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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
第1エリア〜東エリア・バグヴァラの街編

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EPISODE.274話〘闇の精霊の里へ――美しき街と幻想の夜景〙

いつも読んでいただきありがとうございます。


今回は、トレンたち四人がついに【闇の精霊の里】へと辿り着きます。


これまで訪れてきた精霊の里とはまた違う、美しい夜景に包まれた街の雰囲気も楽しんでいただけたらと思います。


そして里で過ごす中、トレンとリョウには新たな出来事が待っています。


それでは、EPISODE.274話をお楽しみください。

無事に洞窟の中へ入れた俺たち四人は、さらに奥へと進んで行った。


俺とリョウはすぐに【捜査】と【鑑定】を発動させ、洞窟内を調べながら進んでいく。


「しかし、何処に【闇属性鉱石】があるのでしょうか?」


「解放されてから、かなり奥へ進みましたね」


バウトとサンオンがそう会話していた。


俺とリョウには、ある予感がしていた。


【闇属性鉱石】があるとすれば精霊の里、つまり【闇の精霊の里】にあっても不思議ではない。


レイディアとニーナシュンが洞窟内を明るく照らしてくれているお陰で、俺たちは問題なく奥へと進んでいく。


そして中へ入って約三十分後。


突然、先を進んでいたレイディアとニーナシュンが立ち止まった。


「ここに何かあるのか? レイディア、ニーナシュン」


「「……コクコク」」


二体が同時に頷いた、その時だった。


突然、何処からか声が聞こえてきた。


「待っていたよ、トレン。そしてリョウ・バウト・サンオンよ。ようこそ闇の精霊の里へ」


この声は――。


「闇の大精霊アゼルオメガ様、お陰様で魔神四天王を倒せました」


「そうか、そうか。これで我々精霊たちも自由になれるから感謝してる」


「「「え? ええええぇぇぇぇ!! 闇の大精霊アゼルオメガ様」」」


リョウ、バウト、サンオンは大精霊様の登場に驚いていた。


まさか【闇の大精霊アゼルオメガ】様自ら、俺たちを出迎えてくれるとは思ってもいなかった。


「君達を里へ歓迎するよ。君達の目的は我々の里に有るのだから、後で案内するよ。さあ、中へどうぞ」


俺たちはアゼルオメガ様に案内され、【闇の精霊の里】へ入って行った。


そして里へ入った俺たちは、その光景を見て思わず足を止めた。


「綺麗だな。凄すぎるな、ここは」


「そうっすね。夜の里って感じっすね」


「初めて闇の精霊の里に入ったけど綺麗ですね。まさに夜景ですね、サンオン」


「本当ですね。まさに夜景の里ですね、バウト」


俺たち四人は【闇の精霊の里】の雰囲気に感動していた。


「そう言ってくれると嬉しく思うよ。さあ、宿屋はこちらで手配しているから案内するよ」


俺たちはアゼルオメガ様に案内され、宿屋へと向かった。


「宿の主には話を通してあるから、ゆっくり休むといい。街の散策も自由だし、武器・防具・アイテムも購入できるから安心して楽しんでいきなさい」


「ありがとうございます、アゼルオメガ様」


俺たちは宿へ入り、宿の主人に出迎えられた。


そしてそれぞれの部屋へ案内され、俺とリョウは部屋でくつろぐことにした。


一方、バウトとサンオンは早速街へと向かって行った。


「バウトとサンオンは早速街に行ったみたいだな。多分、闇属性専用の武器や防具を購入しそうだな」


「そうっすね。自分はゆっくりしたいっすよ。自分を見つめ直すいい機会っすから」


「そうだな」


俺とリョウが部屋でのんびりくつろいでいると、突然ドアをノックする音がした。


コンコン――。


「トレン、リョウ。今大丈夫かな?」


「アゼルオメガ様?」


まさか大精霊様が自ら訪ねて来るとは思っていなかったので、俺は慌ててドアを開けた。


「急に済まないね。大丈夫だったかな?」


「大丈夫ですよ、アゼルオメガ様。のんびりくつろいでいましたので」


「そうっすよ。のんびりさせて頂いてるっす」


「それは何よりだよ。ところでトレン、リョウ。君たちに用があるんだ。大丈夫かな?」


「大丈夫ですよ」


「自分も大丈夫っすよ」


「ありがとう。では案内するから、ついて来なさい」


俺とリョウは【闇の大精霊アゼルオメガ】様の後をついて行った。


そして向かった先は【大精霊の館】であった。


俺たちは【大精霊の館】へ入って行き、大広間へと案内された。


するとアゼルオメガ様が、俺たち二人をここへ連れて来た理由を話し始めた。


「君たち二人をここに連れて来た理由だが、トレンは魔神四天王アイムフィロゼとの激闘の中で答えを見つけた。そしてリョウよ」


「はい、アゼルオメガ様」


「やっと答えを見つけたみたいだね。自分自身の中にある真の弱さを」


「はい、アゼルオメガ様。自分は強い敵に勝って強くなったことで、いつの間にか自分自身の強さを過信していました」


リョウは自分自身の答えをアゼルオメガ様に話していく。


「そして自分の力では勝てないと思った時、トレンや従魔たち、それにクライザーヴァイザに頼り過ぎていました」


「だから自分は、弱い自分自身から逃げていたっす」


リョウの答えを聞いた【闇の大精霊アゼルオメガ】様は、微笑みながら頷いた。


そしてリョウに【闇の大精霊アゼルオメガの加護】と【闇属性・極】を授けた。


するとアゼルオメガ様は俺たちを見ながら話を続けた。


「さて、君達が探している【闇属性鉱石】は明日案内するから、それだけだよ」


「わかりました。バウトとサンオンにも伝えておきます」


こうして俺たちは【大精霊の館】を出て宿屋へ戻り、明日に備えるのであった。


だが俺たちは、この後予想外の出来事が待っていることを、まだ知らないのであった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


ついに辿り着いた【闇の精霊の里】。


闇という名前からは少し意外に感じるような、美しい夜景に包まれた街として登場しました。


そして【闇の大精霊アゼルオメガ】との再会では、魔神四天王アイムフィロゼとの戦いを経て、自分自身の真の弱さに気付いたリョウも認められることになりました。


トレンだけではなく、リョウも自分自身と向き合ったことで【闇の大精霊アゼルオメガの加護】と【闇属性・極】を授かる形となります。


まだ四人の目的である【闇属性鉱石】には辿り着いていませんが、まずは【闇の精霊の里】での時間を楽しんでいただけたら嬉しいです。


最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。


これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。

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