EPISODE.265話〘ジェノヴィラ山岳の洞窟――再び甦る、迫る魔神の脅威〙
今回は短い文書になります。
ご理解を頂けたら幸いです。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今回は、トレンたちがジェノヴィラ山岳へ向かい、特殊イベントに関係する洞窟を目指していきます。
新たな場所で何が待っているのか、最後まで楽しんでいただけたら嬉しいです。
それでは、EPISODE.265話をお楽しみください。
まさか、いきなり魔物の大群に遭遇するとは思っていなかった。
俺たちは従魔たちと協力しながら、魔物の大群を全て殲滅させた。
その後、俺たちはバウトの案内で【ジェノヴィラ山岳】へ向かっていた。
そして数時間後――。
ようやくジェノヴィラ山岳の入り口へ到着した。
「ここがジェノヴィラ山岳か」
「はい。目的の洞窟はここから更に先にあります」
「まだ先なんすね」
俺たちはそのままジェノヴィラ山岳の中へ入っていった。
道中でも何度か魔物に遭遇したが、ほとんどは従魔たちが倒してくれた。
優秀すぎるよ、従魔たちは本当に。
俺は心の中でそう思っていた。
そして二時間後――。
ようやく俺たちは一つの洞窟の前へ到着した。
「ここが前に話した、新たな洞窟の入り口です」
バウトが洞窟を見ながら話した。
「ここか……」
見た感じでは普通の洞窟にしか見えない。
だけど、この中に今回の特殊イベントに関係する何かがあるんだよな。
俺は洞窟の中へ向けて【捜査】と【鑑定】を発動させた。
すると――。
かなり複雑な洞窟内だな。
いくつもの道に分かれている。
これだけ複雑なら、何も知らずに入ったら迷う可能性もありそうだ。
俺がそんなことを考えていた――その時だった。
「……!?」
【捜査】に一つの反応を感じ取った。
この感じ……。
どこかで感じたことがある。
俺はもう一度、反応を確認する。
そして思い出した。
以前、バザドルの街から離脱する時に戦った相手。
【魔人四天王】よりも更に上位の存在――。
(まさか……この気配、あの時と似ている)
俺の表情が一気に険しくなる。
(【魔神四天王】がいるのか?)
すると隣にいたリョウが、俺の様子がおかしいことに気付いた。
「トレン、どうしたっすか?」
「リョウ……いるぞ」
「何がいるんすか?」
俺はもう一度【捜査】で確認する。
間違いない。
気配は一体。
だけど、あの時とよく似ている。
ここで隠していても仕方がないな。
俺はバウトとサンオンへ顔を向けた。
「バウト、サンオン。この洞窟にヤバい魔物がいる」
「ヤバい魔物ですか?」
「何がいるんですか?」
俺は少し間を空けてから答えた。
「……【魔神四天王】が一体いる」
「「なっ!? 魔神四天王!?」」
バウトとサンオンは驚きを隠せない様子だった。
そしてリョウも目を見開いていた。
「まさか……魔神四天王がいるんすか!?」
「ああ。前に俺が戦ったヤツと似た気配だ。おそらく間違いない」
リョウは【魔神四天王】について、以前レガクロスさんたちから話を聞いただけで、実際に戦ったことはない。
俺とリョウは以前、レガクロスさんたちから言われた言葉を思い出していた。
――今のお前たちじゃ勝てない。
まさか東エリアへ来て、再び【魔神四天王】と関わることになるとは思ってもいなかった。
だがこの後、トレンは再び【魔神四天王】との戦いに挑む事になるのであった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回は、トレンたちがジェノヴィラ山岳へ入り、特殊イベントに関係する洞窟へ到着するまでを描きました。
洞窟の内部を【捜査】で確認したトレンが感じ取ったのは、以前バザドルの街で戦った相手とよく似た気配。
そして、その正体が【魔神四天王】だと分かり、トレンとリョウにとっての出来事が再び繋がり始めることになりました。
かつては今の自分たちでは勝てないと言われた存在を前に、トレンたちがこれからどのように動いていくのか。
次回もジェノヴィラ山岳の洞窟での続きを描いていきますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。
最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。
これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




