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VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?  作者: うさだデジ子
第1エリア〜東エリア・バグヴァラの街編

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EPISODE.269話〘重なる二人の想い――新たな姿ヴィグロズナックル〙

いつも読んでいただきありがとうございます。


今回は、トレンとヴィグロッガズの想いが重なり、新たな姿へと変わっていくお話となります。


その力がどのような形となって現れるのか、最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。


それでは、EPISODE.269話をお楽しみください。

全てが停止している中、俺は闇の大精霊アゼルオメガ様から加護と新たな力を授かった。


そして――。


止まっていた全てが再び動き始める。


「死にな! 下等人間がぁぁぁぁ! 【魔神衝撃拳】!!」


アイムフィロゼが凄まじい速さで俺へ迫ってきた。


そして強烈な拳が俺に襲いかかる。


ドゴォォォォォォーン!!


凄まじい衝撃が洞窟内に響き渡った。


だが――。


俺はその場から動いていなかった。


アイムフィロゼの拳を、俺は片手で掴んでいた。


「なっ!……バカな。我の攻撃を防いだだと……」


俺自身も身体の中から今までとは違う力を感じていた。


アゼルオメガ様から授かった加護。


そして、自分自身で気付いた真の弱さ。


今なら分かる。


俺はアイムフィロゼの拳を掴んだまま、静かに呼び掛けた。


「…………いくよ。ヴィグロッガズ」


すると【黎緑月麗ヴィグロズナックル】から、ヴィグロッガズの声が聞こえてきた。


(ああ。俺とトレンの真の弱さを力に……互いの想いを一つにするんだ)


俺は静かに頷いた。


(いくぞ、トレン。融合だ)


「ああ!」


俺は【黎緑月麗ヴィグロズナックル】へ力を込める。


「我に応えよ! 【黎緑月麗ヴィグロズナックル】!!」


その瞬間――。


凄まじい威圧が辺り一帯を震わせた。


俺の全身から眩い光が溢れ出す。


【黎緑月麗ヴィグロズナックル】に宿るヴィグロッガズの魔力。


そして俺自身の魔力。


二つの魔力が一つへ重なっていく。


漆黒と深緑のオーラが俺の身体を包み込み、激しく渦を巻いていった。


「なっ……何だこの力は……!?」


アイムフィロゼが驚きながら俺を見る。


やがて光が静かに消えていく。


そして――。


俺の姿は大きく変わっていた。


そこに現れた姿は、ヴィグロッガズ。


だが以前の魔人ヴィグロッガズとは違う。


更なる力へ到達した――。


【覚醒魔神ヴィグロッガズ】の姿だった。


「なっ!……貴様ぁぁぁ! ヴィグロッガズ!!」


アイムフィロゼが俺の姿を見て叫んだ。


だけど――。


今、この身体を動かしているのは俺だ。


声も俺自身の声だった。


「…違う。俺はトレンだよ」


俺は掴んでいたアイムフィロゼの拳に力を込めた。


「なっ!?」


「【魔神覇】!!」


ドゴォォォォォォーン!!


「グッハ……!!」


アイムフィロゼの身体が凄まじい勢いで吹き飛ばされた。


そのまま地面へ激突する。


俺は自分の両腕を見る。


そして気付いた。


【黎緑月麗ヴィグロズナックル】の姿も変わっている。


俺はすぐに【鑑定】で確認した。


――――――――――――――――――――――


【黎緑月麗光ヴィグロズナックル】


レア度★10 品質★10


耐久:70000

効果:攻撃2500 腕力1000 俊敏600


スキル:


【魔闘神速】【超闘神速】

【魔衝撃波】【魔闘神烈脚】

【魔神覇】【魔神氷炎光弾】

【魔神烈破】【魔神轟雷帝】

【魔神轟殺天翔】【月麗昇龍拳】

【波動闘神覇】【波動魔神拳】


奥義:【魔闘神滅殺瞬獄乱舞】

――――――――――――――――――――――


「……マジかよ」


武器そのものまで進化している。


しかも新しいスキルまで増えていた。


すると――。


【黎緑月麗光ヴィグロズナックル】からヴィグロッガズの声が聞こえてきた。


(トレン……お前と巡り会えて本当に感謝する)


俺はその言葉を聞いて少し笑った。


「気にするなよ。純粋さに俺も感謝しているからさ。さあ、本当の想いを力にヤツを倒すぞ!」


(ああ! おもっきり派手にやろうぜ、トレン!)


「ああ!」


俺は再びアイムフィロゼへ顔を向けた。


するとアイムフィロゼは、ゆっくりと立ち上がる。


「ペッ……何故下等人間の貴様が、ヴィグロッガズの姿になってるんだよぉぉぉ!」


怒りを露わにしながら俺を睨み付けていた。


俺もアイムフィロゼを真っ直ぐ見据える。


「いくぞ、魔神アイムフィロゼ!」


「舐めるなぁぁぁぁ! クソ人間がぁぁぁ!」


こうして俺と魔神アイムフィロゼは、遂に最終決戦へ入っていくのであった。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


今回は、トレンとヴィグロッガズの想いが重なり、新たな姿へと変わるお話となりました。


そして【黎緑月麗ヴィグロズナックル】も新たな姿となり、魔神アイムフィロゼとの最終決戦へ進んでいきます。


次回も、トレンと魔神アイムフィロゼの戦いの続きを楽しんでいただけたら嬉しいです。


最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。


これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。

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