EPISODE.275話〘闇の精霊の里での採掘――新たな収穫と予想外の出来事〙
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は、トレンたち四人が【闇の精霊】たちに案内され、目的である鉱石の採掘へ向かいます。
四人で始める新たな採掘の中、どのような収穫が待っているのか。
そして採掘を終えた後、四人に何が起こるのか。
最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、EPISODE.275話をお楽しみください。
翌日、俺たち四人は宿屋を出て、【闇の大精霊アゼルオメガ】様の待つ【大精霊の館】へ向かった。
俺たちが館に到着したその時、館からアゼルオメガ様が現れた。
「昨日はゆっくり休めたかな?」
「お蔭様でゆっくり休めました」
「そうか、それは良かった。さて、君たちの目的は【闇属性鉱石】だね」
するとアゼルオメガ様は指をパチンと鳴らした。
その瞬間、四体の【闇の精霊】が姿を現れた。
「この闇の精霊たちが採掘場所まで案内をしてくれる」
「わかりました」
「それじゃ案内をお願い致します」
「……コクコク」
四体の闇の精霊たちは頷いた。
俺たち四人は、採掘場所まで闇の精霊たちに案内されることになった。
里を出て少し歩いていると、洞窟が見えてきた。
「ここなのかい?」
闇の精霊たちは頷き、そのまま俺たち四人を洞窟内へ案内していく。
洞窟内に入って一時間後。
先を進んでいた闇の精霊たちが突然立ち止まり、ここだと言うようにジェスチャーをした。
「わかった。ここで採掘した鉱石は俺たちが貰っていいのかい?」
四体の闇の精霊たちは頷き、どうぞどうぞと言うようにジェスチャーした。
「それじゃ採掘するか。リョウ、バウト、サンオン」
「了解っす。採掘するっすよ」
「そうですね。採掘しましょう」
「楽しみですよ。採掘するのが」
俺たちはそれぞれ採掘を開始した。
そして次々と鉱石を採掘していく。
「闇の鉱石は不気味なイメージだったけど、綺麗な鉱石だな」
俺だけそう思ったが、リョウ、バウト、サンオンも同じような表情をしていた。
みんな同じ意見みたいだな。
俺たち四人はそのまま採掘を続けていく。
すると俺は、採掘した鉱石の中でかなり綺麗な輝きをしている鉱石を発見した。
「なんだ? 綺麗な鉱石だな。宝石の様な鉱石を採掘したな」
俺だけかと思ったら――。
「綺麗な輝きの鉱石っすね」
どうやらリョウも同じ鉱石を採掘したらしい。
その後しばらくして。
「今までで一番綺麗な鉱石ですね。他の鉱石も綺麗だけど、この鉱石だけは飛び抜けている」
サンオンも同じ鉱石を採掘したみたいだな。
「これは綺麗な鉱石だな。何って鉱石なのかな?」
バウトも採掘したみたいだな。
すると俺たちを案内してくれた四体の闇の精霊たちが、何故かオロオロしていた。
…………………まさか?
この鉱石はもしかして……。
「……リョウ、闇の精霊たちが……」
「言わなくても察してるっすよ。あの驚きでもう確定案件でしょ。トレン」
「【鑑定】するぞ、リョウ」
俺とリョウは鉱石を【鑑定】した。
だが、その結果を見た俺たちは衝撃を受けた。
「……【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】?」
――――――――――――――――――――――
【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】
闇の精霊の里でしか採掘する事が出来ない【超希少幻鉱石】。
採掘率2%。
闇の精霊たちでも滅多に発見する事が出来ない超難易度鉱石。
発見した精霊には、オリジナル製作者として名前を付ける事が許される名誉が与えられる。
――――――――――――――――――――――
やっぱりやらかしてるやんかい!
なんでやねん!
本当に2%かよ運営さん!
簡単に採掘して発見出来るわけ無いだろアホンダラ!
俺は心の中でそう思ってツッコミをした。
「……リョウ、バウトとサンオンに伝えよう」
「そうっすね。多分、驚くと思うっすよ」
俺とリョウはバウトとサンオンに、俺たちが採掘した鉱石と同じ【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】だと伝えた。
そして案の定、二人は――。
「「え?……ええええぇぇぇぇ〜!! 超希少幻鉱石なのぉぉぉ〜!!」」
バウトとサンオンは聞いた瞬間、驚きの余り洞窟内に叫び声を響かせるのだった。
その後、俺たちは数時間採掘し続けた。
「かなり採掘したな」
「本当っすね。予想外の鉱石もですけどね」
「みなさん、それぞれいろんな鉱石を採掘してますよね。バウト」
「そうですね。トレン、リョウにお願いして良かったと思いますよ、サンオン」
二人とも謙虚だよな。
俺たちはそれぞれ採掘した鉱石を確認した。
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トレン・リョウ
【闇結晶鉱石】×100
【闇黎雫結晶鉱石】×50
【闇翡翠麗鉱石】×40
【闇夜霊翠鉱石】×35
【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】×22
――――――――――――――――――――――
バウト
【闇結晶鉱石】×50
【闇黎雫結晶鉱石】×40
【闇翡翠麗鉱石】×25
【闇夜霊翠鉱石】×20
【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】×11
――――――――――――――――――――――
サンオン
【闇結晶鉱石】×50
【闇黎雫結晶鉱石】×30
【闇翡翠麗鉱石】×30
【闇夜霊翠鉱石】×20
【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】×11
――――――――――――――――――――――
「それじゃそろそろ里に帰るか」
「そうっすね。かなり採掘したっすね」
こうして俺たち四人は採掘を終え、【闇の精霊の里】へ戻って行った。
里に到着した俺たちは、そのまま【大精霊の館】へ向かった。
すると館からアゼルオメガ様が現れ、俺たちを出迎えてくれた。
「どうだったかな? 収穫は?」
「お蔭様で採掘出来ましたが、ちょっと問題が」
「分かった。中に入って聞こう」
俺たちは【大精霊の館】へ入って行き、大広間で話をすることになった。
「それで話とは?」
俺とリョウは【マジックボックス】から【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】×22個を取り出した。
「これは【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】だね。二人共、どういう事かな?」
「俺たちはこれが目的ではありません。しかし、バウトとサンオンも採掘しております。だからバウトとサンオンには、採掘した【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】を所有する許可をお願い致します」
俺とリョウは【闇の大精霊アゼルオメガ】様に頭を下げた。
「な!?……トレン、リョウ何故……」
俺はバウトとサンオンを制止した。
これは俺たちのやり方だからと伝えると、二人は納得出来ない表情をしていた。
「これが俺たちのやり方なんだ。理由もあるんだ」
「自分もトレンと同じ考えっす。何故って思うかもしれないっすけど、自分とトレンは精霊の里を教えるつもりはないって言ったよね。バウト、サンオン」
「前に運営にも直接確認したんだ。もし精霊の里の場所が広まって、荒らし目的のプレイヤーが来たり、精霊たちに危害を加えるような事があったらどうなるのかって」
「俺たちは、そんな事になったら精霊たちを護る。たとえペナルティを受ける事になってもな」
「自分も同じっす。だから精霊の里に関する事は、簡単に他のプレイヤーへ教えたくないっす」
「そういう事さ、バウト、サンオン。済まない。これが俺たちのやり方なんだ」
するとバウトとサンオンも、それぞれ自分たちが採掘した【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】を取り出した。
「私とサンオンだけ頂いて、トレンとリョウが返還するのは違うと思います。それなら私も返還致します」
「バウト、これは俺たちだけ……」
「私もバウトと同じ意見です。トレンとリョウはそれでいいかもしれません。ですが、私たちは仲間として一緒にここまで来たんですよ。それなら私もバウトと同じく返還しようと決めました」
バウトもサンオンも、仲間として一緒にここまで来たのだと言った。
俺とリョウは二人の意見を聞き、了解することにした。
「そうですね。今、俺たちは一緒にここまで来た仲間だと本当にそう思う」
「自分とトレンは本当に仲間に巡り会えているっすね」
俺たちの会話を聞いていたアゼルオメガ様は、嬉しそうに微笑みながら指をパチンと鳴らした。
すると四体の闇の精霊たちが姿を現し、俺たち四人の前で止まった。
「この子たちは君たちと共鳴し、一緒に居たいそうだ。この子たちをお願いするよ」
「「「「え?………ええええぇぇぇぇ――なんでそうなるんだよぉぉぉ!!!」」」」
こうして俺たちは、予想外の闇の精霊との契約を聞かされ、雄叫びを上げるのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、闇の精霊たちに案内され、トレンたち四人が目的の鉱石を採掘するお話となりました。
採掘の途中では、まさかの【闇霊轟極黎華麗雫鉱石】まで発見し、今回もトレンたちらしい予想外の結果となりました。
そして採掘した鉱石を巡って、トレンとリョウ、バウトとサンオンがそれぞれの考えを話し、改めて四人が仲間として一緒にここまで来たことを感じる場面となりました。
そんな四人の前に現れた四体の【闇の精霊】。
最後はまさかの契約の話まで出てきて、四人揃って雄叫びを上げる結果となりました。
最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。
これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




