EPISODE.260話〘東エリアへの第一歩――新たな仲間と特殊イベント〙
いつもお読みいただきありがとうございます。
今回から新たな章に入ります。
最後までお読みいただけたら嬉しいです。
それでは、EPISODE.260話をお楽しみください。
まさか、バウトさんが発見した特殊イベントに、以前メーラさんから貰った【鉱山採掘権利書】が関わっているとは思っていなかった。
しかも成功報酬は――。
【闇の精霊の里】
【闇の精霊】
まさか、ここで新たな精霊の里が関わってくるとはな。
俺がそんなことを考えていると、隣にいたリョウが画面を確認していた。
そういえば、もう一つ確認していることがあったな。
サンオンさんが売って欲しいと言っていた【炎帝轟黎グロー】についてだ。
リョウは念のため、運営側へ問い合わせをしていた。
すると――。
「トレン、運営から返事が来たっす」
「そうか、それで運営の返事は?」
「自分が【炎帝轟黎グロー】を買った時の1億Gで売却するなら問題ないみたいっす」
「それなら大丈夫だな」
リョウはサンオンさんへ顔を向けた。
「サンオンさん。運営側から返事が来たっす」
「どうでしたか?」
「自分が買った時と同じ1億Gで売却するなら問題ないとのことっす」
「本当ですか。それでは1億Gでお願いいたします」
「わかったっす」
こうしてリョウは、サンオンさんへ【炎帝轟黎グロー】を1億Gで売却することになった。
(※オークション終了後、落札額を受け取った資金を支払った設定)
これでサンオンさんの用件も無事に終わったな。
俺は再びバウトさんへ顔を向ける。
「バウトさん。俺とリョウも東エリアへ向かいます」
「本当ですか?」
「はい。【鉱山採掘権利書】の所有者が必要なら、俺たちも行かないと駄目ですからね」
「ありがとうございます」
バウトさんは俺たちへ頭を下げた。
するとバウトさんは、今度はサンオンさんへ顔を向けた。
「サンオンさん。よろしければ今回の特殊イベントに一緒に協力していただけませんか?」
「私もですか?」
「はい」
サンオンさんは少し考えると頷いた。
「分かりました。私でよければ協力いたします」
「ありがとうございます」
これで俺とリョウ、バウトさん、サンオンさんの四人で東エリアへ向かうことになった。
ただ、その前に一度ホームへ戻っておきたいな。
俺は三人へ話した。
「東エリアへ向かう前に、一度俺とリョウはホームへ戻って準備をしてもいいですか?」
「もちろん構いません」
「自分も準備してからの方がいいと思うっす」
バウトさんとリョウがそう答えた。
「それなら、サンオンさんとバウトさんも一緒に来ませんか?」
「私たちもですか?」
「はい。準備が終わったら、そのまま一緒に東エリアへ向かえますから」
「分かりました」
「私も構いませんよ」
二人も了承してくれた。
するとアルジェリナギルド長が話し出した。
「それじゃ、話も決まったことだし、一度商業ギルドへ戻ろうか」
「「はい」」
俺たちは宿屋を出ると、アルジェリナギルド長と一緒にスヴァログの街へ戻り、そのまま商業ギルドへ向かった。
商業ギルドに到着すると、アルジェリナギルド長はサンオンさんとバウトさんへ話した。
「二人は私のギルド長室で待っているといいよ」
「ありがとうございます」
「お言葉に甘えさせていただきます」
サンオンさんとバウトさんは、アルジェリナギルド長と一緒にギルド長室へ向かった。
俺とリョウは一度商業ギルドを出て、ホームへ戻ることにした。
そして――。
ホームに戻った俺とリョウは、今回連れて行く従魔たちを考えていた。
「俺はエアネスとレイディアは確定だな」
「そうっすね」
それにセフィラ、ガルロード、ファヴァンも連れて行く約束をしていたからな。
今回はこの三体も一緒に連れて行こう。
俺は三体のレベルを確認した。
セフィラはLv30。
ファヴァンとガルロードはLv25だった。
「ファヴァンとガルロードはまだLv25か」
「少し低いっすね」
「まあ、東エリアまで移動しながらレベルを上げればいいだろ」
「それがいいっすね」
これで俺が連れて行く従魔は――。
エアネス、レイディア、セフィラ、ファヴァン、ガルロード、この五体だ。
「リョウは誰を連れて行くんだ?」
「自分はナイトディラン、ニーナシュン、シドレア、ヴァルーラ、ギーガルスを連れて行くっす」
こうして俺とリョウは、東エリアへ連れて行く従魔を決めた。
準備を終えた俺たちは、従魔たちを連れて再び商業ギルドへ向かった。
ただし、道中で姿を見せているのはエアネス、ナイトディラン、レイディア、ニーナシュンだけだ。
他の従魔たちは訳あって姿を消している。
しばらく歩き、俺たちは商業ギルドへ到着した。
中へ入ると受付嬢が俺たちのところへ来た。
どうやらアルジェリナギルド長から、俺たちが戻ってきたらギルド長室へ案内するように言われていたらしい。
「トレンさん、リョウさん。ギルド長室へご案内いたします」
「お願いします」
俺たちは受付嬢の案内でギルド長室へ向かった。
ギルド長室の前に到着すると、受付嬢が扉をノックした。
「トレンさんとリョウさんをお連れしました」
「入りなさい」
受付嬢が扉を開けた。
「「失礼します」」
俺とリョウが中へ入ると、サンオンさんとバウトさんはギルド長室でゆっくりくつろいでいた。
「サンオンさん、バウトさん。お待たせしました」
「いえ、大丈夫ですよ」
「私たちもゆっくりさせていただいていましたから」
するとアルジェリナギルド長が受付嬢へ話した。
「ありがとう。下がっていいよ」
「はい。失礼いたします」
受付嬢は頭を下げると、ギルド長室を出て行った。
その直後――。
サンオンさんとバウトさんが俺たちの従魔たちを見て驚いた。
「噂で聞いていた以上に凄いですね。バウトさん」
「確かにそうですね。お二方が従魔たちと一緒に今まで数々の強敵を倒してきたのも納得いたしますよ。サンオンさん」
いやいや。
二人とも、謙虚過ぎるよ。
俺は心の中でそう思っていた。
「実は俺とリョウの従魔は、それぞれ五体います」
「五体ですか?」
サンオンさんが驚きながら聞いてきた。
「はい。ただ、訳あって三体ずつ姿を消しています」
するとリョウも続けて話した。
「アルジェリナギルド長や他のギルド長たちは、自分たちの従魔のことは知っているっす」
「なるほど。そういうことでしたか」
「分かりました」
サンオンさんとバウトさんは、俺たちの説明を理解してくれたようだ。
これで準備も終わったな。
俺は二人へ顔を向けた。
「それじゃ、行きましょうか」
「分かりました」
「よろしくお願いいたします」
俺とリョウ、サンオンさん、バウトさん。
そして俺たちの従魔たちは商業ギルドを出た。
こうして俺たちは、新たな特殊イベントを進めるため、東エリアへ向かうのであった。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回から新たな章が始まりました。
長かったオークションも無事に終わり、バウトから聞かされた特殊イベントを進めるため、トレンとリョウはサンオンとバウトと共に東エリアへ向かうことになりました。
今回は東エリアへ向かうための準備が中心となりましたが、次回からは新たな場所へ向けて物語が進んでいきます。
果たして東エリアへ向かう途中で、トレンたちを待っているものとは。
最後になりますが、ブックマークや評価、ご感想をいただけますと、今後の執筆の励みになります。
これからも『VRMMOでスローライフするつもりがなぜかソロ最強プレイヤー?』をよろしくお願いいたします。




