本部長に西石部長。今から昼食?」
「そうっすよ。七瀬社長、井野秘書も今から昼食っすか?」
「ええ。そうよ。なら一緒に食べない?」
「大丈夫ですよ。七瀬社長」
こうして俺たち四人で昼食を食べることになった。
昼食を食べながら、俺は七瀬社長に聞いてみることにした。
「ところで七瀬社長、井野秘書。俺たちと別れた後の状況を聞いてもいいでしょうか?」
「その話をしたかったのよ。仕事が終わったらいつもの店に来れる? 私の車で迎えに来るから」
「わかったよ。俺は大丈夫だよ。西石部長も今日は大丈夫?」
「問題無いっすよ、東条本部長」
「それじゃ16時に終わるから、それでいいかな? 七瀬社長、井野秘書」
「ありがとうね、東条本部長、西石部長。井野秘書、夕方の予定を空けて。今日予定している分は会長に回して」
「わかりました。そのようにスケジュールを変更しますね、七瀬社長」
なんでやねん!
またかよ!
俺たちを優先しすぎるだろが!!
なんでそうなるんだよぉぉぉ!
俺は心の中でそうツッコミを叫んでいた。
昼休みを終えた俺たちは会社へ戻った。
午後からの仕事を始める前に、俺は再び社員たちを集めた。
専務からも了承を得たことを伝え、休暇の日程を決めたら計画書を提出するように指示を出した。
その後、社員たちはいつも通り仕事をこなしていく。
そしてそれぞれ仕事を終えて退社していった。
俺と西石部長も予定通り16時頃には全ての仕事を終えた。
会社から出ると、一台の車が止まっていた。
「東条様、西石様。七瀬社長のご指示でお迎えに参りました」
「わかりました。ありがとうございます」
俺と西石部長は車へ乗り込んだ。
すると車の中には七瀬社長と井野秘書も乗っていた。
そして俺たち四人は、例の行きつけの店へ向かった。
店へ到着すると、店員に案内されて個室へ入った。
料理が揃い、俺たちはそれぞれ飲み物を手に取った。
「それじゃ、乾杯」
「「「乾杯!」」」
「ここからはフラットで話すわよ」
「わかったよ。それで、ナナとマイはあれから別れてからの状況を先に聞こうか?」
「そうっすね。いつも俺たちからだから、今回はナナ、マイから状況を知りたいっすね」
俺たちがそう言うと、ナナとマイが話し出した。
「わかったわよ。私とマイはあの後、南エリアに戻ってホームに戻ってから、大精霊エンジェルクライズに言われた始まりの試練をやっているのよ」
するとマイが、その前にスキルを習得したことを話した。
「その前にスキルを習得したわ。【採掘】【採取】【錬金】【調合】【鍛冶】をね。後、【鑑定】と【捜査】もね。私たちなりに考えて、必要だと思ったスキルを習得したのよ」
俺とリョウはその話を聞いて、やっぱりやらかしてると思いながら笑いを堪えていた。
「何笑ってるのよ? トレン、リョウ」
「ごめん、ごめん。だってそれだけ習得したら……アハハハ(笑)」
「トレン、正直に話すっすよ(笑)」
ナナとマイは不思議そうに俺たちを見ていた。
「【捜査】はレアスキルだよ。習得者は少ないからね。それに、ナナとマイは従魔たちのスキルをちゃんと見てないだろ?」
「どういう事?」
「EX持ちの従魔はユニークモンスターっすよ」
「「え?…………ええええぇぇぇー! そうなの?」」
ナナとマイは、自分たちの従魔がユニークモンスターだったことを知り、驚きを隠せなかった。
こうして二人は、自分たちの従魔の意外な事実を初めて知るのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、一週間の休暇を終えた東条と西石が、再びいつもの仕事へ戻るお話となりました。
社員たちにも特別休暇を取ってもらうため、専務へ計画を提出しながら、二人らしく周りのことも考えて仕事を進めていきます。
そして仕事を終えた後は、いつもの店でナナとマイの近況を聞くことになりました。
そこで分かったのは、二人が新たなスキルをいくつも習得していたこと。
さらに、自分たちの従魔がユニークモンスターだったことまで初めて知ることになりました。
リアルでの仕事と、ゲームでの近況が繋がる一日となりました。
最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。
これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




